2018年5月13日、東京競馬場でヴィクトリアマイル(GⅠ/芝1600m)が行われる。リスグラシュー、アドマイヤリード、アエロリット、ミスパンテール、ソウルスターリング、レッツゴードンキ、デンコウアンジュ、カワキタエンカらが出走するが、どんなレースが展開されるのか?台頭する可能性を秘めた伏兵とは?
春の古馬牝馬最強馬決定戦で、各馬がビッグタイトルを狙っている。今年は群雄割拠の様相を呈していて、どの馬にもチャンスがあるといったところだ。しかし、天気予報はあいにくの雨。稍重(やや重)、重馬場、不良馬場といった道悪の中で開催される可能性がある。
では、馬場が渋ったときに台頭してくる馬とは、どんな馬なのか? 強調できる血統をデータを見ながら分析していくことにしよう。
出走予定馬の重馬場実績は?
アドマイヤリード ( 3- 1- 1- 1/ 6 )
カワキタエンカ ( 2- 1- 1- 3/ 7 )
ワントゥワン ( 2- 1- 0- 0/ 3 )
クインズミラーグロ ( 2- 0- 2- 1/ 5 )
エテルナミノル ( 2- 0- 0- 3/ 5 )
レッツゴードンキ ( 1- 2- 2- 1/ 6 )
レッドアヴァンセ ( 1- 1- 0- 1/ 3 )
レーヌミノル ( 1- 0- 0- 2/ 3 )
リスグラシュー ( 0- 2- 0- 0/ 2 )
ジュールポレール ( 0- 1- 2- 0/ 3 )
デンコウアンジュ ( 0- 1- 0- 4/ 5 )
メイズオブオナー ( 0- 1- 0- 0/ 1 )
ソウルスターリング ( 0- 0- 1- 1/ 2 )
$ラビットラン ( 0- 0- 0- 1/ 1 )
アエロリット ( 0- 0- 0- 2/ 2 )
ミスパンテール ( 0- 0- 0- 1/ 1 )
※やや重、重馬場、不良馬場が対象
人気のリスグラシュー、アドマイヤリードらは高い好走率を誇っている。人気馬の中で見ると、アエロリットが(0−0−0−2)。いずれもGIというレベルの高いレースではあったものの、キャリアで2度、馬券圏内から外れたレースがいずれも道悪だったというのは気になることろだ。
また、デンコウアンジュも5回走って馬券圏内がわずかに1回と、好走率が良くない。
道悪で強調できる種牡馬は?
種牡馬 | 着別度数 |
---|---|
ディープインパクト | 18- 27- 34-249/328 |
ハーツクライ | 15- 14- 13-153/195 |
ダイワメジャー | 13- 18- 16-173/220 |
ステイゴールド | 12- 9- 13-202/236 |
キングカメハメハ | 11- 7- 7-149/174 |
マンハッタンカフェ | 6- 5- 10- 92/113 |
エンパイアメーカー | 5- 2- 4- 44/ 55 |
クロフネ | 2- 6- 5- 68/ 81 |
メイショウサムソン | 1- 8- 5- 60/ 74 |
Frankel | 1- 0- 0- 4/ 5 |
Tapit | 0- 0- 0- 2/ 2 |
種牡馬 | 勝率 | 複勝率 | 単回値 | 複回値 |
---|---|---|---|---|
ディープインパクト | 5.5% | 24.1% | 58 | 76 |
ハーツクライ | 7.7% | 21.5% | 67 | 59 |
ダイワメジャー | 5.9% | 21.4% | 114 | 75 |
ステイゴールド | 5.1% | 14.4% | 70 | 67 |
キングカメハメハ | 6.3% | 14.4% | 70 | 53 |
マンハッタンカフェ | 5.3% | 18.6% | 86 | 74 |
エンパイアメーカー | 9.1% | 20.0% | 115 | 76 |
クロフネ | 2.5% | 16.0% | 45 | 63 |
メイショウサムソン | 1.4% | 18.9% | 55 | 80 |
Frankel | 20.0% | 20.0% | 212 | 54 |
Tapit | 0.0% | 0.0% | 0 | 0 |
集計期間:2014. 2. 8 ~ 2018. 5. 5
※牝馬が対象
※芝1600〜2400mが対象
※3番人気〜単勝100倍未満が対象
※やや重、重馬場、不良馬場開催が対象
※長期休み明けなど、明らかなマイナス要素を持つ馬は除外
着度数だけみるとディープインパクト産駒がトップだが、回収率は70%を切っている。ディープ産駒にとって、道悪は歓迎ではないと考えていい。リスグラシューの父ハーツクライ、アエロリットの父クロフネも成績はあまり芳しくない。
そんな中でダイワメジャーは比較的好成績を収めていることが分かる。好走率20%超、単勝回収値は100オーバーと、優秀な数字となっている。ミスパンテール、レーヌミノルらにとっては追い風ならぬ“追い雨”といえるかもしれない。