人気の応えられないハーツクライ産駒
一方で面白い現象を見て取ることができる。人気薄で激走している一方、人気になると馬券に絡めていないのだ。
菊花賞 13着(2番人気)
エプソムカップ 6着(1番人気)
関屋記念 12着(2番人気)
カシオペアステークス 10着(3番人気)
ご覧のとおり、3歳秋以降に人気に支持されたレースでは新潟大賞典を除き、人気を裏切っている。
人気になると騎手は無難な乗り方をする。外を回したり、後ろからゆったり競馬を進めたりして“王道の競馬”をする。
しかし、ハーツクライ産駒は生粋の穴馬だ。ディープインパクトのような王道のスタイルは合わない。馬群をくぐり抜けたり、人気馬を徹底マークしたり、奇襲の先行策をとってみたり、穴馬的な騎乗でこそ、ポテンシャルを最大限に発揮する。
1番人気の騎乗ではハーツクライ産駒の能力を引き出せないのだ。だから、人気で凡走し、人気薄で激走する現象が起こっている。
そこで改めて、マジェスティハーツのキャリアを見てみよう。
神戸新聞杯 2着(7番人気)
↓↓ 人気薄で激走して人気に
菊花賞 13着(2番人気)
リゲルステークス 14着(5番人気)
↓↓ 凡走続きで人気落ち
大阪ハンブルクカップ 2着(4番人気)
新潟大賞典 2着(2番人気)
↓↓ 好走続きで人気に
エプソムカップ 6着(1番人気)
↓↓ 凡走して人気落ち
中日新聞杯 3着(5番人気)
面白いように「人気で凡走」、「人気薄で激走」を繰り返していることが分かる。
今回の鳴尾記念にしても、8番人気という伏兵の立場から思い切った競馬ができたからこそ、2着に激走することができたと考えられる。
ちなみに同じような傾向はヌーヴォレコルトにも見ることができる。詳しくは以下の記事を読んでほしい。
●ヌーヴォレコルトがヴィクトリアマイルで危険視される理由とは?
●ヌーヴォレコルトは次走が最大の狙い目?ヴィクトリアマイルの敗因を紐解く
まとめ
まとめると、ハーツクライ産駒は……
・人気薄でこそ買い!(特に目標になる圧倒的1番人気馬がいるレースは期待値が高い)
・人気薄激走後、人気になったら軽視
これを続けていくことでハーツクライ産駒で馬券に勝つことができるようになるはずだ。この記事を読めば、次走、マジェスティハーツの扱いをどうすればいいか、一目瞭然なのではないだろうか?
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