展開の不利をもろともせず/ラジオNIKKEI賞
そしてラジオNIKKEI賞の走りもまた素晴らしかった。
開幕週に行われるため、先行馬が圧倒的に有利なのがラジオNIKKEI賞の特徴だ。そんな中、アンビシャスは後方から競馬を進めた。位置取り勝負としてはあまり強調できないポジションだったといえる。
しかし、脚が上がることなく後続をグングンと引き離し、終わってみれば3馬身半差の快勝となった。
2着以下の4角順位を見てみると……
2着 ミュゼゴースト 4角2番手
3着 マルターズアポジー 4角1番手
4着 ロジチャリス 4角2番手
5着 ブランドベルグ 4角4番手
ご覧のとおり、掲示板に載った4頭はすべて4コーナーで前にいた馬だった。そんな中でただ1頭、まくっていき勝ち切ってしまったのだから恐れ入る。
しかもアンビシャスはトップハンデの56.5キロを背負っていた。2着のミュゼゴーストとは1.5キロ差、3着のマルターズアポジーとはなんと3.5キロも差があった。
決して楽とはいえないシチュエーションの中で完勝を収めたのだから、「秋以降にGI戦線で活躍できる」と断言してしまってもいいだろう。
まとめ
以上のように彼のキャリアを振り返ると、将来大きな舞台で活躍する可能性を秘めていることは明らかなのだ。
ラジオNIKKEI賞の勝ち馬はなかなか大成できていない。もっとも、アンビシャスは歴代の優勝馬に比べても段違いに強い。
さすがに菊花賞路線だと距離の壁にぶち当たって厳しいが、天皇賞秋やマイルチャンピオンシップなら好走できる可能性は十分にありそうだ。
【関連記事】
●エスティタートの血統や将来性は?デビュー勝ちの素質馬を徹底分析
●レディトリスの血統や将来性は?新馬戦勝ちのビリーヴの近親を徹底分析
●武豊騎手と社台グループの現在地とは?確執や絶縁説はオカルトだった?
●ゴールドシップは引退レースのために壮大な前振りをしたに違いない
●彼女欲しけりゃペルーサになれ!稀代の愛され馬から学ぶ4つのモテテク