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なぜステイインシアトルと武豊騎手は鳴尾記念を勝てたのか?3つの理由

(C)@dawasaphoto

6月3日に阪神競馬場で開催された宝塚記念の前哨戦・鳴尾記念(GIII/芝2000m)で、3番人気のステイゴールド産駒ステイインシアトルが武豊騎手の手綱で優勝して、重賞初制覇を飾った。

ステイインシアトルと武豊騎手が勝利した要因を探るとともに、将来性についても考えてみよう。

プロフィール〜血統・誕生日・馬主・調教師・生産者〜

ステイゴールド
シアトルサンセット
母の父 BelongtoMe
母の母 WeekendinSeattle
性別
馬齢 6 歳
生年月日 2011年1月11日
毛色 黒鹿毛
馬主 青芝商事(株)
調教師 池江泰寿(栗東)
生産牧場 ノーザンファーム
産地 安平町
馬名意味 父名、母系より連想

血統評価は?

まずは、ステイインシアトルの基本的な情報として、血統を考察しよう。

父ステイゴールド(サンデーサイレンス系)×母父Belong to Me(ダンチヒ系)という血統の6歳牡馬。

あまり知られていないが、この組み合わせは非常に期待値の高い。

母父 着別度数
ダンチヒ系 30- 14- 22-219/285
勝率 複勝率 単回値 複回値
10.5% 23.2% 138 92

単回収値はベタ買いでも138円の回収値、複勝回収値も92円と水準以上だ。

ただし、重賞勝ち馬はG3までで、ステイインシアトルを含めて延べ4勝。

馬名 レース名
ステイインシアトル 鳴尾記念G3
マイネルミラノ 函館記念HG3
ココロノアイ チューリG3
ココロノアイ アルテミG3

好走率の割に、重賞勝ち馬数が少ないことを踏まえると、平場で期待値のある血統と言えそう。

また、重賞勝ち馬に関しては、どの馬も展開に恵まれての勝利という印象が強く、地力で突き抜けて勝つというタイプではない。

G3クラスで、何かしらの恩恵があれば勝てる水準の馬を出す血統と言えるだろうか。

鳴尾記念における勝利の3つのポイント

では、より具体的に鳴尾記念での勝因を探っていくことにしよう。

1.小頭数

ステイインシアトルは14頭立て以上では[1-1-0-3]に対して、13頭立て以下のレースでは今回も含めて[4-1-0-0]と連対率100%を誇る。

とにかく揉まれない競馬になることが好走の条件。今回は10頭立てだった。

2.位置取り

4角先頭で回れた時には今回も含めて[5-0-0-0]と勝率100%。逆に、それ以外の時には[0-2-0-3]と一度も勝てていなかった。

スムーズにハナを切れたことが、大きな要因の一つだったわけだ。

3.鞍上武豊

そして何といっても武豊騎手の存在が大きかった。ステイインシアトルにとって絶妙のペースを作り出し、周囲にとって追い上げが厳しい展開を作った。

武豊騎手がハナを切ると、他の騎手が競りかけてこない傾向にある。他の騎手であれば、今回のようなスローペースでは、道中で捲りが入ったり、早めにプレッシャーをかけられたりと、かなり苦しい競馬になっていたことも考えられる。

1と2の要因を満たすために、最も重要な役割を果たしたのが『武豊騎手が騎乗していた』という点だったわけだ。

次走・将来性は?

次走は宝塚記念ではなく、函館記念(7月16日)と小倉記念(8月6日)の両にらみとのこと。

デビュー2戦目のGⅡ京都新聞杯の後に、脚部不安の影響で約2年近い休養期間があったことから、6歳にしてここまでのキャリアは僅か9戦。伸びしろは十分にあると言えるだろう。

鳴尾記念の内容自体は、かなり恵まれての勝利という印象が強く、次走以降、そのまま信用することが適切かどうかは微妙なところだ。

しかしながら、これからの上昇度もまた未知数であることは確かで、秋のG1戦線に向けて最大の上り馬となる可能性は十分に考えられるだろう。


(C)@dawasaphoto

名手に導かれ、初の重賞制覇を果たした。

6月3日に阪神競馬場で行われた鳴尾記念(GIII/芝内回り2000m)で、3番人気のステイゴールド産駒ステイインシアトル(牡6)が、1番人気のスマートレイアーを押さえて勝利した。

勝ち馬の勝因、敗れた馬たちの敗因は何だったのか? 振り返っていくことにしよう。

結果・着順

2017年 6月 3日(土) 3回阪神1日 天候 : 晴  馬場状態 : 良
【11R】 第70回鳴尾記念
3歳以上・オープン・G3(別定) (国際)(特指) 芝・内 2000m 10頭立

馬名S 性齢
9 ステイインシアトル 牡6 3
8 スマートレイアー 牝7 1
3 マイネルフロスト 牡6 7
4 スズカデヴィアス 牡6 5
2 スピリッツミノル 牡5 10
6 デニムアンドルビー 牝7 4
5 バンドワゴン 牡6 2
1 ラストインパクト 牡7 6
10 ミュゼエイリアン セ5 9
7 レッドソロモン 牡5 8

LAP 12.6-11.6-12.7-12.5-12.2-12.0-11.7-11.5-11.0-11.6
通過 36.9-49.4-61.6-73.6  上り 70.0-57.8-45.8-34.1  平均 1F:11.94 / 3F:35.82

払い戻し

単勝  9 \790
複勝  9 \200 / 8 \120 / 3 \250
枠連  7-8 \600 (2)
馬連  08-09 \850 (2)
ワイド 08-09 \360 (2)/ 03-09 \1120 (15)/ 03-08 \500 (5)
馬単  09-08 \2220 (7)
3連複 03-08-09 \2570 (8/120)
3連単 09-08-03 \14460 (44/720)

レース分析

まずはレースラップを振り返ってみよう。

12.6-11.6-12.7-12.5-12.2-12.0-11.7-11.5-11.0-11.6

今開催の阪神の芝コースは、2歳戦でも速い時計が出ていたり、他のレースでもレースレコードを大幅に更新したりと“高速馬場仕様”に造られていた。そのことを踏まえるとかなり遅いペースだったと言える。

武豊騎手騎乗のステイインシアトルが、スタートからハナを切ると、絶妙な手綱さばきでスローペースに落とし込んでの逃げ切り勝ち。

どの馬が勝ったというよりは『武豊騎手が勝った』という印象を受けるレースとなった。

出走馬勝因、敗因、次走への展望

1着 ステイインシアトル

2014年の4月の未勝利戦で、概走馬を相手に1番人気に支持されて圧勝するという鮮烈なデビューを飾った同馬。

デビュー2戦目でGⅡ京都新聞杯(14着)に格上挑戦して、ダービー出走を狙ったように、陣営の期待はかねてより大きいものがあった。

その後は成長を促しつつ、着実に自己条件での勝利を重ねて、自身2度目の重賞挑戦で重賞初制覇。秋のG1戦線に、上り馬として殴り込むための価値ある1勝なった。

ただし、今回は鞍上の絶妙なリードによる部分と、開幕週の馬場の恩恵も大きかった。今後に向けての過剰評価は禁物だ。

今回も、あれだけ展開に恵まれた中、上がり順位はメンバー中で5番手。これからもっと強い相手と戦うには少々物足りない内容といえる。今後出番がありそうなのは、前残りのバイアスがかかっている状態で、同型不在のシチュエーションか。

2着 スマートレイアー

行こうと思えば行けるスピードを持っているはずだが、今回は5番手に控える形をとった。

近走では先行策を取ることが多かっただけに、その調教内容も末脚を重視したものではなく、持続力をつけるようなトレーニングがメインとなっていた。それだけに、ここでいきなり差す競馬というのは、鞍上の判断に疑問が残る。

元々、差す競馬では勝ち切れないレースが続いていたことから前に行くスタイルへと脚質転換を果たしただけに、今回はやや消化不良の内容となった。

次走以降、スムーズに先行する競馬ができれば、勝ち切るシーンも見えてくる。ただ、今後も控える競馬が続くようなら、今回のように取りこぼすことが多くなりそうだ。

3着 マイネルフロスト

2走前にブリンカーを装着してから競馬ぶりが一変した同馬。

今回はメンバーやシチュエーションを考えると絶好の勝機だったが、逃げた馬に迫るどころか突き放されての3着。

最大のパフォーマンスは発揮できればG3クラスなら馬券圏内に入る力は備えていることは改めて証明できた、という程度の評価が妥当だろうか。

4着 スズカデヴィアス

このスローペースを道中8番手からでは物理的に考えて不可能だ。

それでも4着にまでは詰めてきているように地力は証明したと評価すべきか。

派手な脚は使えず、相手なりに走るタイプであるため、好走しても人気になりにくく、馬券圏内を逃した途端に人気が急落するタイプのため、次走以降注目の存在だ。少頭数の競馬も合わなかったか。

5着 スピリッツミノル

高速馬場は向かないタイプで、一発あるとすれば、スタミナを活かした大逃げか、捲る競馬だったが、今回は“普通の競馬”をしてしまった。

このタイプは、適性の合わない場所で惨敗、合う場所でガラリ一変するため、このレースは単純に適性外と考えたほうが良さそうだ。

6着 デニムアンドルビー

絶好の手ごたえも伸びきれず。上がりの脚も3番手と冴えず。

ここで上がり最速を出せれば今後への期待が膨らんだが、この内容となると「衰え」の二文字がよぎってしまうところだ。

7着 バンドワゴン

元々体質に問題があるように、激走後に疲れが出やすいタイプ。

前走勝利直後にいきなりの重賞挑戦。前走の疲労に加えて、相手強化と、走れるタイミングではなかったと言えそうだ。

次走以降、レース間隔を開けるか、疲労が取れているようなら。次走以降で再評価する必要がありそうだ。

8着 ラストインパクト

往年の勢いが感じられない。オープンクラスでも厳しそうだ。

9着 ミュゼエイリアン

この展開でこの着順ということを踏まえると、重賞では厳しいか。

10着 レッドソロモン

重賞では足りない。力負けという判断でいいだろう。


エプソムカップ2017の予想データ分析…3つの血統傾向と不振種牡馬とは?

(C) Yusuke Tsutaya

今週は東京競馬場でエプソムカップ(エプソムC/GIII/芝1800m)が行われる。

開催に際し、どのような血統の馬がいい成績を残しているのか、同コースでどのような血統の馬が台頭しているのか、過去のデータをもとに見ていくことにしよう。

なお、好走血統は過去10年、コース種牡馬成績は2014年以降(精度を高めるために1、2番人気の人気馬、および単勝100倍以上の人気薄、新馬戦、長期休み明けなどの不確定要素が多いレース=血統意外の要因で決着した可能性が高いレースは、集計から除外)を参考に考察していく。

過去10年好走馬血統

着順 種牡馬 母父馬
マンハッタンカフェ Awesome Again
Redoute’s Choice Sunday Silence
ステイゴールド Polish Precedent
ディープインパクト Storm Cat
ディープインパクト Storm Cat
ディープインパクト Dubai Millennium
ディープインパクト Dubai Millennium
チーフベアハート サンデーサイレンス
ダンスインザダーク Private Account
ダンスインザダーク ダンシングブレーヴ
ハーツクライ Wild Again
ラスカルスズカ Cozzene
ディープインパクト Caerleon
ディープインパクト Caerleon
スターオブコジーン サンデーサイレンス

集計期間:2012. 6.10 ~ 2016. 6.12

解説・分析:注目血統は?

近年のエプソムカップの注目血統を挙げるとするなら……

・ニジンスキー系
・ダンジグ系
・父ノーザンダンサー系

いずれも東京の重賞で馴染みの深い血統だ。

もともと東京の芝1800mはダンスインザダーク産駒が最も得意な条件として知られている。エプソムカップでもダークシャドウやクラレントが穴を開けている。そのダンスインザダークの母父が、ニジンスキーなのだ。

2012年は母父カーリアン(ニジンスキー系)の2頭で決着しているが、3着のマイネルスターリーも母母父がマルゼンスキー(ニジンスキー系)だった。

ダンジグ系も見逃せない。

フルーキー、マイネルミラノ、そしてマイネルラクリマは父か母父がダンジグ系、そしてディサイファも母母父がダンジグ系だった。この3年は3代以内にダンジグの血を持つ馬が必ず3着以内に入っている。

そして父ノーザンダンサー系は東京の重賞で常に穴を開ける可能性がある。

先週の安田記念ではロゴタイプが、オークスではモズカッチャンが、そしてヴィクトリアマイルではデンコウアンジュが激走した。いずれも6番人気より下の穴馬、デンコウアンジュに至っては11番人気だったが、それでも激走する可能性を秘めている。

この3つの血には注目していくべきだろう。

コース種牡馬別集計

種牡馬 着別度数
ディープインパクト 9- 7- 12-102/130
ハーツクライ 7- 8- 4- 71/ 90
ステイゴールド 5- 6- 5- 81/ 97
キングカメハメハ 5- 4- 5- 56/ 70
ダイワメジャー 4- 3- 0- 34/ 41
メイショウサムソン 3- 3- 2- 21/ 29
ハービンジャー 2- 2- 5- 36/ 45
ブライアンズタイム 2- 0- 2- 4/ 8
タニノギムレット 1- 1- 0- 20/ 22
クロフネ 0- 2- 2- 16/ 20
Redoute’s Choice 0- 1- 0- 1/ 2
マツリダゴッホ 0- 0- 4- 19/ 23
ダンスインザダーク 0- 0- 2- 9/ 11
Smart Strike 0- 0- 0- 1/ 1
Kitten’s Joy 0- 0- 0- 1/ 1
種牡馬 勝率 複勝率 単回値 複回値
ディープインパクト 6.9% 21.5% 67 74
ハーツクライ 7.8% 21.1% 58 51
ステイゴールド 5.2% 16.5% 63 69
キングカメハメハ 7.1% 20.0% 87 59
ダイワメジャー 9.8% 17.1% 69 35
メイショウサムソン 10.3% 27.6% 139 113
ハービンジャー 4.4% 20.0% 27 77
ブライアンズタイム 25.0% 50.0% 341 187
タニノギムレット 4.5% 9.1% 137 34
クロフネ 0.0% 20.0% 0 73
Redoute’s Choice 0.0% 50.0% 0 85
マツリダゴッホ 0.0% 17.4% 0 122
ダンスインザダーク 0.0% 18.2% 0 65
Smart Strike 0.0% 0.0% 0 0
Kitten’s Joy 0.0% 0.0% 0 0

※3番人気〜単勝100倍未満が対象

※長期休み明けなど、明らかなマイナス要素を持つ馬は除外

解説・分析:注目種牡馬は?

ディープインパクトやキングカメハメハ、ダイワメジャーら、リーディング上位種牡馬が軒並み低調な中、好調が目立つのがメイショウサムソンだ。やはり父ノーザンダンサー系の期待値は高い。

出走馬血統

アストラエンブレム
ダイワメジャー
系統 サンデー系
ブラックエンブレム
母父 ウォーエンブレム
系統 ミスプロ系
カムフィー
ダンスインザダーク
系統 サンデー系
ナイトクルーズ
母父 ノーザンテースト
系統 ノーザンT系
クラリティシチー
キングカメハメハ
系統 キングM系
タイキクラリティ
母父 スペシャルウィーク
系統 サンデー系
クラリティスカイ
クロフネ
系統 ヴァイス系
タイキクラリティ
母父 スペシャルウィーク
系統 サンデー系
タイセイサミット
ダイワメジャー
系統 サンデー系
ヴァインドレッサー
母父 エンドスウィープ
系統 ミスプロ系
ダッシングブレイズ
Kitten’s Joy
系統 サドラーズ系
Blazing Bliss
母父 Honour and Glory
系統 マッチェム系
デンコウアンジュ
メイショウサムソン
系統 サドラーズ系
デンコウラッキー
母父 マリエンバード
系統 ニジンスキー系
トーセンレーヴ
ディープインパクト
系統 ディープ系
ビワハイジ
母父 Caerleon
系統 ニジンスキー系
ナスノセイカン
ハーツクライ
系統 サンデー系
ナスノフィオナ
母父 ホワイトマズル
系統 リファール系
バーディーイーグル
ブライアンズタイム
系統 ロベルト系
ホームスイートホーム
母父 Seeking the Gold
系統 ミスプロ系
パドルウィール
クロフネ
系統 ヴァイス系
レストレスハート
母父 サンデーサイレンス
系統 サンデー系
ヒストリカル
ディープインパクト
系統 ディープ系
ブリリアントベリー
母父 ノーザンテースト
系統 ノーザンT系
フルーキー
Redoute’s Choice
系統 ダンジグ系
サンデースマイル2
母父 Sunday Silence
系統 サンデー系
ベルーフ
ハービンジャー
系統 ダンジグ系
レクレドール
母父 サンデーサイレンス
系統 サンデー系
マイネルハニー
マツリダゴッホ
系統 サンデー系
ブライアンハニー
母父 ナリタブライアン
系統 ロベルト系
マイネルミラノ
ステイゴールド
系統 サンデー系
パールバーリー
母父 Polish Precedent
系統 ダンジグ系
メドウラーク
タニノギムレット
系統 ロベルト系
アゲヒバリ
母父 クロフネ
系統 ヴァイス系
レッドレイヴン
Smart Strike
系統 ミスプロ系
Wonder Again
母父 Silver Hawk
系統 ロベルト系
ロンギングダンサー
シンボリクリスエス
系統 ロベルト系
ダンスパートナー
母父 サンデーサイレンス
系統 サンデー系

マーメイドステークス2017の予想データ分析…血統傾向と不振種牡馬とは?

(C)夢想

今週は阪神競馬場でマーメイドステークス(GIII/芝内回り2000m)が行われる。

開催に際し、どのような血統の馬がいい成績を残しているのか、同コースでどのような血統の馬が台頭しているのか、過去のデータをもとに見ていくことにしよう。

なお、好走血統は過去10年、コース種牡馬成績は2014年以降(精度を高めるために1、2番人気の人気馬、および単勝100倍以上の人気薄、新馬戦、長期休み明けなどの不確定要素が多いレース=血統意外の要因で決着した可能性が高いレースは、集計から除外)を参考に考察していく。

過去10年好走馬血統

着順 種牡馬 母父馬
ゼンノロブロイ Singspiel
マンハッタンカフェ Concern
ステイゴールド デインヒル
キングヘイロー トニービン
ディープインパクト エルコンドルパサー
スズカマンボ パラダイスクリーク
キングカメハメハ サンデーサイレンス
ロージズインメイ Linamix
ゴールドアリュール メジロマックイーン
ディープインパクト Marju
ゼンノロブロイ ヘクタープロテクター
キングカメハメハ サンデーサイレンス
ディープインパクト トニービン
アグネスタキオン トニービン
フジキセキ デイクタス

解説・分析:注目血統は?

近年のマーメイドSの注目血統を挙げるとするなら……

・凱旋門賞血統
・菊花賞、天皇賞春血統

というのも、マーメイドSには以下のような特徴がある。

・開催場所は中央4場の中で最もタフな阪神競馬場
・梅雨の時期で雨が多く、馬場が痛みやすい
・2000mと、牝馬限定戦にしては比較的長い

「最もタフなコース」で行われる「中距離戦」で、「馬場が痛む」。要するに、非常にタフなレースになりがち、ということだ。

そうなると、必然的にスタミナのある馬が浮上してくる可能性が高まる。だから、欧州の中長距離GIや日本の長距離GIで実績のある血統の馬が激走するケースが多いのだ。

実際、穴を開けた馬たちを見ていくと……

2016年
1着 リラヴァティ
母父シングスピール(コロネーションカップなどを制覇。欧州の大種牡馬サドラーズウェルズの系統)

2着 ヒルノマテーラ
父マンハッタンカフェ(菊花賞、天皇賞馬)

3着 ココロノアイ
父ステイゴールド(菊花賞、天皇賞馬、凱旋門賞2着馬を輩出)

2015年
1着 シャトーブランシュ
父キングヘイロー(その父ダンシングブレーヴは凱旋門賞馬)
母父トニービン(凱旋門賞馬)

3着 パワースポット
父スズカマンボ(天皇賞馬)

過去2年だけ見てみたが、すべての馬が血統的なスタミナの裏付けがあった。

タフなレースには、タフな血統の馬を――。

頭に入れておくといいだろう。

コース種牡馬別集計

種牡馬 着別度数
ディープインパクト 5- 5- 4-52/66
キングカメハメハ 4- 4- 9-29/46
マンハッタンカフェ 3- 5- 4-25/37
メイショウサムソン 1- 2- 1-11/15
ワークフォース 1- 2- 1- 6/10
スペシャルウィーク 1- 0- 1- 5/ 7
フジキセキ 0- 1- 0- 2/ 3
種牡馬 勝率 複勝率 単回値 複回値
ディープインパクト 7.6% 21.2% 54 47
キングカメハメハ 8.7% 37.0% 90 113
マンハッタンカフェ 8.1% 32.4% 104 107
メイショウサムソン 6.7% 26.7% 245 140
ワークフォース 10.0% 40.0% 76 93
スペシャルウィーク 14.3% 28.6% 895 170
フジキセキ 0.0% 33.3% 0 83

※3番人気〜単勝100倍未満が対象
※長期休み明けなど、明らかなマイナス要素を持つ馬は除外

解説・分析:注目種牡馬は?

キングカメハメハ、マンハッタンカフェ、メイショウサムソンなど、軒並みいい成績となっている。回収率がいずれも高いのは、コース自体に波乱が起こりやすいという特徴があるからかもしれない。

そんな中、ディープインパクト産駒の成績が非常に低調だ。瞬発力が最大の武器であるディープインパクト産駒にとって、タフすぎる条件はあまり合っていないのだろう。

なお、以下が今回出走するメンバーの血統だ。考察を参考に、どの馬が当てはまるのか考えてみよう。

出走馬血統

アースライズ
マンハッタンカフェ
系統 サンデー系
ライジングクロス
母父 Cape Cross
系統 ダンジグ系
キンショーユキヒメ
メイショウサムソン
系統 サドラーズ系
アップルティー
母父 サンデーサイレンス
系統 サンデー系
クインズミラーグロ
マンハッタンカフェ
系統 サンデー系
ジャストトゥートゥー
母父 In Excess
系統 グレイS系
ショウナンバーキン
フジキセキ
系統 サンデー系
ショウナンマライア
母父 クロフネ
系統 ヴァイス系
トーセンビクトリー
キングカメハメハ
系統 キングM系
トゥザヴィクトリー
母父 サンデーサイレンス
系統 サンデー系
ハツガツオ
パラダイスクリーク
系統 ネヴァーB系
グラントアウィッシュ
母父 Nureyev
系統 ヌレイエフ系
バンゴール
キングカメハメハ
系統 キングM系
ローザブランカ
母父 クロフネ
系統 ヴァイス系
ビッシュ
ディープインパクト
系統 ディープ系
バランセラ
母父 Acatenango
系統 ハンプトン系
プリメラアスール
スペシャルウィーク
系統 サンデー系
リメインフォレスト
母父 アジュディケーティング
系統 ダンジグ系
マキシマムドパリ
キングカメハメハ
系統 キングM系
マドモアゼルドパリ
母父 サンデーサイレンス
系統 サンデー系
リーサルウェポン
ディープインパクト
系統 ディープ系
クイックコマンド
母父 Gold Legend
系統 ボールドL系
ローズウィスパー
ワークフォース
系統 キングM系
ローザミスティカ
母父 アグネスタキオン
系統 サンデー系

エプソムカップ2017の予想オッズ・出走予定馬と過去の傾向は?

(C)Y.Noda

今週は東京競馬場でエプソムカップ(GIII/芝1800m)が行われる。

アストラエンブレム、デンコウアンジュらが出走するが、どんなレースが展開されるのか? 台頭する可能性を秘めた伏兵とは?

出走馬のおさらいとともに、予想のポイント(過去の傾向、データ、血統、人気、枠順など)を考察していこう。

出走予定馬・登録馬

2017年 6月11日(日) 3回東京4日目 19頭 [仮想出馬表]
【11R】  第34回エプソムカップ
3歳以上・オープン・G3(別定)(国際)(特指) 芝1800m (C)

馬名 性齢 斤量
アストラエンブレム 牡4 56
カムフィー 牡8 56
クラリティシチー 牡6 56
クラリティスカイ 牡5 56
タイセイサミット 牡4 56
ダッシングブレイズ 牡5 56
デンコウアンジュ 牝4 54
トーセンレーヴ 牡9 57
ナスノセイカン 牡5 56
バーディーイーグル 牡7 56
パドルウィール 牡6 56
ヒストリカル 牡8 57
フルーキー 牡7 58
ベルーフ 牡5 56
マイネルハニー 牡4 56
マイネルミラノ 牡7 58
メドウラーク 牡6 56
リーサルウェポン 牝6 54
レッドレイヴン 牡7 56

想定・予想オッズ

人気 馬名 予想オッズ
1 アストラエンブレム 6.3
2 デンコウアンジュ 7.1
3 プロディガルサン 7.3
4 フルーキー 7.7
5 レアリスタ 8.1
6 ダッシングブレイズ 8.2
7 タイセイサミット 9.5
8 マイネルミラノ 10.4
9 パドルウィール 20.1
10 メドウラーク 21.9
11 ヒストリカル 24.2
12 マイネルハニー 25.6
13 トルークマクト 32
14 ベルーフ 37
15 トーセンレーヴ 48.3
16 レッドレイヴン 68.3
17 カムフィー 78.5

過去5年好走馬

馬名 性齢 着順 人気
ルージュバック 牝4 1
フルーキー 牡6 3
マイネルミラノ 牡6 6
エイシンヒカリ 牡4 2
サトノアラジン 牡4 1
ディサイファ 牡6 4
ディサイファ 牡5 2
マイネルラクリマ 牡6 4
ダークシャドウ 牡7 8
クラレント 牡4 4
ジャスタウェイ 牡4 3
サンレイレーザー 牡4 7
トーセンレーヴ 牡4 1
ダノンシャーク 牡4 2
マイネルスターリー 牡7 15

データ考察

過去10年のデータを抽出して傾向を探っていく。なお、週中には注目のデータをピックアップし、激走馬を導き出す考察を行っていく。そちらのチェックも見逃さないようにしよう!

人気別集計

人気 勝率 複勝率 単回値 複回値
1番人気 40.0% 80.0% 125 113
2番人気 30.0% 60.0% 106 100
3番人気 0.0% 40.0% 0 86
4番人気 20.0% 40.0% 143 102
5番人気 10.0% 10.0% 93 29
6番人気 0.0% 20.0% 0 73
7番人気 0.0% 10.0% 0 37
8番人気 0.0% 10.0% 0 52
9番人気 0.0% 10.0% 0 54
10番人気 0.0% 0.0% 0 0
11番人気 0.0% 0.0% 0 0
12番人気 0.0% 10.0% 0 96
13番人気 0.0% 0.0% 0 0
14番人気 0.0% 0.0% 0 0
15番人気 0.0% 12.5% 0 243
16番人気 0.0% 0.0% 0 0
17番人気 0.0% 0.0% 0 0
18番人気 0.0% 0.0% 0 0

基本的に上位人気馬の信頼性が高いレースと言える。過去10年で1番人気の勝率は40%。複勝率は80%に上る。一方、二桁人気から好走したのは2頭のみ。無理な穴狙いは禁物だ。

※以下、10番人気以内を対象に集計

年齢別集計

年齢 勝率 複勝率 単回値 複回値
3歳 0.0% 0.0% 0 0
4歳 21.9% 43.8% 93 88
5歳 5.9% 17.6% 40 35
6歳 4.2% 25.0% 13 57
7歳 0.0% 33.3% 0 176
8歳 0.0% 0.0% 0 0

ここから宝塚記念や秋の飛躍を目指していく有力な4歳馬が出走してくるため、彼らが期待通りに好走することが多い。

斤量別集計

斤量 勝率 複勝率 単回値 複回値
~49kg
49.5~51kg
51.5~53kg 0.0% 0.0% 0 0
53.5~55kg 14.3% 14.3% 40 20
55.5~57kg 10.1% 28.1% 49 63
57.5~59kg 0.0% 66.7% 0 230
59.5~

牝馬はルージュバック以外に好走例なし。重い斤量を背負った馬は結果を出している。

馬体重別集計

馬体重 勝率 複勝率 単回値 複回値
~399kg
400~419kg
420~439kg 0.0% 0.0% 0 0
440~459kg 20.0% 60.0% 103 165
460~479kg 5.0% 10.0% 18 16
480~499kg 15.2% 39.4% 80 88
500~519kg 4.2% 20.8% 10 53
520~539kg 11.1% 22.2% 40 31
540~ 0.0% 0.0% 0 0

500キロ以上の馬があまりいい成績を残せていない。

枠番別集計

枠番 勝率 複勝率 単回値 複回値
1枠 30.0% 40.0% 172 100
2枠 7.7% 30.8% 18 100
3枠 18.2% 36.4% 95 89
4枠 7.1% 28.6% 23 61
5枠 11.1% 11.1% 33 14
6枠 7.1% 21.4% 53 40
7枠 0.0% 21.4% 0 49
8枠 6.7% 33.3% 18 62

馬番別集計

馬番 勝率 複勝率 単回値 複回値
1番 20.0% 40.0% 86 108
2番 28.6% 42.9% 184 81
3番 28.6% 28.6% 131 61
4番 0.0% 33.3% 0 176
5番 0.0% 12.5% 0 42
6番 40.0% 60.0% 134 96
7番 0.0% 28.6% 0 71
8番 14.3% 28.6% 47 51
9番 0.0% 0.0% 0 0
10番 0.0% 0.0% 0 0
11番 0.0% 16.7% 0 35
12番 14.3% 42.9% 107 71
13番 0.0% 33.3% 0 105
14番 0.0% 40.0% 0 64
15番 0.0% 0.0% 0 0
16番 0.0% 25.0% 0 42
17番 0.0% 25.0% 0 52
18番 33.3% 33.3% 93 46

圧倒的に内枠が有利という傾向が出ている。1、2枠、特に1、2番に入った馬の複勝率は40%。勝ち馬も過去10年で5頭が3番枠以内から出ている。

枠順が大きなカギを握るレースと言えそうだ。

脚質上り別集計

脚質上り 勝率 複勝率 単回値 複回値
平地・逃げ 16.7% 50.0% 50 120
平地・先行 15.4% 42.3% 85 95
平地・中団 11.1% 24.4% 47 54
平地・後方 0.0% 13.0% 0 35
平地・マクリ
3F 1位 25.0% 50.0% 86 88
3F 2位 11.1% 44.4% 83 102
3F 3位 11.1% 44.4% 26 97
3F ~5位 15.4% 53.8% 99 134
3F 6位~ 5.3% 12.3% 23 32

逃げ、先行馬の成績が圧倒的にいい。東京の重賞らしく末脚をまとめられないと上位に来るのは難しいが、一方で上がり1位の複勝率は50%程度だ。追い込んで上がり1位を記録した馬が必ずしも馬券圏内に来るようなレースではなく、前に行って上がりをまとめられるような馬を買うべきレースといえるだろう。

間隔別集計

間隔 勝率 複勝率 単回値 複回値
連闘
2週 0.0% 0.0% 0 0
3週 0.0% 15.4% 0 25
4週 23.1% 30.8% 77 61
5~ 9週 10.3% 31.0% 58 73
10~25週 9.1% 36.4% 21 97
半年以上 0.0% 0.0% 0 0
初出走他
不明・他
明け2戦 20.0% 28.0% 84 49
明け3戦 13.3% 40.0% 68 90
明け4戦 7.1% 28.6% 26 57
明け5戦 0.0% 12.5% 0 26
明け6~ 3.8% 23.1% 35 68

あまり明確な傾向はないが、比較的しっかりと間隔を開けてきている馬のほうがいい成績を残している。

前走脚質別集計

前走脚質 勝率 複勝率 単回値 複回値
平地・逃げ 28.6% 57.1% 175 144
平地・先行 0.0% 14.3% 0 21
平地・中団 11.4% 31.8% 47 62
平地・後方 9.1% 21.2% 40 63
平地・マクリ 0.0% 0.0% 0 0
3F 1位 5.0% 30.0% 16 56
3F 2位 23.5% 35.3% 134 93
3F 3位 0.0% 22.2% 0 41
3F ~5位 4.8% 23.8% 13 60
3F 6位~ 12.5% 25.0% 55 55

前走逃げた馬の成績が圧倒的にいい。前で競馬する馬のほうがいい結果が出ていることを裏付ける傾向と言えそうだ。

前走クラス別集計

前走クラス 勝率 複勝率 単回値 複回値
同クラス 11.0% 27.5% 51 61
昇級戦 0.0% 25.0% 0 62
降級戦
新馬
未勝利
500万下
1000万下
1600万下 0.0% 25.0% 0 62
OPEN特別 9.7% 22.6% 53 53
G3 6.7% 30.0% 36 63
G2 18.2% 36.4% 75 87
G1 12.5% 12.5% 35 17

明確な傾向はなし。

前走距離別集計

前走距離 勝率 複勝率 単回値 複回値
同距離 12.0% 32.0% 66 93
±200以内 10.9% 30.4% 50 70
±400以内 10.3% 28.9% 48 66
±600以内 10.2% 28.6% 47 65
今回延長 11.8% 29.4% 49 61
今回短縮 7.3% 24.4% 32 49

前走で1800mを経験している馬がいい成績を残している。一方で距離短縮組は不振傾向に。

前走レース名別集計

前走レース名 勝率 複勝率 単回値 複回値
マイラーG2 23.1% 46.2% 108 96
新潟大賞HG3 7.4% 25.9% 40 54
都大路S 33.3% 50.0% 121 140
ヴィクトG1 16.7% 16.7% 46 23
オースト 25.0% 25.0% 232 72
産経大阪G2 50.0% 50.0% 120 70
中日新聞HG3 0.0% 100.0% 0 205
メイS 0.0% 20.0% 0 44
モンゴルH 0.0% 33.3% 0 36
朱雀SH1600 0.0% 100.0% 0 140
きぼう賞1600 0.0% 100.0% 0 360
CマイG1 0.0% 100.0% 0 340
都大路SH 0.0% 33.3% 0 70
中山記念G2 0.0% 100.0% 0 520
目黒記念HG2 0.0% 0.0% 0 0
メイSH 0.0% 0.0% 0 0
NHKマG1 0.0% 0.0% 0 0
早春S1600 0.0% 0.0% 0 0
湘南S1600 0.0% 0.0% 0 0
白富士S 0.0% 0.0% 0 0
谷川岳S 0.0% 0.0% 0 0
福島民報 0.0% 0.0% 0 0
府中SH1600 0.0% 0.0% 0 0
晩春S1600 0.0% 0.0% 0 0
東京優駿G1 0.0% 0.0% 0 0
東京クH1600 0.0% 0.0% 0 0
金鯱賞G2 0.0% 0.0% 0 0
京都記念G2 0.0% 0.0% 0 0
京王杯スG2 0.0% 0.0% 0 0
卯月S1600 0.0% 0.0% 0 0
ディーH 0.0% 0.0% 0 0
ダービーHG3 0.0% 0.0% 0 0
アメリカG2 0.0% 0.0% 0 0

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