2018年10月7日、東京競馬場で毎日王冠(GⅡ/芝1800m)が行われる。ダイワキャグニー、ケイアイノーテック、アエロリット、ステルヴィオ、キセキらが出走するが、どんなレースが展開されるのか? 台頭する可能性を秘めた伏兵とは?
当コーナーでは、過去のデータやレース傾向から勝ち馬を導き出していく。なお、特に明記していない場合、過去10年を対象とする。
目次
データ① 実績
勝ち馬全10頭が芝重賞の勝ち馬で、うち6頭が重賞を2勝以上していた。残る4頭中3頭は東京芝1800mで重賞を勝っていた。実績はあればあるほどいい。
また、勝ち馬10頭中7頭が東京芝で重賞を勝っていた。残る3頭にも、東京芝で重賞3着以内かオープン特別勝ちの実績があった。コース実績も必要。
データ② 前走
勝ち馬全10頭の前走が重賞。うち5頭の前走が春のGⅠで、残る5頭中3頭はエプソムCで1着だった。中4週以内の馬は【0・0・3・14】と不振。
データ③ 年齢
3歳 【2・3・0・9】(勝率14.3%、連対率35.7%)
4歳 【3・3・3・19】(勝率10.7%、連対率21.4%)
5歳 【3・2・2・27】(勝率 8.8%、連対率14.7%)
6歳 【1・2・2・18】(勝率 4.3%、連対率13.0%)
7歳 【0・0・2・17】(勝率 0.0%、連対率 0.0%)
8歳以上【1・0・1・7】(勝率11.1%、連対率11.1%)
3~5歳が主力になり、特に3歳は単勝回収率137%、複勝回収率181%と妙味がある。
データ④ 性別
牡・騸馬【9・8・10・96】(勝率 7.3%、連対率13.8%)
牝馬 【1・2・0・1】(勝率25.0%、連対率75.0%)
牝馬の4頭はいずれも1番人気に支持されていた。
データ⑤ 所属
美浦【3・2・6・43】(勝率 5.6%、連対率 9.3%)
栗東【7・8・4・54】(勝率 9.6%、連対率20.5%)
勝率、連対率ともに関西馬が優勢。
データ⑥ 人気
1番人気【4・2・0・4】
2番人気【1・1・0・8】
3番人気【1・1・0・8】
結論
中心となるのは、4歳牝馬のアエロリット。NHKマイルC、クイーンSと重賞を2勝し、今年の安田記念で2着と、実績はメンバー中NO.1だ。
4歳牡馬のサトノアーサーは、前走のエプソムCで重賞初制覇。過去10年でエプソムCから連勝した馬が3頭いるだけに、期待できる。
3歳は3頭が出走。その中では、NHKマイルCを制したケイアイノーテックが最上位。東京の芝重賞で2着があるステルヴィオもまずまずだ。
ステファノスは東京で富士Sを勝ち、天皇賞(秋)で2着と3着が1回ずつと実績は十分。7歳でも侮れない。
昨年の菊花賞馬キセキは、東京で1戦して500万下で5着。コース実績に欠け、データからは不利か。