2018年6月2日、阪神競馬場で鳴尾記念(GⅢ/芝2000m)が行われる。トリオンフ、トリコロールブルー、マルターズアポジー、ヤマカツライデン、サトノノブレス、アメリカズカップ、ストレンジクォークらが出走するが、どんなレースが展開されるのか?台頭する可能性を秘めた伏兵とは?
開催に際し、どのような血統の馬がいい成績を残しているのか、同コースでどのような血統の馬が台頭しているのか、過去のデータをもとに見ていくことにしよう。
今回、好走血統は過去6年(2000mへ変更後)、コース・距離別種牡馬成績は2013年以降のレースより集計を行った。
目次
過去10年好走馬血統
着順 | 人気 | 種牡馬 | 母父馬 |
---|---|---|---|
1 | 3 | ステイゴールド | Belong to Me |
2 | 1 | ディープインパクト | ホワイトマズル |
3 | 7 | ブラックタイド | グラスワンダー |
1 | 3 | ディープインパクト | トニービン |
2 | 2 | ディープインパクト | クロフネ |
3 | 13 | ブラックタイド | ブライアンズタイム |
1 | 2 | キングカメハメハ | ダンスインザダーク |
2 | 8 | ハーツクライ | ボストンハーバー |
3 | 4 | ゼンノロブロイ | マルゼンスキー |
1 | 1 | ジャングルポケット | サンデーサイレンス |
2 | 9 | シングスピール | Dubai Millennium |
3 | 10 | デュランダル | トニービン |
1 | 6 | ゴールドヘイロー | ミルジョージ |
2 | 7 | ステイゴールド | Lyphard |
3 | 3 | ディープインパクト | Unbridled |
1 | 2 | キングカメハメハ | サンデーサイレンス |
2 | 1 | マンハッタンカフェ | Storm Cat |
3 | 5 | ディープインパクト | Lycius |
解析・分析:注目血統は?
父系はディープインパクトを筆頭にステイゴールド、ブラックタイド、ハーツクライとサンデーサイレンス系が圧倒的に優勢な状況である。
母系がニアークティック系との相性が良い。
[ニアークティック系] 2017年 ステイインシアトル(母父Belong to Me)/スマートレイアー(母父ホワイトマズル)2016年 ステファノス(母父クロフネ)
2015年 アズマシャトル(母父マルゼンスキー)
2013年 エクスペディション(母父Lyphard)
2012年 ショウナンマイティ(母父Storm Cat)
今年の出走予定馬ではトリコロールブルー、タツゴウゲキ、ナスノセイカン、テイエムイナズマの4頭があげられる。過去の傾向からはさらにナスルーラの血もあれば強調材料となりうるが、今年は母系にナスルーラも併せ持つ馬は出走しない(ナスルーラのみであればサトノノブレスが該当)。父系ではあるがハーツクライ(母父トニービン)産駒のナスノセイカンに注目してみたい。
出走予定馬・種牡馬コース成績
種牡馬 | 着別度数 | 勝率 | 複勝率 |
---|---|---|---|
ディープインパクト | 66-45-45-241 | 16.6% | 39.3% |
メイショウサムソン | 4-3-1-45 | 7.5% | 15.1% |
Regal Ransom | 0-0-0-0 | 0.0% | 0.0% |
マーベラスサンデー | 2-1-0-13 | 12.5% | 18.8% |
ブラックタイド | 7-2-3-44 | 12.5% | 21.4% |
タートルボウル | 0-0-0-2 | 0.0% | 0.0% |
ステイゴールド | 6-8-7-105 | 4.8% | 16.7% |
ハーツクライ | 13-16-19-126 | 7.5% | 27.6% |
ゴスホークケン | 0-0-0-3 | 0.0% | 0.0% |
シンボリクリスエス | 4-2-6-50 | 6.5% | 19.4% |
集計期間:2013.1. 1 ~ 2017. 12. 28
解説・分析:注目血統は?
ディープインパクト、次いでハーツクライが優れた成績を残している。この2頭と比較するとステイゴールド産駒は若干苦戦傾向にあり、割引く必要があるだろう。
また、近年の出走頭数は減っているもののマーベラスサンデーの同条件における成績も比較的安定しており、9ヶ月ぶりとなるタツゴウゲキの走りにも注目したい。