チャンピオンズカップ2017の予想分析…過去の血統と種牡馬、明確な共通点とは?

2017年12月3日、中京競馬場でチャンピオンズカップ(GI/ダート1800m)が行われる。

サウンドトゥルー、アウォーディー、ケイティブレイブ、テイエムジンソク、コパノリッキーらが出走するが、どんなレースが展開されるのか? 台頭する可能性を秘めた伏兵とは?

開催に際し、どのような血統の馬がいい成績を残しているのか、同コースでどのような血統の馬が台頭しているのか、過去のデータをもとに見ていくことにしよう。

なお、好走血統は過去10年、コース種牡馬成績は2014年以降(精度を高めるために1、2番人気の人気馬、および単勝100倍以上の人気薄、新馬戦、長期休み明けなどの不確定要素が多いレース=血統意外の要因で決着した可能性が高いレースは、集計から除外)を参考に考察していく。


目次

過去3年好走馬血統

着順人気種牡馬母父馬
6フレンチデピュティフジキセキ
1Jungle PocketSunday Silence
10アグネスデジタルタバスコキャット
12スズカマンボミシル
3トワイニングアグネスタキオン
5フレンチデピュティフジキセキ
2キングカメハメハCherokee Run
8ゼンノロブロイエンドスウィープ
3スペシャルウィークAwesome Again

解説・分析:注目血統は?

歴代好走馬を見ていくと、ある共通点があることに気付かされる。それが……

芝GI血統の台頭

例えば昨年の覇者サウンドトゥルーの父フレンチデピュティはダート血統馬だが、種牡馬としてクロフネやエイシンデピュティ、アドマイヤジュピタ、レジネッタといった芝GI馬を輩出している。

10番人気ながら3着に入ったアスカノロマンの父アグネスデジタルは、天皇賞秋やマイルチャンピオンシップ、安田記念といった芝GIと、フェブラリーステークスなどのダートGIを両方勝った実績を持っていた。

2年前の覇者サンビスタの父スズカマンボは春の天皇賞馬、その前のホッコータルマエの父キングカメハメハと同3着のローマンレジェンドの父スペシャルウィークはダービー馬、同2着のナムラビクターの父ゼンノロブロイは、芝の秋古馬3冠馬だ。

このように、毎年例外なく芝GI馬の血を持つ馬が上位に台頭している。

中京は直線が長く、ダートGIで求められるパワーに加えてスピードも要求される。よって、スピードに溢れた芝馬の血が騒ぐ、という解釈ができるわけだ。

出走予定馬・種牡馬コース成績

種牡馬着別度数
キングカメハメハ5- 8- 5-70/88
シンボリクリスエス5- 3- 9-68/85
ゴールドアリュール4- 7- 5-48/64
クロフネ4- 3- 3-57/67
アグネスデジタル4- 1- 4-13/22
ネオユニヴァース2- 4- 3-36/45
ディープスカイ2- 1- 5-17/25
フレンチデピュティ2- 1- 3-13/19
カネヒキリ2- 1- 0-21/24
ロージズインメイ2- 0- 3-17/22
スズカマンボ1- 3- 2-23/29
シニスターミニスター1- 0- 5-13/19
トワイニング0- 1- 0- 3/ 4
プリサイスエンド0- 0- 2-13/15
Langfuhr0- 0- 0- 1/ 1
アドマイヤマックス0- 0- 0- 1/ 1
種牡馬勝率複勝率単回値複回値
キングカメハメハ5.7%20.5%6561
シンボリクリスエス5.9%20.0%11665
ゴールドアリュール6.3%25.0%7978
クロフネ6.0%14.9%6743
アグネスデジタル18.2%40.9%215107
ネオユニヴァース4.4%20.0%3056
ディープスカイ8.0%32.0%128103
フレンチデピュティ10.5%31.6%12198
カネヒキリ8.3%12.5%13554
ロージズインメイ9.1%22.7%280120
スズカマンボ3.4%20.7%2364
シニスターミニスター5.3%31.6%2867
トワイニング0.0%25.0%050
プリサイスエンド0.0%13.3%084
Langfuhr0.0%0.0%00
アドマイヤマックス0.0%0.0%00

集計期間:2013. 1.19 ~ 2017. 7.23

※3番人気〜単勝50倍未満が対象
※長期休み明けなど、明らかなマイナス要素を持つ馬は除外

解説・分析:注目血統は?

全般的に、ダートに特化しすぎた血統があまりいい成績を残せていないことが特徴として挙げられる。

シニスターミニスターやプリサイスエンド、トワイニングあたりは他のコースならもっと高い好走率、回収値を叩き出していてもおかしくない優秀なダート種牡馬だが、ここでは特筆すべき成績とはなっていない。

また、サンデーサイレンス系のダート種牡馬代表のカネヒキリも低調な成績となっている。

コースの傾向からも、芝血統に注目していくことが一つのカギとなりそうだ。

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