2018年6月17日、東京競馬場でユニコーンS(GⅢ/ダート1600m)が行われる。ルヴァンスレーヴ、ハヤブサマカオー、グリム、ハーベストムーン、バイラ、リョーノテソーロらが出走するが、どんなレースが展開されるのか?台頭する可能性を秘めた伏兵とは?
ダート競走体系の整備の一環として3歳限定初のダート重賞として新設されたのがユニコーンSで、1996年9月に中山競馬場で第1回が開催された。
その後、開催場所や距離、時期が幾度か変更となり、2001年からは7月に大井競馬場で行われる統一GⅠ・ジャパンダートダービーに向けての重要なステップレースとして位置づけられた。
近年では今年2018年の中央GⅠ・フェブラリーSも制覇したノンコノユメが2015年にC.ルメール騎手とのコンビでユニコーンSを勝利し、続くジャパンダートダービーでも連勝を飾っている。2018年はどのような決着となるのか。
開催に際し、競馬TIMES編集部では予想の参考になりそうなデータをいくつかピックアップした。では、人気、血統、枠順、ローテーションなどから導き出したデータに合致するのはどの馬なのか?
3つの消しフィルターを通したとき、残る馬を探っていくことにしよう。
対象データ:2008年~2017年に行われたユニコーンS
目次
消しデータまとめ
今回、ピックアップしたデータは以下だ。
ポイント1 人気薄は消し!
ポイント2 父・ロイヤルチャージャー系以外は消し!
ポイント3 前走先行馬以外は消し!
※詳細は過去の記事を参照
一つずつ、見ていくことにしよう。
ポイント1 人気薄は消し!
統一GⅠ・ジャパンダートダービーに向けての中央競馬代表馬決定戦の意味合いも強いユニコーンSでは上位人気となる馬で順当に決まることが他の重賞と比較しても非常に多く、人気別に集計した場合、単勝4番人気以下になるような馬の成績は奮わない。届いても3着になることが非常に多い。
馬名 | 人気 | 予想オッズ |
---|---|---|
エングローサー | 11 | 182.2 |
グリム | 2 | 3.1 |
グレートタイム | 3 | 4.0 |
コマビショウ | 6 | 29.6 |
セイウンクールガイ | 14 | 233.0 |
タイセイアベニール | 12 | 197.4 |
ダンケシェーン | 8 | 101.5 |
トキノパイレーツ | 13 | 197.4 |
ハーベストムーン | 4 | 5.9 |
バイラ | 7 | 35.4 |
プロスパラスデイズ | 10 | 149.6 |
ベストマイウェイ | 9 | 117.5 |
ホウショウナウ | 15 | 273.3 |
ミックベンハー | 16 | 374.0 |
リョーノテソーロ | 5 | 19.2 |
ルヴァンスレーヴ | 1 | 2.2 |
人気薄・単勝4番人気以下の出走馬は……
エングローサー
コマビショウ
セイウンクールガイ
タイセイアベニール
ダンケシェーン
トキノパイレーツ
ハーベストムーン
バイラ
プロスパラスデイズ
ベストマイウェイ
ホウショウナウ
ミックベンハー
リョーノテソーロ
まずはこの馬たちが消える。
ポイント2 父・ロイヤルチャージャー系以外は消し!
血統からポイントを探すと父・ロイヤルチャージャー系のみが活躍しているといっても過言ではない。ディープインパクトやゴールドアリュール、アグネスタキオンに代表されるように現在の日本種牡馬界の王道とも言えるロイヤルチャージャー系の成績は、クラシックで活躍するようなマイルから中距離で特に目立ちダートとはいえユニコーンSは絶好の舞台と言える。
馬名 | 父・血統分類 |
---|---|
エングローサー | ニアークティック系 |
グリム | ロイヤルチャージャー系 |
グレートタイム | ネイティヴダンサー系 |
コマビショウ | ネイティヴダンサー系 |
セイウンクールガイ | ニアークティック系 |
タイセイアベニール | ニアークティック系 |
ダンケシェーン | ニアークティック系 |
トキノパイレーツ | ネイティヴダンサー系 |
ハーベストムーン | ロイヤルチャージャー系 |
バイラ | ニアークティック系 |
プロスパラスデイズ | ニアークティック系 |
ベストマイウェイ | ロイヤルチャージャー系 |
ホウショウナウ | ロイヤルチャージャー系 |
ミックベンハー | ニアークティック系 |
リョーノテソーロ | ニアークティック系 |
ルッジェーロ | ロイヤルチャージャー系 |
父・ロイヤルチャージャー系以外の馬は……
エングローサー
グレートタイム
コマビショウ
セイウンクールガイ
タイセイアベニール
ダンケシェーン
トキノパイレーツ
バイラ
プロスパラスデイズ
ミックベンハー
リョーノテソーロ
ここではこの馬たちが消える。
ポイント3 前走先行馬以外は消し!
最後に前走の脚質について注目をすると、ダート戦ということもあり前々に行ける馬が活躍しやすい傾向にあり、先行力がなく中団より後ろにつける形が得意な馬はなかなか好走できない。また、東京競馬場は直線が長いこともあって逃げ馬は目標にされやすいだけでなく捉えられやすいこともあって活躍できていない。
馬名 | 前走脚質 |
---|---|
エングローサー | 中団 |
グリム | 先行 |
グレートタイム | マクリ |
コマビショウ | 中団 |
セイウンクールガイ | 後方 |
タイセイアベニール | 後方 |
ダンケシェーン | 中団 |
トキノパイレーツ | 先行 |
ハーベストムーン | 逃げ |
バイラ | 後方 |
プロスパラスデイズ | 先行 |
ベストマイウェイ | 中団 |
ホウショウナウ | 先行 |
ミックベンハー | 中団 |
リョーノテソーロ | 中団 |
ルッジェーロ | --- |
前走先行以外の馬は……
エングローサー
グレートタイム
コマビショウ
セイウンクールガイ
タイセイアベニール
ダンケシェーン
ハーベストムーン
バイラ
ベストマイウェイ
ミックベンハー
リョーノテソーロ
ここではこの馬たちが消える。
残った激走馬候補とは?
さて、ではいくつかの消しフィルターをくぐり抜け、ここまで残った馬はいるのだろうか? それは……
グリム
ルッジェーロ
今回の激走馬候補は2頭。
馬券の軸にするもよし、相手に加えるもよし。どんな扱いにするにせよ、気にかけてみるのがいいのではないだろうか。