桜花賞馬レッツゴードンキがオークス(GI/芝2400m)で2冠へ挑む。
桜花賞は1000m通過1分02秒5の超スローペースに持ち込み、4馬身差の圧勝劇を演じた。ハナを切って押し切れる自在性と、岩田康誠騎手の判断力が光ったレースだった。
ただし、オークスにつながるレースぶりだったかといえば、疑問符がつく。桜花賞ではルージュバックが絶対的な1番人気だった。他馬が彼女をマークしていたため、歴史的なスローペースになったと考えることができる。レッツゴードンキとっては“恵まれた展開”だったわけだ。
果たして前走恵まれた桜花賞馬はオークスで輝けるのか? その疑問に迫っていこう。
予想される条件悪化
牝馬限定重賞はスローペースになる可能性が高い。そうなると、前残りが起こりやすくなる。それは桜花賞や、先週のヴィクトリアマイル(好走馬全頭が逃げ、先行馬)で証明されている。
では今回もレッツゴードンキにとって楽なレースになるかというと、決してそうではない。
ひとつは騎手心理が挙げられる。桜花賞で逃げ切りを許したことで騎手たちの頭には「行かせてはいけない」という心理が芽生えるはずだ。そうなると逃げ、先行馬が厳しいマークを受ける可能性は十分ある。
また、桜花賞と違って今回は伏兵という立場ではない。桜花賞馬として臨むため、他馬のマークはきつくなるはず。前回の5番人気という気楽な立場とはワケが違うのだ。今回はレッツゴードンキをマークする馬が現れる可能性が高く、楽な競馬に持ち込めるとは限らない。
【次のページヘ】レッツゴードンキは恵まれる!? 浮かび上がる“ある前例”
1 2