2018年12月01日、中山競馬場でステイヤーズS(GⅡ/芝3600m)が行われる。同レース4連覇のかかるアルバートにアドマイヤエイカンやリッジマンなどが挑む。
開催に際し、どのような血統の馬がいい成績を残しているのか、同コースでどのような血統の馬が台頭しているのか、過去のデータをもとに見ていくことにしよう。
今回、好走血統は過去10年、コース・距離別種牡馬成績は2013年以降のレースより集計を行った。
目次
過去10年好走馬血統
2017年 1着(アドマイヤドン/ダンスインザダーク/ノーザンテースト)
2着(ハーツクライ/アレミロード/ディクタス)
3着(ダイワメジャー/Linamix/Riverman)
2016年 1着(アドマイヤドン/ダンスインザダーク/ノーザンテースト)
2着(ディープインパクト/エリシオ/リヴリア)
3着(ディープインパクト/ブライアンズタイム/Fappiano)
2015年 1着(アドマイヤドン/ダンスインザダーク/ノーザンテースト)
2着(ダンスインザダーク/ノーザンテースト/リアルシャダイ)
3着(ステイゴールド/ノーザンテースト/Riverman)
2014年 1着(ネオユニヴァース/トニービン/ブライアンズタイム)
2着(ディープインパクト/エリシオ/リヴリア)
3着(キングヘイロー/サッカーボーイ/サウスアトランティック)
2013年 1着(ネオユニヴァース/トニービン/ブライアンズタイム)
2着(ネオユニヴァース/ドクターデヴィアス/Luthier)
3着(エルコンドルパサー/Silver Hawk/イクスプロウデント)
2012年 1着(エルコンドルパサー/Silver Hawk/イクスプロウデント)
2着(ディープインパクト/エリシオ/リヴリア)
3着(ネオユニヴァース/トニービン/ブライアンズタイム)
2011年 1着(チーフベアハート/サッカーボーイ/Crimson Satan)
2着(ディープインパクト/Potrillazo/Banner Sport)
3着(ネオユニヴァース/トニービン/ブライアンズタイム)
2010年 1着(グラスワンダー/エリシオ/Mr.Prospector)
2着(ステイゴールド/Sadler's Wells/Levmoss)
3着(マーベラスサンデー/Mill Reef/Vaguely Noble)
2009年 1着(ダンスインザダーク/トニービン/ノーザンテースト)
2着(ラムタラ/トウショウボーイ/ダイゴウ)
3着(シンボリクリスエス/ラストタイクーン/Auction Ring)
2008年 1着(エルコンドルパサー/Halo/Nureyev)
2着(スペシャルウィーク/リアルシャダイ/Affirmed)
3着(サンデーサイレンス/ナイスダンサー/ファバージ)
(血統の分類:ヘイロー系・・・サンデーサイレンス系、非サンデーサイレンス系、ロベルト系;ニアークティック系・・・欧州型、 米国型、豪州型;ミスタープロスペクター系; ナスルーラ系;他系統)
解析・分析:注目血統は?
アルバートの3連覇を含めてリピーターの多いレースでもあるが、多数の好走馬で共通しているのがロベルト系の血を持つ馬だろう。
2016年 モンドインテロ(母父ブライアンズタイム)
2015年 カムフィー(母母父リアルシャダイ)
2014年 クリールカイザー(母母父ブライアンズタイム)
2013年 デスペラード(母母父ブライアンズタイム)
トウカイトリック(母父Silver Hawk)
2012年 トウカイトリック
デスペラード
2011年 デスペラード
2010年 コスモヘレノス(父Silver Hawk)
2009年 モンテクリスエス(父シンボリクリスエス)
2008年 フローテーション(母父リアルシャダイ)
一方でアルバートは例外として他はミスタープロスペクター系の好走馬は皆無である。
これらの条件に該当するのはヴォージュ、コウキチョウサン、マイネルミラノ、カレンラストショー、エリモジパングの5頭である。特にカレンラストショーは父・母母父にロベルト系の血を持つ。母父ダンスインザダークはアルバートと同じである他にカムフィーやフォゲッタブルのように父として勝ち馬も輩出していることから好相性と言える。波乱を起こすか注目だ。
出走予定馬・種牡馬コース成績
ハーツクライ 0-1-0-3 / 0.0% / 25.0%
ネオユニヴァース 2-1-1-1 / 40.0% / 80.0%
アドマイヤドン 3-0-0-0 / 100.0% / 100.0%
ステイゴールド 0-1-1-7 / 0.0% / 22.2%
ディープインパクト 0-4-1-2 / 0.0% / 71.4%
スウェプトオーヴァーボード 0-0-0-0 / 0.0% / 0.0%
集計期間:2013.1. 1 〜 2017. 12. 28
解説・分析:注目血統は?
過去5年で同レース好走馬のいるアドマイヤドンやネオユニヴァースの成績が目立つ。一方でハーツクライはこれらの種牡馬の成績と比較すると分が悪いと言える。人気の一角を担うであろうアドマイヤエイカンが距離の壁を克服できるか注目だ。