2018年12月28日、中山競馬場でホープフルステークス(GⅠ/芝2000m)が行われる。
人気の一角となりそうなのがアドマイヤジャスタ。初戦こそ落としたが、未勝利戦、黄菊賞と、いずれも圧倒的な支持に応えて連勝。騎乗するクリストフ・ルメール騎手は、武豊騎手の持つ年間最多勝記録に王手をかけており、自身が持つ年間GⅠ最多勝記録の更新がかかる。
そうした注目ポイントや“ルメール人気”もあって過剰に売れる可能性もあるだけに、しっかりと精査したいところ。疑ってかかる必要がありそうな3つの不安に絞って掘り下げていく。
目次
不安① 初めての中山コース
近2走は比較的少頭数で落ち着いたペースの中、ともに外を回って楽に抜け出す競馬で快勝。対して、①番枠から馬群の中でレースを進めたデビュー戦は加速するのにモタつき、先に抜け出した勝ち馬を捕らえ切れず2着に敗れている。
今回も13頭立てと多頭数ではないものの、初めてとなる中山で、メンバーが強化される分、ペースも厳しくなることが必至。馬群で揉まれる形になっても問題なく力を発揮できるか、器用さや機動力が求められるコースで勝負どころでスムーズに動けるかなど、未知数の部分はある。
不安② 2戦連続の馬体減
デビューから、2戦目がマイナス2kg、3戦目がさらにマイナス6kgと馬体重を減らし続けている。今回は初めて関東圏への長距離輸送があるだけに、調整はより難しくなるだろう。当日の馬体重をしっかりとチェックし、さらに減るようなら疑ってかかった方がいいかも知れない。
不安③ 出遅れ癖
過去3戦はいずれも出遅れており、まだ発馬が安定しない。勝った2戦は力の違いで押し切ったが、今回は相手関係が大幅に強化される上、ポジションを悪くすれば挽回するのが難しいコース。これまでと同じような競馬では厳しいだろう。
まとめ
前年は、ロードカナロア産駒のアーモンドアイが牝馬3冠とジャパンCを制し、オルフェーヴル産駒のエポカドーロが皐月賞を勝ち、ラッキーライラックが阪神ジュベナイルフィリーズを制覇と、新種牡馬の産駒がクラシック戦線を沸かせた。今年の新種牡馬の目玉であるジャスタウェイ産駒のアドマイヤジャスタは、2018年最後のGⅠから来年のクラシック戦線の主役へと踊り出ることができるか。