悲運の名馬!ベルルミエールがGIや重賞で活躍する可能性大な理由とは?

実はベルルミエールが恵まれなかったのはCBC賞だけではない。

例えば1400mで唯一馬券圏外の4着となったファルコンステークスも、同じような展開だった。

ファルコンステークス
1着 タガノグランパ 4角15番手
2着 サトノルパン 4角10番手
3着 アルマエルナト 4角17番手
4着 ベルルミエール 4角6番手
5着 タガノブルグ 4角12番手
6着 ショウナンアチーヴ 4角15番手

このレースも完全な差し競馬となった中、ベルルミエールは前目につけていた。先行勢が軒並み下位に沈む中、4着を確保したのだから明らかに「負けて強し」だったといえる。

さらに3着だったニュージーランドトロフィーにしても同じだ。

ニュージーランドトロフィー
1着 ショウナンアチーヴ 4角8番手(※3角11番手でまくりの競馬)
2着 ショウナンワダチ 4角7番手
3着 ベルルミエール 4角3番手
4着 アルマエルナト 4角15番手

ご覧のとおり、こちらも差し馬が上位を独占するような展開だった。

スウェプトオーヴァーボード産駒ということでマイル以上の距離になると“距離の壁”に直面する。しかし、1400m以下なら(4−2−1−3)と堅実に走っている。着外となった3回のうち、2回はCBC賞とファルコンSの4着だったことを考えると、ほぼ確実に走っていることが分かる。

以上のようにベルルミエールは展開に恵まれず、重賞を勝ちきれていないことが多かった。

ただし、そういつまでも不利が続くことはないはず。現代競馬は前に行った馬が圧倒的に有利だ。キャリア14戦のうち、13戦で4角7番手以内につけている機動力があれば展開に恵まれることも出てくるはずだ。

少なくとも確実に重賞で勝負できる力はある。展開次第では「GIでも……」と期待できるほどだ。

CBC賞におけるベルルミエールの走りはフロックではない。次走はもちろん、秋のスプリンターズステークスあたりで“悲運の名馬”の冠を返上してほしいところだ。

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