安田記念2018の競馬予想データ分析…4つの消しで好走率5割超、回収率200超

2018年6月3日、東京競馬場で安田記念(GⅠ/芝1600m)が行われる。スワーヴリチャード、ペルシアンナイト、サングレーザー、リスグラシュー、リアルスティール、レッドファルクス、サトノアレス、アエロリットらが出走するが、どんなレースが展開されるのか?台頭する可能性を秘めた伏兵とは?

配当傾向を過去10年で見てみると、三連単はすべて万馬券で更に直近4年はすべて10万円を超える高額馬券となり、昨年2017年も単勝7番人気→8番人気→3番人気の組み合わせで283,000円の高配当となった。

2018年も従来の傾向通りの荒れた決着となるのか、一転して人気サイドの決着となるのか。

開催に際し、競馬TIMES編集部では予想の参考になりそうなデータをいくつかピックアップして紹介する。人気、血統、枠順、ローテーションなど、予想のポイントになりそうなデータとは?(対象データ:2008年~2017年に行われた安田記念)


目次

ポイント1 極端な人気薄は消し!

春のマイルGⅠとしてレース体系も確立されている安田記念ではこれまでの実力に加え、調子の見極めがしやすいこともあって実力人気共に兼ね備えている馬が順当に活躍できている。そのため、人気別に集計した場合、単勝が10番人気以下になるような馬の成績は芳しくない。

人気着別度数
10-18人気0- 2- 5- 75/ 82
人気勝率複勝率単回値複回値
10-18人気0.0%8.5%078

人気薄の馬でも馬券圏内に入ってくることが多い安田記念とはいえ、過去10年の結果から見ると、直近2年では馬券圏内に入ってきた馬はおらず、2015年に単勝12番人気で3着に入った田辺裕信騎手騎乗のクラレントが最後となっていて基本的には消しと判定していいだろう。

※以降、9番人気以内を対象に集計

ポイント2 前走中山東京中京以外は消し!

安田記念はマイル戦ということもありステップレースでなくても各競馬場でレースが行われているものの中山・東京・中京の各競馬場以外のレースを経て安田記念に出走した馬の成績は奮わない。

前走場所着別度数
中山東京中京以外1- 5- 4-39/ 49
前走場所勝率複勝率単回値複回値
中山東京中京以外2.0%20.4%369

2着5回3着4回と回数は多いものの回収率は100%に届かず、また、優勝したのは2014年に前走ドバイデューティフリーで海外GⅠを見事に制し、安田記念でも単勝1番人気に支持されて人気にこたえたジャスタウェイのみとなっている。

ポイント3 前走上がり3F3位以下は消し!

直線が長い東京競馬場のレースでは最後の直線での追い比べとなることが多く、結果として上がり勝負になることも多く、安田記念では前走で最後の600m/上がり3Fが2位以内だった馬が確実に活躍できる傾向にある。

前走上がり3F順位着別度数
3位以下2- 3- 3-36/43
前走上がり3F順位勝率複勝率単回値複回値
3位以下4.7%16.3%15372

2016年に単勝8番人気で逃げ切って周囲を驚かせた田辺裕信騎手騎乗の2013年皐月賞馬ロゴタイプはこの中に含まれていて(昨年2017年も2着に粘る結果となっている)、単勝回収値は100%を超えているものの、勝率・複勝率共に低く消しと判断していいだろう。

ポイント4 7歳馬以上は消し!

最後に年齢別で集計すると、成長途上の4歳馬や脂が乗っている5歳馬・6歳馬の活躍が中心だ。スピードが必要となるマイル戦では一部の晩成型を除き、競走馬としてのピークが過ぎつつある7歳以上の高齢馬は不振が目立つ。

馬齢着別度数
7歳以上0- 3- 1- 7/11
馬齢勝率複勝率単回値複回値
7歳以上0.0%36.4%0168

7歳以上の馬が優勝した例は2000年まで遡ってみても2001年のブラックホーク(単勝9番人気・横山典弘騎手騎乗)と2006年のブリッシュラック(香港馬・単勝3番人気・B.ブレブル騎手騎乗)の2頭しかいない。

まとめ 消しデータを取り除くと?

では、ここまで挙げてきた消しデータを取り除くと、どのような成績になるのだろうか?

着別度数
7- 2- 1- 8/18
勝率複勝率単回値複回値
38.9%55.6%258156

なんと、好走率は5割超、回収率も200%超を弾き出し極めて優秀な成績となった。

今年はこのデータに該当する馬を軸に添えてみても、いいかもしれない。

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