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2019年5月12日、東京競馬場でヴィクトリアマイル(GⅠ/芝1600m)が行われる。アエロリット、ラッキーライラック、レッドオルガ、プリモシーン、カンタービレ、ソウルスターリングなどが出走を予定する。注目の4歳勢、その中でも頂点に近いところにいるのがミッキーチャームである。アーモンドアイへの挑戦権を得られるか。

ミッキーチャームの前走は阪神牝馬ステークスだったが、ダイアナヘイローが前半1000メートル60秒ジャストで逃げる平均的な流れの中、2番手をキープする。先にミッキーチャームが抜け出すと、後はほぼ同じ位置でレースを進めたアマルフィコーストをなんとか半馬身退けて勝利した。ただ、8着ラッキーライラックまでコンマ2秒差なのが気になる。

アーモンドアイが負けるかもしれないと思わせた秋華賞での走り、厩舎、騎手、オーナー、三者それぞれへの絶大な信頼が感じ取れるが、さて思惑通りの結果をつかむことはできるのか。


不安① 克服すべきジンクス

ここ数年の信用できるステップレースは阪神牝馬ステークスだ。距離がマイルに伸び、それまでの内回り特有のゴチャつきが少なくなって実力通りの結果が出やすく、本番にも直結しやすくなった。こうなると、阪神牝馬ステークス1着のミッキーチャームは大チャンスだが、そうとは言い切れない。

実はジンクスがあり、阪神牝馬ステークス1着の馬は過去10年で1回も3着以内に入っていない。確かに成績はいいが、阪神牝馬ステークスで惜しい競馬をした馬の方が強い。今年は特に混戦だったため、今まで通りの傾向ならちょっと厳しいか。

前走初めてのマイル戦で勝っており、マイルではやや短いということはないだろうが、データ的にはなかなか厳しいものがあり、それを克服できるかがポイントだ。

不安② ハイペースになった場合

ミッキーチャームは果敢に先行し、秋華賞では見せ場を作った。それゆえ、人気先行になりやすい面があるのだが、ミッキーチャームにとって未知の領域となるのが道中のペースである。

これまでの前半3ハロンはいずれも35秒台となっているが、ヴィクトリアマイル過去10年を見ると、やや重だった去年一昨年を除けば、34秒台、33秒台で前半3ハロンのラップが刻まれている。ミッキーチャームにとっては経験が浅いところだ。

同じように先行をして、結果的に最後の直線で力尽きてパタッと止まる可能性は十分に考えられる。何が行くかわからないような時こそハイペースになりやすいものだ。

不安③ 左回りの経験

ミッキーチャームにとっては不安なのは左回りの経験があまりない点だ。左回りは1回だけ経験があり、その時は2着。未勝利戦とはいえ18番枠から先行して粘っての2着なら十分とも思えるが、一線級の馬を相手に不安を解消するまでの実績とは言えない。

デビューがやや遅く、最初からオークスなどのクラシック路線に間に合わないからこそ、ここまでに無理な使い方をしておらずフレッシュ。それゆえの経験のなさというのはあるが、結果的にそれが敗因になることも十分考えられる。

左回りと右回りでそんなに違うのかという話もあるが、馬の走り方には癖がある。内にモタれるなど、真っ直ぐに走れないと結構大変だ。人気になりそうな分、そこは警戒したい。

まとめ

中内田厩舎と川田将雅騎手のコンビの勝ち方はここ2年えげつなく、ガッチリ噛み合っている状況だ。ミッキーチャームの馬主の夫はダノンプレミアムなどを所有しており、夫妻でこのコンビに馬を託している。その信頼度は想像以上だ。

先週はグランアレグリアに走行妨害を食らう形にはなったが、天敵ルメール騎手はダービーウィークまで騎乗停止、安田記念ではアーモンドアイとダノンプレミアムという夢の対決が実現する。その前にミッキーチャームで勝っておきたいが、道は険しいかもしれない。

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