ヴィクトリアM2020の競馬予想分析!3つのデータから導く危険な人気馬

2020年5月17日、東京競馬場でヴィクトリアマイル(GⅠ/芝1600m)が行われる。今回は過去のデータやレース傾向を振り返り、当レースの危険な人気馬を予想していく。

馬券を買う上で特に重要なのは「どの馬を買うか」ではなく「どの馬が消しか」を見極めることだ。

人気馬を「買わない」と判断できれば、余った資金を軸馬の買い足しや穴馬の追加購入に回すことができる。そして人気馬が馬券圏外になれば配当が跳ね上がる。

「人気だから押さえようかな」と毎回人気馬を買ってしまうと回収率は落ちていく。だからこそ「買わない人気馬」を見つけることがカギになってくるのだ。

果たして、人気が想定されるアーモンドアイ、サウンドキアラ、ノームコア、プリモシーン、ラヴズオンリーユーらの中で危険なのはどの馬なのか。しっかり考察していこう。

過去10年のデータを参考にしていく。


目次

ヴィクトリアマイルの人気馬成績

過去10年のデータを見ると、1番人気は2勝、2着は3回、3着はなし。1倍台でも勝ち切るケースはそこまで多いわけではない。ウオッカもブエナビスタもこの舞台で負けている。

10倍台が結構狙い目で、10倍台だけで4勝している。アーモンドアイがいるため、人気は一本被りになるが、このあたりは注目しておきたい。

ではここからは注目のデータをピックアップして紹介していこう。

予想参考データ① トライアル組の取捨選択

前走阪神牝馬ステークス組(4- 4- 4-57)
勝率 5.8% │ 複勝率 17.4%

前走福島牝馬ステークス組(0- 1- 2-27)
勝率 0.0% │ 複勝率 10.0%

数字だけを見れば、どちらもパッとしないが、2015年までは1400メートルだった阪神牝馬ステークス、それ以降は結構な頭数が絡んでおり、無視はできない。

ここ数年に限ったトレンドだと、コンマ3秒の負けまで。コンマ8秒負けのストレイトガールというケースもあるが、前年の覇者であった。

福島牝馬ステークスだと、掲示板まで、コンマ4秒というのが目安。東京と福島は明らかに相性は良くないので、勝ち馬より惜敗した馬の方がいいだろう。

予想参考データ② 別路線組の取捨選択

別路線組では、中山牝馬ステークス組が面白い。ただここ数年のトレンドではなく、去年のノームコアの勝利まで7年間馬券圏内に1頭も入っていなかった。傾向として人気を裏切っていた馬、ここの巻き返しだ。

高松宮記念組はパッとしないが、唯一好走したのがストレイトガール。高松宮記念では2回1番人気を裏切り、ここで巻き返した。

牝馬は勢いといいながらも、実際は関係ない。とはいえ、ノームコアやコントラチェック、シゲルピンクダイヤなどの負け方はきつく、巻き返しようがあるかどうか。

予想参考データ③ 末脚で勝負

去年は1分30秒5、異次元のタイムとなったが、さすがに今年はどうか。土曜に天候が悪くなるので、そこでどうなるかだろう。

ここ数年は上がり3ハロン1位の馬の活躍が目立つ。ただし33秒前後の脚が必要になるため、ジリ脚の馬にはあまりにもしんどい。

意外と微妙なのがサウンドキアラ。そもそも前走1着馬は過去10年未勝利、しかも、重賞3連勝で人気が上がっているとなると、やや危険か。

2020年の危険な人気馬は?

サウンドキアラは人気になる見込みだが、3連勝の内容は立派だが、末脚に欠ける。脚比べで負けやすく、よほど工夫しないと厳しいのではないか。ヴィクトリアマイルの好走条件に合致せず、危険な人気馬の一頭になりそうだ。

また、ノームコアは2つ目の消しデータに合致している。リピーターレースではあるが、エスコートしてくれたレーン騎手はプリモシーンを選んだ。高松宮記念は重馬場とはいえ、大敗。脚はあるが、前走の負けが少し気になる。

反対にアーモンドアイは危険なデータに一つも当てはまらない。本来はドバイを使う予定が新型コロナウイルスでパスに。有馬記念以来の参戦だが、鉄砲は5戦5勝。マイルはもってこい、末脚もある、普通はこの馬で問題ない。アーモンドアイは色々な常識を覆してきたが、ここでも覆しそうだ。人気馬の中で最も不安要素が少ないのは、アーモンドアイと言えそうだ。

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