2017年12月3日、中京競馬場でチャンピオンズカップ(GI/ダート1800m)が行われる。
サウンドトゥルー、アウォーディー、ケイティブレイブ、テイエムジンソク、コパノリッキーらが出走するが、どんなレースが展開されるのか? 台頭する可能性を秘めた伏兵とは?
今週水、木曜日には最終追い切りが美浦、栗東の東西トレーニングセンターで行われた。れを受けて、体調や仕上がり具合を一週前の調教と最終追い切りから考察していく。
目次
最終追いきり診断
今回は馬番9〜16番までに入った馬たちを見ていく。
ゴールドドリーム牡4歳(栗東・平田厩舎)
評価A
栗東坂路単走での追い切り。4F51秒1―ラスト1F11秒8の抜群の動きを見せた。鞍上が軽い藤懸騎手だったのを差し引いても目立つ動き。
身体も以前より大きくなっており、前走を叩いた効果が充分ありそう。
平田師「これぐらいの時計は出るよ。でも、動きもよかったから、具合は申し分ないね」
キングズガード牡6歳(栗東・寺島厩舎)
評価A
栗東CWコースで、ダノンルージュ(3歳上1600万下)を4馬身追走、持ったまま併入した。6F83秒0―3F38秒5―ラスト1F12秒2をマーク。反応良く最後は抜群の伸びを見せた。
寺島師「鞍上には折り合いを確認してもらった。力まずに、終いの脚を生かしたい」
アウォーディー牡7歳(栗東・松永厩舎)
評価B
栗東CWコースでフェルメッツァ(3歳上オープン)を2馬身追走。6F83秒1―3F39秒7―ラスト1F12秒3で併入。直線は一杯に追ったがフェルメッツァの動きが良すぎて少し見劣った。
ただ、年齢を考えればこれぐらいが丁度良いようにも見える。前走よりも前向きになっているが追い付くと抜かない癖は治っておらず、今回も前へ出ようとはしなかった。
松永師「もともと攻め駆けはしないタイプ。前走後も順調に調整できて、昨年に比べても遜色ない。」
カフジテイク牡5歳(栗東・湯窪厩舎)
評価B+
栗東坂路で併せ馬。4F52秒3―12秒7をマークし、鞍上のルメールがゴーサインを出すと、先行していたエーティーサンダー(3歳上1000万下)と併入した。
ルメール騎手も「乗りやすいし、力はある」と語っている。
湯窪調教師も「ここ3戦の中で一番いい状態。距離に不安はない。」
テイエムジンソク牡5歳(栗東・木原厩舎)
評価A-
栗東坂路で併せ馬。4ハロン54秒5―ラスト1F12秒5をマーク。
先行したエスケークラウン(3歳上500万下)を追い掛けたが、意外と追い付かず結局は最後に追い付いて併入。先週、先々週は左回りのCWコースで追い切っており、仕上がり具合は良さそう。
木原師「スイッチを入れてまずまずの反応、自在性があるので流れに乗れれば面白い。」
サウンドトゥルー セン7歳(美浦・高木厩舎)
評価A
美浦坂路を単走で2本。1本目は4F73秒1と軽く駆け上がり、2本目は馬なりで4F54秒7―ラスト1F13秒1と時計は地味だが力強さがありフットワークも軽かった。
ゆっくりとスタートして徐々に加速し、坂路を力強く駆け上がる。最後まで集中して走っていた。
高木師「順調に来ています。派手なアクションをするタイプではないのでこれで十分」
アポロケンタッキー牡5歳(栗東・山内厩舎)
評価B
栗東坂路で併せ馬。テイエムボンバー(2歳未勝利)を5馬身追走し、終いを一杯に追って53秒2―12秒6で併入した。少し重そうな雰囲気もあるが、しっかりと追うことは出来ていた。
山内師「まだ少し太いかと思い、しっかり負荷をかけた。G1で中途半端な仕上げはできない。」
ローズプリンスダム牡3歳(美浦・畠山厩舎)
評価B-
美浦坂路で先行2頭を追いかける3頭併せを実施。内ピースフルエンゼル(2歳未勝利)と中シトロプシス(古馬1000万)を3馬身追いかけて2馬身先着。4F52秒5―ラスト1F13秒9の時計で、前半飛ばしたせいかラストはやや失速気味になった。
畠山師「最後にフワッとしたが、叩いた上積みは十分に期待できる態勢。体重が増えていたので、びっしりやった。」