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2019年6月2日、東京競馬場で安田記念(GⅠ/芝1600m)が行われる。今回は過去のデータやレース傾向を振り返り、当レースの危険な人気馬を予想していく。

馬券を買う上で特に重要なのは「どの馬を買うか」ではなく「どの馬が消しか」を見極めることだ。

人気馬を「買わない」と判断できれば、余った資金を軸馬の買い足しや穴馬の追加購入に回すことができる。そして人気馬が馬券圏外になれば配当が跳ね上がる。

「人気だから押さえようかな」と毎回人気馬を買ってしまうと回収率は落ちていく。だからこそ「買わない人気馬」を見つけることがカギになってくるのだ。

果たして、人気が想定されるアーモンドアイ、ダノンプレミアム、アエロリット、ステルヴィオ、サングレーザー、ペルシアンナイト、モズアスコットらの中で危険なのはどの馬か。しっかり考察していこう。

なお、特に明記していない場合は過去10年のデータを対象とする。


安田記念の人気馬成績

過去10年のデータを見ると、1番人気は4勝、2着3着ともに1回ずつと、信頼度は平均的だがきっちり勝つことが目立つ。

それ以外の上位勢ははっきり言えば不振、2番人気が1勝している以外は全く勝てず、4番人気はこの10年で1回も3着以内に入っていない。伏兵の一発が気になるレースだ。

ではここからは注目のデータをピックアップして紹介していこう。

予想参考データ① レコードを意識した予想

先日、ヴィクトリアマイルでノームコアが1分30秒5という驚異的なタイムを叩き出したが、この傾向はオークス、ダービーでも同じで、2分22秒台の勝ちタイムが連発した。

元々安田記念は1分31秒台で決着することが多く、安田記念も1分30秒台で決着することを想定しなければならない。その立役者であるアエロリットも1分30秒9の5着、同じ競馬をする可能性がある。

オークスもダービーも先行馬が強かった。逃げ馬より離れた2番手、そこが狙い目だ。本来末脚のいい馬が強いのだが、アーモンドアイが前で競馬をすることが多いために、悠長に後ろから勝負なんてことはできないし、苦戦するだろう。

予想参考データ② 路線別の取捨選択

安田記念、この路線が強いという傾向はなく、どれも平均的で的が絞りづらい。ここでは主要ステップレースの路線別の傾向をご紹介する。

京王杯スプリングカップ組だが、勝ち馬の信頼度はそこまで高くない。差のない着差で掲示板入りが1つの目安。例外は2017年1着のサトノアラジンで、前哨戦では1番人気に支持をされ9着。

京都開催のマイラーズカップは、惜敗を喫した馬の巻き返しが目立つ。人気薄も来るが、実はマイラーズカップでさほど負けていなかっただけ。クラレントのように10着でもコンマ6秒負けということも。掲示板入り、もしくはコンマ6秒が目安か。

もう1つ、ダービー卿チャレンジトロフィー組を。ここは明確で、1着もしくはタイム差なし2着。できれば人気に応えた形が望ましい。前走海外組は1着馬がよく絡む。そうなってしまうと、あの馬に死角はないか。

予想参考データ③ 典型的なリピーターレース

安田記念は典型的なリピーターレースである。ウオッカを筆頭に、スマイルジャック、ストロングリターン、グランプリボス、ショウナンマイティ、モーリス、ロゴタイプが2回3着以内に入っている。

元々強いからというのもあるが、グランプリボスやロゴタイプのように人気を落として激走するケースもある。本質的にこのコースが合っているとみるべきだろう。

では、これらの馬に共通するのは何か。ポイントはパワーにある。安田記念とは別に58キロでの好走歴、稍重や重での勝利実績などがあった。これらがあることで最後のひと踏ん張りが効く形になっている。スピードも大事だが、土俵際の粘りも大事ということだ。

2019年の危険な人気馬は?

アエロリットは人気に支持される見込みだが、1分30秒台の激走から日が浅く、相当な負担だろう。海外明けで頑張ってはいるが、目に見えぬ疲れにやられそうだ。安田記念の好走条件に合致せず、危険な人気馬の一頭になりそうだ。

また、ステルヴィオは1つ目の消しデータに合致している。高速馬場に対応できるようなタイムを残せておらず、時計勝負になると不安が残る。マイルチャンピオンシップの勝ち馬で、あのレーン騎手が乗るが、それでも厳しいか。

反対にサングレーザーは危険なデータに一つも当てはまらない。札幌記念やスワンステークスなど渋った馬場での勝利経験があり、天皇賞秋で58キロも克服している。去年の安田記念は5着だが、それでも差がない。前走は何1ついいところがなかっただけに不気味だ。人気馬の中で最も不安要素が少ないのが、サングレーザーと言えそうだ。

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