2018年8月5日、小倉競馬場で小倉記念(GⅢ/芝2000m)が行われる。春の重賞戦線で活躍してきたトリオンフやサトノクロニクル、昨年の2着馬サンマルティン、また前走の七夕賞激走をみせたメドウラークなどが出走を予定している。
開催に際し、どのような血統の馬がいい成績を残しているのか、同コースでどのような血統の馬が台頭しているのか、過去のデータをもとに見ていくことにしよう。
今回、好走血統は過去10年、コース・距離別種牡馬成績は2013年以降のレースより集計を行った。
目次
過去10年好走馬血統
着順 | 人気 | 種牡馬 | 母父馬 |
---|---|---|---|
1 | 4 | マーベラスサンデー | シングスピール |
2 | 2 | ハービンジャー | サンデーサイレンス |
3 | 6 | ディープインパクト | トニービン |
1 | 11 | ディープインパクト | トニービン |
2 | 4 | ハービンジャー | サンデーサイレンス |
3 | 6 | ディープインパクト | Garde Royale |
1 | 6 | ゼンノロブロイ | マルゼンスキー |
2 | 2 | ハービンジャー | サンデーサイレンス |
3 | 3 | ステイゴールド | フォーティナイナー |
1 | 3 | ディープインパクト | トニービン |
2 | 6 | ディープインパクト | Nureyev |
3 | 2 | ハーツクライ | カーネギー |
1 | 3 | ハーツクライ | カーネギー |
2 | 5 | キングカメハメハ | ダンスインザダーク |
3 | 1 | チーフベアハート | サンデーサイレンス |
1 | 3 | ステイゴールド | Lyphard |
2 | 1 | ディープインパクト | Lycius |
3 | 9 | スペシャルウィーク | ペンタイア |
1 | 4 | ネオユニヴァース | Indian Ridge |
2 | 15 | フジキセキ | トニービン |
3 | 8 | シンボリクリスエス | トニービン |
1 | 11 | アドマイヤベガ | ニホンピロウイナー |
2 | 9 | ジャングルポケット | Crafty Prospector |
3 | 4 | マーベラスサンデー | パドスール |
1 | 16 | ダンスインザダーク | トニービン |
2 | 1 | マヤノトップガン | ヤマニンスキー |
3 | 9 | スペシャルウィーク | Seattle Slew |
1 | 2 | ステイゴールド | メジロマックイーン |
2 | 1 | ダンスインザダーク | ジェイドロバリー |
3 | 11 | タイキシャトル | タマモクロス |
解析・分析:注目血統は?
ディープインパクト、ハーツクライ、ステイゴールド、マーベラスサンデーを中心としたサンデーサイレンス系の活躍とニアークティック系(Danzig系)の活躍が目立つ傾向にある。
Danzig系に関しては
2017年 サンマルティン(母父サンデーサイレンス)
2016年 ベルーフ(母父サンデーサイレンス)
2015年 ベルーフ
2013年 マイネルラクリマ(母父サンデーサイレンス )
と、母父サンデーサイレンスとの相性の良さが顕著であり、今年も出走するサンマルティンに加えてレイホーロマンスの激走にも期待したい。
サンデー系産駒は
2017年 フェルメッツァ(母父トニービン)
2016年 クランモンタナ(母父トニービン)/エキストラエンド(母父Garde Royale)
2014年 サトノノブレス(母父トニービン)
2011年 キタサンアミーゴ(母父トニービン)
2010年 スマートギア(母父パドスール)
2009年 ダンスアジョイ(母父トニービン)/クラウンプリンセス(母父Seattle Slew)
と種牡馬問わず母父ナスルーラ系との相性の良さが目立つ。今年はステイゴールド産駒のマウントゴールドが唯一条件を満たしており注目したい。
出走予定馬・種牡馬コース成績
種牡馬 | 着別度数 | 勝率 | 複勝率 |
---|---|---|---|
マンハッタンカフェ | 7-6-7-62 | 8.5% | 24.4% |
リーチザクラウン | 0-0-0-0 | 0.0% | 0.0% |
メイショウサムソン | 7-3-1-40 | 13.7% | 21.6% |
ハーツクライ | 9-20-11-76 | 7.8% | 34.5% |
ハービンジャー | 14-11-6-68 | 14.1% | 31.3% |
Birdstone | 0-0-0-0 | 0.0% | 0.0% |
Regal Ransom | 1-0-0-1 | 50.0% | 50.0% |
タートルボウル | 1-0-0-4 | 20.0% | 20.0% |
ステイゴールド | 9-9-13-104 | 6.7% | 23.0% |
タニノギムレット | 2-1-3-39 | 4.4% | 13.3% |
集計期間:2013.1. 1 ~ 2017. 12. 28
解説・分析:注目血統は?
勝率・複勝率共にハービンジャーが抜けた成績を残している。唯一の2桁勝利が示すように同条件の相性の良さが伺える。今回出走するサンマルティンやレイホーロマンスにも是非期待したい。また複勝率で言えばハーツクライはハービンジャー以上の成績を残している。天皇賞以来となるサトノクロニクルがどのような走りをするかこちらも注目だ。