2019年4月29日、新潟競馬場で新潟大賞典(GⅢ/芝2000m)が行われる。今回は過去のデータやレース傾向を振り返り、当レースの勝ち馬候補を予想していく。
レースを楽しむ上でも馬券を買う上でも、勝ち馬の予想は欠かせない要素だ。明らかな傾向や注目のデータから、主役候補を導き出していこう。
人気が想定されるアストラエンブレム、エアアンセム、ミッキースワロー、メートルダール、ルックトゥワイス、ロシュフォールなどは過去の好走馬のデータと合致しているのだろうか?
なお、特に明記していない場合は過去10年のデータを対象とする。
目次
新潟大賞典の勝ち馬傾向
過去10年のデータを見ると、1番人気の優勝はなし。2番人気は2勝しているものの、勝ち馬10頭中6頭が5番人気以下と、まずまず波乱傾向が強い。
ではここからは注目のデータをピックアップして紹介していこう。
予想参考データ① オープンクラスの芝2000mでV実績が理想
まず重賞実績に目を向けると、勝ち馬10頭中8頭に芝重賞で連対か、オープン特別勝ちの実績があった。
さらに距離実績を見ると、勝ち馬全10頭が芝2000mで勝っており、うち6頭がオープンクラスの同距離で勝っていた。
また、勝ち馬10頭中8頭が左回りの芝レースで勝っていた。
予想参考データ② 前走はオープンクラスで5着以内が理想
前走のクラス別成績は以下の通り。
1600万下(0-0-1-11)
勝率 0.0% │ 連対率0.0% │ 複勝率8.3%
オープン特別(5-2-3-38)
勝率 10.4% │ 連対率14.6% │ 複勝率20.8%
GⅢ(3-4-4-48)
勝率 5.1% │ 連対率11.9% │ 複勝率18.6%
GⅡ(1-4-2-27)
勝率 2.9% │ 連対率14.7% │ 複勝率20.6%
GⅠ(1-0-0-3)
勝率 25.0% │ 連対率25.0% │ 複勝率25.0%
また、前走着順は以下の通り。
前走1着(2-0-5-15)
勝率 9.1% │ 連対率9.1% │ 複勝率31.8%
前走2着(3-3-2-5)
勝率 23.1% │ 連対率46.2% │ 複勝率61.5%
前走3着(2-0-0-7)
勝率 22.2% │ 連対率22.2% │ 複勝率22.2%
前走4着(2-1-0-10)
勝率 15.4% │ 連対率23.1% │ 複勝率23.1%
前走5着(0-1-0-4)
勝率 0.0% │ 連対率20.0% │ 複勝率20.0%
前走6~9着(0-1-1-39)
勝率 0.0% │ 連対率2.4% │ 複勝率4.9%
前走10着以下(1-4-2-48)
勝率 1.8% │ 連対率9.1% │ 複勝率12.7%
前走がオープン特別で3着以内だった馬は【5・2・3・9】と好成績。掲示板外から巻き返して優勝した1頭は前走がGⅠだった。
予想参考データ③ 4~7歳はどの世代も活躍
年齢別成績は以下の通り。
4歳(2-2-2-23)
勝率 6.9% │ 連対率13.8% │ 複勝率20.7%
5歳(3-1-3-28)
勝率 8.6% │ 連対率11.4% │ 複勝率20.0%
6歳(2-4-3-27)
勝率 5.6% │ 連対率16.7% │ 複勝率25.0%
7歳(2-3-2-27)
勝率 5.9% │ 連対率14.7% │ 複勝率20.6%
8歳以上(1-0-0-23)
勝率 4.2% │ 連対率4.2% │ 複勝率4.2%
予想参考データ④ 東西ほぼ互角
美浦(4-4-6-50)
勝率 6.3% │ 連対率12.5% │ 複勝率21.9%
栗東(6-6-4-78)
勝率 6.4% │ 連対率12.8% │ 複勝率17.0%
予想参考データ⑤ ハンデ56~57kgが活躍
勝ち馬全10頭がハンデ55kg以上で、うち8頭が56~57kg。ップハンデは【2・3・1・10】とまずまずだが、ハンデ57.5kg以上は【0・1・0・11】とひと息の成績。
2019年の主役候補は?
中心となるのはアストラエンブレム。オープン特別勝ちに加えて、今回と同じ新潟芝2000mの新潟記念で2着の実績があり、重賞初制覇のチャンスだ。
エアアンセムは昨年の函館記念を制覇。その後も重賞で安定しており、8歳ながら年齢的な衰えを感じさせない。
サンデーウィザードは一昨年の優勝馬。約1年10か月ぶりだった前走を使われて、巻き返しがあっても不思議はない。昨年の覇者スズカデヴィアスも、休み明けをひと叩きされた上積みが見込める。
ミッキースワローはメンバー唯一のGⅡ勝ち馬。前走の有馬記念は11着だったが、GⅢなら格上の存在だ。ただ、トップハンデの57.5kgがどうか。