2019年3月3日、中山競馬場で弥生賞(GⅡ/芝2000m)が行われる。今回は過去のデータやレース傾向を振り返り、当レースの勝ち馬候補を予想していく。
レースを楽しむ上でも馬券を買う上でも、勝ち馬の予想は欠かせない要素だ。明らかな傾向や注目のデータから、主役候補を導き出していこう。
人気が想定されるカントル、サトノラディウス、ニシノデイジー、ブレイキングドーン、ラストドラフトなどは過去の好走馬のデータと合致しているのだろうか?
なお、特に明記していない場合は過去10年のデータを対象とする。
目次
弥生賞の勝ち馬傾向
過去10年のデータを見ると、1番人気が6勝、2番人気が2勝と、前評判の高い人気馬がしっかりと勝ち切るケースが多い。
ではここからは注目のデータをピックアップして紹介していこう。
予想参考データ① オープンクラスの芝2000mでV実績が理想
まず距離実績に目を向けると、勝ち馬全10頭が芝1800m以上でV歴があり、うち7頭が芝2000mで勝っていた。
さらにオープン実績を見ると、勝ち馬10頭中8頭が芝の重賞かオープン特別を勝っていた。残る2頭は芝2000mで2勝していた。オープン実績に欠ける場合は高いレベルの距離実績が必要。
予想参考データ② キャリア2~4戦の馬が中心
キャリアは以下の通り。
キャリア1戦(0-0-0-5)
勝率 0.0% │ 連対率0.0% │ 複勝率0.0%
キャリア2戦(2-1-1-11)
勝率 13.3% │ 連対率20.0% │ 複勝率26.7%
キャリア3戦(4-1-3-21)
勝率 9.7% │ 連対率22.6% │ 複勝率32.3%
キャリア4戦(4-1-3-11)
勝率 16.7% │ 連対率20.8% │ 複勝率33.3%
キャリア5戦(1-0-2-14)
勝率 5.9% │ 連対率5.9% │ 複勝率17.6%
キャリア6戦(0-3-0-8)
勝率 0.0% │ 連対率27.3% │ 複勝率27.3%
キャリア7戦(0-1-0-7)
勝率 0.0% │ 連対率12.5% │ 複勝率12.5%
キャリア8戦以上(0-0-1-5)
勝率 0.0% │ 連対率0.0% │ 複勝率16.7%
予想参考データ③ 前走は1番人気で1着が理想
前走の着順は以下の通り。
前走1着(8-5-0-41)
勝率 14.8% │ 連対率24.1% │ 複勝率24.1%
前走2着(0-2-5-7)
勝率 0.0% │ 連対率14.3% │ 複勝率50.0%
前走3着(0-0-2-8)
勝率 0.0% │ 連対率0.0% │ 複勝率20.0%
前走4着(1-2-1-6)
勝率 10.0% │ 連対率30.0% │ 複勝率40.0%
前走5着(1-0-0-4)
勝率 20.0% │ 連対率20.0% │ 複勝率20.0%
前走6~9着(0-1-1-16)
勝率 0.0% │ 連対率5.6% │ 複勝率11.1%
前走10着以下(0-0-1-6)
勝率 0.0% │ 連対率0.0% │ 複勝率14.3%
また、前走の人気は以下の通り。
前走1番人気(6-3-2-13)
勝率 25.0% │ 連対率37.5% │ 複勝率45.8%
前走2番人気(1-5-1-22)
勝率 3.4% │ 連対率20.7% │ 複勝率24.1%
前走3番人気(1-1-2-10)
勝率 7.1% │ 連対率14.3% │ 複勝率28.6%
前走4番人気(1-0-3-10)
勝率 7.1% │ 連対率7.1% │ 複勝率28.6%
前走5番人気(0-0-0-6)
勝率 0.0% │ 連対率0.0% │ 複勝率0.0%
前走6~9番人気(1-1-2-21)
勝率 4.0% │ 連対率8.0% │ 複勝率16.0%
前走10番人気以下(0-0-0-6)
勝率 0.0% │ 連対率0.0% │ 複勝率0.0%
勝ち馬10頭中5頭の前走が1番人気で1着。
予想参考データ④ 関西馬が優勢
美浦(4-2-5-41)
勝率 7.7% │ 連対率11.5% │ 複勝率21.2%
栗東(6-8-5-46)
勝率 9.2% │ 連対率21.5% │ 複勝率29.2%
2019年の主役候補は?
中心となるのは、前走の京成杯を制して2戦2勝のラストドラフト。芝2000mのオープン競走を勝っているのはメンバー唯一で、重賞連勝の可能性は十分だ。
ニシノデイジーはメンバーで唯一、重賞を2勝している。芝2000mでは未勝利も、前走のホープフルSで3着なら全く問題ない。
セントポーリア賞を勝ったカントル、梅花賞を勝ったサトノラディウスは、ともに前走を1番人気でV。重賞初挑戦でも期待できる。
京都2歳Sで2着の実績があるブレイキングドーンにもチャンスがある。