阪神ジュベナイルフィリーズ2017の競馬予想分析…5つの消しで好走率6割超、回収率180超

2017年12月10日、阪神競馬場で阪神ジュベナイルフィリーズ(阪神JF/GI/芝外回り1600m)が行われる。

ロックディスタウン、ラッキーライラック、マウレア、リリーノーブルらが出走するが、どんなレースが展開されるのか? 台頭する可能性を秘めた伏兵とは?

開催に際し、競馬TIMES編集部では予想の参考になりそうなデータをいくつかピックアップして紹介する。

人気、血統、枠順、ローテーションなど、予想のポイントになりそうなデータとは?


目次

ポイント1 極端な人気薄は消し!

2歳女王決定戦ということで、極端な人気薄が激走するケースは少ない。しかも、阪神JFは以下のようなシチュエーションで行われる。

1.阪神芝外回り1600mで行われる本格派のGI
2.名牝の登竜門
3.来年のクラシックへ繋がるレース

これらの要素が重なっているため、実力のある馬が台頭しやすく、人気薄は基本的にノーチャンスなのだ。

人気着別度数
1番人気4- 1- 1- 4/ 10
2番人気1- 2- 1- 6/ 10
3番人気1- 1- 2- 6/ 10
4番人気1- 1- 2- 6/ 10
5番人気3- 1- 0- 6/ 10
6番人気0- 0- 1- 9/ 10
7番人気0- 0- 0- 10/ 10
8番人気0- 2- 2- 6/ 10
9番人気0- 0- 0- 10/ 10
10番人気0- 1- 1- 8/ 10
11番人気0- 0- 0- 10/ 10
12番人気0- 0- 0- 10/ 10
13番人気0- 0- 0- 10/ 10
14番人気0- 0- 0- 10/ 10
15番人気0- 1- 0- 9/ 10
16番人気0- 0- 0- 10/ 10
17番人気0- 0- 0- 10/ 10
18番人気0- 0- 0- 10/ 10
人気勝率複勝率単回値複回値
1番人気40.0%60.0%9180
2番人気10.0%40.0%4669
3番人気10.0%40.0%6689
4番人気10.0%40.0%68115
5番人気30.0%40.0%325116
6番人気0.0%10.0%030
7番人気0.0%0.0%00
8番人気0.0%40.0%0202
9番人気0.0%0.0%00
10番人気0.0%20.0%0192
11番人気0.0%0.0%00
12番人気0.0%0.0%00
13番人気0.0%0.0%00
14番人気0.0%0.0%00
15番人気0.0%10.0%0243
16番人気0.0%0.0%00
17番人気0.0%0.0%00
18番人気0.0%0.0%00

11番人気以下で台頭したのはわずか1頭のみ。原則として10番人気以内の馬から選んでいくべきだろう。

※以降、10番人気以内を対象に集計

ポイント2 前走上がり下位&後方一気組は消し!

競馬において、上がりはとても重要なファクターになる。特に同世代とのレースでは速い上がりを使えるかどうかがレース結果に直結してくれるため、速い上がりを使える裏付けのある馬を選んでいくことが的中への最短ルートとなる。

前走脚質着別度数
3F 1位5- 5- 3-25/38
3F 2位3- 3- 2-14/22
3F 3位1- 0- 0- 9/10
3F ~5位0- 1- 2-10/13
3F 6位~1- 0- 3-12/16
前走脚質勝率複勝率単回値複回値
3F 1位13.2%34.2%67112
3F 2位13.6%36.4%97100
3F 3位10.0%10.0%9826
3F ~5位0.0%23.1%066
3F 6位~6.3%25.0%1581

見ての通り、前走上がり1、2位と、3位以下で大きな差が出てくる。基本的に前走で上がり上位の脚を使える裏付けを示している馬を買っていくべきだろう。

ただし、後方一気という極端な競馬をする馬に関しては、結果が出ていない傾向にある。

前走後方(0−3−0−13)

中団に位置しながら、上がり上位の脚を使った馬を狙うべきなのだ。

ポイント3 余裕のないローテーションは消し!

牝馬はフィジカル的に牡馬より恵まれていないことに加え、メンタル的にも不安定だ。

管理が難しく、力を100%発揮するためにはいくつかの条件をクリアすることが求められる。その一つが、余裕を持ったローテーションを組むことだ。人間でもそうだが、余裕が無いとフィジカル的にもメンタル的にもしんどくなってくる。特に男性に比べて女性は繊細だ。そういった外部的要因に左右される確率が高い。

間隔着別度数
2週0- 0- 0- 6/ 6
3週2- 0- 0- 8/ 10
4週4- 2- 2- 12/ 20
5~ 9週3- 6- 7- 34/ 50
10~25週1- 1- 1- 11/ 14
間隔勝率複勝率単回値複回値
2週0.0%0.0%00
3週20.0%20.0%16452
4週20.0%40.0%108116
5~ 9週6.0%32.0%13108
10~25週7.1%21.4%10447

ご覧の通り、前走から2、3週という間隔が詰まったローテーションで使ってきている馬はいい結果を残すことができていない。余裕を持ったローテーションで臨んできている馬を選ぶのが鉄則というわけだ。

ポイント4 前走スプリント戦は消し!

阪神JFは阪神芝外回り1600mという本格派のコースで行われる。クラシックに直結するレベルのレース、舞台設定ということもあって、スプリント路線を歩んできた馬にとっては厳しい舞台となる。

前走距離着別度数
1200m0- 0- 0- 5/ 5

少なくとも1400m以上で実績がない馬は厳しいわけだ。

ポイント5 非クラシック血統は消し!

何度も繰り返し書いているように、阪神JFはクラシックにつながるレースであり、クラシックで好走するような馬が走る舞台設定で行われる。

よって、血統的にもサンデー系やキングマンボ系といったクラシック血統を選ぶのがベターなのだ。

クラシック血統(7−6−8−36)
非クラシック血統(2−2−1−35)

父サンデー系、キングマンボ系とそれ以外では、大きな差があることが分かる。素直にクラシック血統を攻めていくことが、的中への最短ルートなのだ。

まとめ 消しデータを取り除くと?

では、ここまで挙げてきた消しデータを取り除くと、どのような成績になるのだろうか?

着別度数
5- 3- 4- 7/19
勝率複勝率単回値複回値
26.3%63.2%156210

なんと、好走率は63%超、回収率も180%オーバーという極めて優秀な成績となっている。

今年はこのデータに該当する馬を軸に添えてみても、いいかもしれない。

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