2018年5月5日、京都競馬場で京都新聞杯(GⅡ/芝2200m)が行われる。過去の優勝馬からキズナ・サトノラーゼン・トーセンホマレボシなどが本番で好走しており、日本ダービーを占う意味で見逃せない一戦である。今年は日本ダービーへの出走をかけてフランツ・タニノフランケル・グローリーヴェイズなどが出走を予定している。
開催に際し、どのような血統の馬がいい成績を残しているのか、同コースでどのような血統の馬が台頭しているのか、過去のデータをもとに見ていくことにしよう。
今回、好走血統は過去10年、コース・距離別種牡馬成績は2013年以降のレースより集計を行った。
目次
過去10年好走馬血統
着順 | 人気 | 種牡馬 | 母父馬 |
---|---|---|---|
1 | 2 | マンハッタンカフェ | ホワイトマズル |
2 | 1 | ハーツクライ | Intikhab |
3 | 6 | ルーラーシップ | クロフネ |
1 | 1 | ダノンシャンティ | Alzao |
2 | 9 | ハービンジャー | フレンチデピュテュ |
3 | 4 | ディープインパクト | ジェイドハンター |
1 | 2 | ディープインパクト | Intikhab |
2 | 1 | ディープインパクト | クロフネ |
3 | 6 | ディープインパクト | Unusual Heat |
1 | 3 | タニノギムレット | トニービン |
2 | 8 | ネオユニヴァース | Dixieland Band |
3 | 5 | ディープインパクト | Zafonic |
1 | 1 | ディープインパクト | Storm Cat |
2 | 9 | アグネスタキオン | トニービン |
3 | 11 | ネオユニヴァース | エルコンドルパサー |
1 | 5 | ディープインパクト | ノーザンテースト |
2 | 2 | ディープインパクト | ドクターデヴィアス |
3 | 1 | ディープインパクト | Garde Royale |
1 | 3 | タニノギムレット | サンデーサイレンス |
2 | 2 | ネオユニヴァース | ドクターデヴィアス |
3 | 10 | ヘクタープロテクター | サンデーサイレンス |
1 | 3 | マンハッタンカフェ | エンドスウィープ |
2 | 2 | Stephen Got Even | Paris House |
3 | 1 | スペシャルウィーク | Highest Honor |
1 | 1 | マンハッタンカフェ | サクラユタカオー |
2 | 3 | スペシャルウィーク | デインヒル |
3 | 4 | ロックオブジブラルタル | トニービン |
1 | 2 | マンハッタンカフェ | Rahy |
2 | 9 | シンボリクリスエス | Unbridled |
3 | 6 | グラスワンダー | ヤマニンスキー |
解析・分析:注目血統は?
2012年から2016年までは毎年ディープインパクト産駒が絡んでいる他にハーツクライ、マンハッタンカフェ、ネオユニヴァースなど他のサンデーサイレンス系種牡馬産駒も相性の良いレースである。
特に近年は母父ニアークティック系との相性が良い
2017年 プラチナムバレット(母父ホワイトマズル)
2016年 スマートオーディン(母父Alzao)
2015年 ポルトドートウィユ(母父クロフネ)/アルバートドック(母父Unusual Heat)
2014年 サウンズオブアース(母父Dixieland Band)
2013年 キズナ(母父Storm Cat)
2012年 トーセンホマレボシ(母父ノーザンテースト)
2009年 デルフォイ(母父デインヒル)
今年はアドマイヤアルバ、アルムフォルツァ、シャルドネゴールドが該当する。その他のディープ産駒ではフランツも2015年優勝馬のサトノラーゼン同様に母父ロベルトの血を持ち、また母系ニアークティック系以外に活躍の目立つナスルーラの血を持つことも強調材料となりうる。こちらも注目したい。
出走予定馬・種牡馬コース成績
種牡馬 | 着別度数 | 勝率 | 複勝率 |
---|---|---|---|
ロードカナロア | 0-0-0-0 | 0.0% | 0.0% |
ハーツクライ | 2-12-3-61 | 2.6% | 21.8% |
Street Cry | 0-0-0-0 | 0.0% | 0.0% |
ディープインパクト | 16-12-15-68 | 14.4% | 38.7% |
ハービンジャー | 7-5-2-36 | 14.0% | 28.0% |
ステイゴールド | 4-7-7-45 | 6.3% | 28.6% |
Frankel | 0-0-0-0 | 0.0% | 0.0% |
ベーカバド | 0-0-1-1 | 0.0% | 50.0% |
マンハッタンカフェ | 6-2-2-40 | 12.0% | 20.0% |
キングカメハメハ | 7-8-6-52 | 9.6% | 28.8% |
ブレイクランアウト | 0-0-0-0 | 0.0% | 0.0% |
集計期間:2013.1. 1 ~ 2017. 12. 28
解説・分析:注目血統は?
サンデーサイレンス産駒ではディープインパクト、次いでステイゴールドといった成績となっている。昨年、サトノクロニクルが2着に入っているハーツクライは勝ちきれない傾向にあり、複勝圏内も他のサンデー産駒と比較して見劣りする。やや割り引く必要があるか。
非サンデー系ではハービンジャーがディープと同等の勝率を誇り、複勝率も優秀な成績を残している。ニアークティック系種牡馬は苦戦傾向にあるが、今年出走予定のケイティクレバーは母父ディープインパクトでもあり注目してみたい。