2018年2月18日、東京競馬場でフェブラリーS(GⅠ/ダート1600m)が行われる。昨年の最優秀ダート馬ゴールドドリームのGⅠ3連勝か、テイエムジンソクがチャンピオンズカップのリベンジを果たすのか。
開催に際し、どのような血統の馬がいい成績を残しているのか、同コースでどのような血統の馬が台頭しているのか、過去のデータをもとに見ていくことにしよう。
今回、好走血統は過去10年、コース・距離別種牡馬成績は2013年以降のレースより集計を行った。
目次
過去10年好走馬血統
着順 | 人気 | 種牡馬 | 母父馬 |
---|---|---|---|
1 | 2 | Marju | Rossini |
2 | 5 | マジェスティックウォリアー | Mr.Greeley |
3 | 1 | プリサイスエンド | スキャン |
1 | 2 | ヘニーヒューズ | Distorted Humor |
2 | 1 | トワイニング | アグネスタキオン |
3 | 7 | アグネスデジタル | タバスコキャット |
1 | 1 | ゴールドアリュール | ティンバーカントリー |
2 | 5 | シニスターミニスター | Machiavellian |
3 | 3 | マジェスティックウォリアー | Mr.Greeley |
1 | 16 | ゴールドアリュール | ティンバーカントリー |
2 | 2 | キングカメハメハ | Cherokee Run |
3 | 1 | キングカメハメハ | サンデーサイレンス |
1 | 3 | マンハッタンカフェ | ジャッジアンジェルーチ |
2 | 9 | ゴールドアリュール | ブライアンズタイム |
3 | 7 | カリズマティック | Pleasant Tap |
1 | 7 | Tapit | Concern |
2 | 4 | ゴールドアリュール | アルワウーシュ |
3 | 2 | カリズマティック | Pleasant Tap |
1 | 1 | ワイルドラッシュ | トニービン |
2 | 3 | ブライアンズタイム | Mr.Prospector |
3 | 4 | ブライアンズタイム | Mr.Prospector |
1 | 1 | ゴールドアリュール | ブライアンズタイム |
2 | 5 | Tapit | Concern |
3 | 2 | シンボリクリスエス | サンデーサイレンス |
1 | 6 | シンボリクリスエス | サンデーサイレンス |
2 | 3 | Mineshaft | Deputy Minister |
3 | 1 | フジキセキ | Deputy Minister |
1 | 1 | エルコンドルパサー | サンデーサイレンス |
2 | 7 | フサイチコンコルド | ブライアンズタイム |
3 | 3 | ブライアンズタイム | サンデーサイレンス |
解析・分析:注目血統は?
2011年頃まではブライアンズタイムの活躍もあり、ロイヤルチャージャー系の活躍が目立っていたが、近年特に2014年以降はミスタープロスペクター系の活躍が主体となってきている。ミスタープロスペクター系種牡馬産駒だけでなく、
ベストウォリアー (母父Mr.Greeley)
カフジテイク(母父スキャン)
モーニン(母父Distorted Humor)
コパノリッキ―(母父ティンバーカントリー)
インカーテーション(Machiavellian)
のように母父ミスタープロスペクター系のパターンもあり、ナスルーラ系種牡馬との相性が良いが今年は該当馬がいない。他はニアークティック系種牡馬やゴールドアリュール産駒でのパターンが該当し、今年はテイエムジンソク(父クロフネ)、サンライズノヴァ(父ゴールドアリュール)が挙げられる。逆に近年はゴールドアリュール以外のロイヤルチャージャー系種牡馬産駒は活躍が乏しく、割り引く必要がある。
これらの傾向とは別に2010年以降、コンスタントに活躍馬を出してきたゴールドアリュール産駒も見逃すことはできない。昨年の優勝馬ゴールドドリームや前述のサンライズノヴァ、メイショウスミトモ、ララベルなどにも期待がかかる。
出走予定馬・種牡馬コース成績
種牡馬 | 着別度数 | 勝率 | 複勝率 |
---|---|---|---|
ジャングルポケット | 0-1-4-50 | 0.0% | 9.1% |
アグネスデジタル | 6-13-10-99 | 4.7% | 22.7% |
シニスターミニスター | 3-5-5-66 | 3.8% | 16.5% |
プリサイスエンド | 10-8-11-100 | 7.8% | 22.5% |
アドマイヤマックス | 0-0-1-19 | 0.0% | 5.0% |
ロージズインメイ | 5-6-5-96 | 4.5% | 14.3% |
ゴールドアリュール | 45-28-18-274 | 12.3% | 24.9% |
ダノンシャンティ | 0-0-2-25 | 0.0% | 7.4% |
フレンチデピュティ | 8-7-6-73 | 8.5% | 22.3% |
クロフネ | 27-16-22-215 | 9.6% | 23.2% |
メイショウボーラー | 4-6-4-68 | 4.9% | 17.1% |
アドマイヤオーラ | 5-2-2-22 | 16.1% | 29.0% |
トワイニング | 4-1-1-21 | 14.8% | 22.2% |
バトルプラン | 0-4-0-24 | 0.0% | 14.3% |
マジェスティックウォリアー | 3-2-2-3 | 30.0% | 70.0% |
ディープスカイ | 2-4-6-59 | 2.8% | 16.9% |
キングカメハメハ | 20-26-30-219 | 6.8% | 25.8% |
カネヒキリ | 11-9-5-103 | 8.6% | 19.5% |
集計期間:2013.1. 1 ~ 2017. 12. 28
解説・分析:注目血統は?
ゴールドアリュール、クロフネと出走頭数が多い中で安定した成績を残せているのがわかる。キングカメハメハは勝率こそ高くはないが、複勝率では優れた数字を残せている。
出走頭数が限られた産駒の中ではトワイニングやアドマイヤオーラ産駒の成績が優れており、注目したい。