2019年3月3日、中山競馬場で弥生賞(GⅡ/芝2000m)が行われる。今回のJRA重賞予想考察では“消しデータ”にフォーカス。過去10年の当該レースを振り返り、好走馬が全く出ていない条件を導き出していく。
予想をしていくとどの馬も魅力的に見えてなかなか切ることができないというのが馬券ファンの悩みのタネだ。しかし、今回の消しデータと自分の予想を照らし合わせていけば、買う馬を絞ることもできるはずだ。
今年はカントル、サトノラディウス、ニシノデイジー、ラストドラフト、ブレイキングドーンらが出走する。果たして、この中で消しデータに該当している馬とは? 過去を振り返ることで2019年の好走馬が見えてくる。
目次
2019年JRA重賞考察:弥生賞の競馬予想分析
データの対象年数:過去10年
※大幅にレースの施行条件が変わった場合は対象外とする場合あり
予想消しデータ 極端な人気薄は消し
まずは人気から。弥生賞では極端な人気薄が全く走っていない。
11番人気以下( 0- 0- 0- 19/ 19 )
勝率 0.00% │ 単勝回収値 0
複勝率 0.00% │ 複勝回収値 0
20頭近く走って1頭も馬券圏内に入っていない。
弥生賞は皐月賞トライアル。クラシックで勝ち負けするレベルの馬が出走してくることに加え、権利を持っていない馬にとってはここがメイチという可能性もある。
よって、原則としてある程度人気になっている実績馬から選んでいくのがベターということだ。
※以下、10番人気以内を対象に集計
予想消しデータ 前走新馬、未勝利、500万は消し
ローテーション面でも明確な傾向が出ている。
前走条件戦で走った馬と、OPクラスで走った馬とでは明確な差が出ているのだ。
OPクラス以上 ( 9- 7- 9-33/58 )
勝率 15.50% │ 単勝回収値 86
複勝率 43.10% │ 複勝回収値 120
新馬、未勝利、500万 ( 1- 3- 1-35/40 )
勝率 2.50% │ 単勝回収値 49
複勝率 12.50% │ 複勝回収値 52
ご覧の通り、前走OPクラスが複勝率40%オーバーなのに対し、今回が昇級戦となる馬たちは10%程度しかない。
ちなみに条件戦からのローテーションで唯一勝利したカミノタサハラは2走前にホープフルステークスで3着に入った実績を持っていた。
要するにOPクラスに出走したことがない馬が勝ち負けを演じることはかなり困難なのだ。
予想消しデータ 4月生まれ以降は消し
もう一つ面白いデータを紹介しよう。
弥生賞は競走馬の誕生月別の成績において、顕著な傾向が出ている。
1月生 ( 1- 3- 1- 3/ 8 )
勝率 12.50% │ 単勝回収値 32
複勝率 62.50% │ 複勝回収値 121
2月生 ( 2- 4- 5-12/23 )
勝率 8.70% │ 単勝回収値 212
複勝率 47.80% │ 複勝回収値 205
3月生 ( 5- 0- 2-15/22 )
勝率 22.70% │ 単勝回収値 69
複勝率 31.80% │ 複勝回収値 61
4月生 ( 2- 3- 1-26/32 )
勝率 6.30% │ 単勝回収値 10
複勝率 18.80% │ 複勝回収値 44
5月生 ( 0- 0- 1-10/11 )
勝率 0.00% │ 単勝回収値 0
複勝率 9.10% │ 複勝回収値 55
6月生 ( 0- 0- 0- 3/ 3 )
勝率 0.00% │ 単勝回収値 0
複勝率 0.00% │ 複勝回収値 0
8月生 ( 0- 0- 0- 1/ 1 )
勝率 0.00% │ 単勝回収値 0
複勝率 0.00% │ 複勝回収値 0
ご覧の通り、1月生まれの成績が最も高く、遅生まれになるにつれて成績が下がっていっているのだ。
3歳の若駒にとって、早生まれか遅生まれかは大きなポイントになってくる。わずか1ヶ月の違いだったとしても、成長のスピードが大きく変わってくるからだ。
よって、早生まれを重視し、遅生まれを軽視するのがベターな戦略と言えるだろう。
消しデータまとめ
消しデータをまとめていくと……
・11番人気以下の超人気薄
・前走条件戦出走(ただし重賞実績がある馬は例外)
・4月生まれ以降
となる。今年もこの条件に合致してしまっている馬は注意が必要だ。