2018年4月7日、中山競馬場でニュージーランドT(GⅡ/芝1600m)が行われる。NHKマイルCの前哨戦として、過去にはカレンブラックヒルがここをステップに本番の優勝へつなげた。しかし、一方で2桁人気馬が台頭することも多々あり、波乱含みのレースとしても知られている。
開催に際し、どのような血統の馬がいい成績を残しているのか、同コースでどのような血統の馬が台頭しているのか、過去のデータをもとに見ていくことにしよう。
今回、好走血統は過去10年(阪神開催の2011年を除く)、コース・距離別種牡馬成績は2013年以降のレースより集計を行った。
目次
過去10年好走馬血統
着順 | 人気 | 種牡馬 | 母父馬 |
---|---|---|---|
1 | 12 | ジョーカプチーノ | キングヘイロー |
2 | 8 | Mayson | American Post |
3 | 5 | ダイワメジャー | サクラローレル |
1 | 2 | ブライアンズタイム | マンハッタンカフェ |
2 | 14 | アドマイヤムーン | ゼンノエルシド |
3 | 12 | マツリダゴッホ | プラウドデボネア |
1 | 7 | キングカメハメハ | グラスワンダー |
2 | 1 | ステイゴールド | Dynaformer |
3 | 2 | マツリダゴッホ | ピルサドスキ- |
1 | 1 | ショウナンカンプ | サンデーサイレンス |
2 | 4 | ショウナンカンプ | クロフネ |
3 | 8 | スウェプトオーヴァーボード | サンデーサイレンス |
1 | 2 | Tale of the Cat | Unbridled's Song |
2 | 3 | アグネスタキオン | ダンシングブレーヴ |
3 | 12 | ストーミングホーム | サザンヘイロー |
1 | 1 | ダイワメジャー | Grindstone |
2 | 2 | アドマイヤムーン | ブライアンズタイム |
3 | 4 | フジキセキ | キングオブキングス |
1 | 1 | アグネスタキオン | Wild Again |
2 | 2 | マンハッタンカフェ | Kingmambo |
3 | 7 | ザカリヤ | コマンダーインチーフ |
1 | 1 | シンボリクリスエス | Crafty Prospector |
2 | 5 | クロフネ | Machiavellian |
3 | 3 | マンハッタンカフェ | フサイチコンコルド |
1 | 6 | タイキシャトル | ロイヤルアカデミーⅡ |
2 | 5 | Forest Wildcat | Cure the Blues |
3 | 2 | フジキセキ | エリシオ |
解析・分析:注目血統は?
サンデーサイレンス系種牡馬産駒が優勢であるがディープインパクト産駒は苦戦傾向にある。非サンデー系でも二アークティック系・ミスタープロスペクター系種牡馬も健闘しており無視できないだろう。
母系も含めて活躍が目立つ系統としてロベルト系やナスルーラ系が挙げられる。
[ロベルト系] 2016年 ダンツプリウス(父ブライアンズタイム)2015年 ヤマカツエース(母父グラスワンダー)/グランシルク(母父Dynaformer)
2012年 セイクレットレーヴ(母父ブライアンズタイム)
2009年 サンカルロ(父シンボリクリスエス) [ナスルーラ系] 2017年 ボンセルヴィーソ(母父サクラローレル/母母父トニービン)
2014年 ショウナンアチーヴ(父ショウナンカンプ)/ショウナンワダチ(父ショウナンカンプ)/ベルルミエール(母母父Saumarez)
2013年 レッドアリオン(母母父テスコボーイ)
2009年 ティアップゴールド(母母父Shirley Heights)/ジョーカプチーノ(母母父トウショウボーイ)
2008年 サトノプログレス(母母父Riverman)/エーシンフォワード(母母父Morning Bob)/アサクサダンディ(母母父Spectacular Bid)
今年の出走予定馬の中ではカツジ(母母父トニービン)やペイシャルアス(父ストロングリターン)が該当し、激走となるか注目したい。
出走予定馬・種牡馬コース成績
種牡馬 | 着別度数 | 勝率 | 複勝率 |
---|---|---|---|
クリストワイニング | 0-0-1-0 | 0.0% | 100.0% |
ハーツクライ | 7-8-3-81 | 7.1% | 18.2% |
ローズキングダム | 0-0-0-5 | 0.0% | 0.0% |
パイロ | 1-0-0-14 | 6.7% | 6.7% |
ディープインパクト | 29-23-22-159 | 12.4% | 31.8% |
サクラオリオン | 0-0-0-0 | 0.0% | 0.0% |
キンシャサノキセキ | 4-5-7-43 | 6.8% | 27.1% |
エイシンフラッシュ | 0-1-0-2 | 0.0% | 33.3% |
ロードカナロア | 1-1-1-5 | 12.5% | 37.5% |
Into Mischief | 0-0-0-0 | 0.0% | 0.0% |
Bodemeister | 0-0-0-0 | 0.0% | 0.0% |
Dawn Approach | 0-0-0-0 | 0.0% | 0.0% |
ストロングリターン | 1-0-0-4 | 20.0% | 20.0% |
Curlin | 0-0-0-0 | 0.0% | 0.0% |
ダイワメジャー | 20-18-23-169 | 8.7% | 26.5% |
Justin Phillip | 0-0-0-0 | 0.0% | 0.0% |
集計期間:2013.1. 1 ~ 2017. 12. 28
解説・分析:注目血統は?
出走回数の多い種牡馬の中ではディープインパクト・キンシャサノキセキが安定した成績を残しており、人気を集めそうなケイアイノーテック・カツジ・カシアスなどの好走が期待される。
ロードカナロアやストロングリターン産駒も出走頭数が少ないながら好成績を残しており警戒が必要だろう。