2018年4月22日、東京競馬場でフローラS(GⅡ/芝2000m)が行われる。昨年は人気薄ながらモズカッチャンがここを快勝して本番の好走へつなげた。今年もここから桜花賞組に対抗しうる存在があらわれるか注目の一戦である。
開催に際し、どのような血統の馬がいい成績を残しているのか、同コースでどのような血統の馬が台頭しているのか、過去のデータをもとに見ていくことにしよう。
今回、好走血統は過去10年、コース・距離別種牡馬成績は2013年以降のレースより集計を行った。
目次
過去10年好走馬血統
着順 | 人気 | 種牡馬 | 母父馬 |
---|---|---|---|
1 | 12 | ハービンジャー | キングカメハメハ |
2 | 10 | ハービンジャー | グラスワンダー |
3 | 2 | ディープインパクト | Storm Cat |
1 | 3 | キングカメハメハ | サンデーサイレンス |
2 | 2 | ヴィクトワールピサ | Lost Code |
3 | 13 | ディープインパクト | Grand Slam |
1 | 2 | マンハッタンカフェ | シンボリクリスエス |
2 | 1 | ハーツクライ | Kingmambo |
3 | 3 | キングカメハメハ | サンデーサイレンス |
1 | 4 | ゼンノロブロイ | Caerleon |
2 | 6 | シンボリクリスエス | フレンチデピュテュ |
3 | 13 | ステイゴールド | コマンダーインチーフ |
1 | 1 | ディープインパクト | キングカメハメハ |
2 | 2 | ディープインパクト | デインヒル |
3 | 9 | ダイワメジャー | Giant's Causeway |
1 | 1 | タニノギムレット | Kingmambo |
2 | 2 | ステイゴールド | クロフネ |
3 | 18 | スペシャルウィーク | タイキシャトル |
1 | 9 | ステイゴールド | トニービン |
2 | 15 | ロージズインメイ | ブライアンズタイム |
3 | 3 | Monsun | パントレセレブル |
1 | 1 | ゼンノロブロイ | ラストタイクーン |
2 | 4 | ゼンノロブロイ | ヘクタープロテクター |
3 | 2 | シンボリクリスエス | Lycius |
1 | 2 | メジロマックイーン | ビショップボブ |
2 | 3 | アグネスタキオン | ノーザンテースト |
3 | 4 | アグネスタキオン | Highest Honor |
1 | 1 | マンハッタンカフェ | スキャン |
2 | 6 | タヤスツヨシ | エリシオ |
3 | 8 | ウォーエンブレム | デインヒル |
解析・分析:注目血統は?
サンデーサイレンス系はディープインパクトを筆頭にゼンノロブロイ、ステイゴールドなどの活躍が目立ち、他のサンデー系もヴィクトワールピサ・マンハッタンカフェ・ハーツクライ・ダイワメジャーと様々な種牡馬が活躍している。他系統の活躍はこれまで目立っていなかったが昨年はニアークティック系種牡馬のワンツー決着となっており注意は必要だろう。
ニアークティック系種牡馬産駒以外にも母系にニアークティック系の血を持っていることも重要であり、
2017年 モズカッチャン(父ハービンジャー/母母父Storm Boot)ヤマカツグレース(父ハービンジャー/母母父Tejabo)
2014年 ブランネージュ(母父フレンチデピュティ)/マイネオーラム(母父コマンダーインチーフ)
2012年 ミッドサマーフェア(母母父Summer Squall)/アイスフォーリス(母父クロフネ)
2011年 バウンシーチューン(母母父ノーザンテースト)/マイネソルシエール(母母父ノーザンテースト)/ピュアブリーゼ(母父パントレセレブル)
2010年 ブルーミングアレー(母母父Sadler's Wells)
2008年 キュートエンブレム(母父デインヒル)
今年はノームコア、ファストライフ、ヴェロニカグレースなどが該当する。特にハービンジャー産駒の2頭が昨年に続いて好走するか注目したい。
出走予定馬・種牡馬コース成績
種牡馬 | 着別度数 | 勝率 | 複勝率 |
---|---|---|---|
ハーツクライ | 12-20-14-108 | 7.8% | 29.9% |
エイシンフラッシュ | 1-1-1-5 | 12.5% | 37.5% |
ディープインパクト | 30-32-22-155 | 12.6% | 35.1% |
ロードカナロア | 0-0-0-0 | 0.0% | 0.0% |
ヴァーミリアン | 0-0-0-5 | 0.0% | 0.0% |
アッミラーレ | 0-0-0-2 | 0.0% | 0.0% |
ノヴェリスト | 0-1-1-3 | 0.0% | 40.0% |
ハービンジャー | 8-6-7-45 | 12.1% | 31.8% |
トーセンホマレボシ | 0-1-0-8 | 0.0% | 11.1% |
ルーラーシップ | 0-2-2-15 | 0.0% | 21.1% |
スーパーホーネット | 0-0-0-0 | 0.0% | 0.0% |
オルフェーヴル | 0-0-0-6 | 0.0% | 0.0% |
マンハッタンカフェ | 9-7-6-66 | 10.2% | 25.0% |
集計期間:2013.1. 1 ~ 2017. 12. 28
解説・分析:注目血統は?
ディープインパクト・ハーツクライ・マンハッタンカフェのサンデーサイレンス系の良績が目立つが、これらに匹敵するのがハービンジャーである。
サンプル数が少ない種牡馬の中ではエイシンフラッシュも安定した成績を残している。フラワーC4着のウスベニノキミの好走にも期待したい。