2018年12月10日、中山競馬場でターコイズステークス(GIII/芝1600m)が行われる。プリモシーン、レッドオルガ、カワキタエンカ、フローレスマジック、フロンテアクイーンらが出走するが、どんなレースが展開されるのか? 台頭する可能性を秘めた伏兵とは?
当コーナーでは、過去のデータやレース傾向から勝ち馬を導き出していく。なお、特に明記していない場合、過去10年(2014年以前はオープン特別)を対象とする。
目次
データ① 実績
重賞に格上げされた2015年以降の勝ち馬3頭を見ると、2頭は重賞勝ち馬で、残る1頭も芝1600mの重賞で2着の実績があった。
データ② 前走
勝ち馬10頭の前走の内訳は、6頭が準オープンで、4頭がGⅠ。前走がオープン特別だった馬は【0・1・2・26】、GⅡ・GⅢだった馬は【0・0・2・26】と劣勢。
データ③ 年齢
3歳 【3・6・3・39】(勝率 5.9%、連対率17.6%)
4歳 【4・4・3・25】(勝率11.1%、連対率22.2%)
5歳 【3・0・3・37】(勝率 7.0%、連対率 7.0%)
6歳 【0・0・1・14】(勝率 0.0%、連対率 0.0%)
7歳以上【0・0・0・3】(勝率 0.0%、連対率 0.0%)
データ④ 所属
美浦【7・6・7・80】(勝率 7.0%、連対率13.0%)
栗東【3・4・3・38】(勝率 6.3%、連対率14.6%)
データ⑤ ハンデ
勝ち馬のハンデは50~56kgと幅広い。トップハンデは【0・2・2・16】。
データ⑥ 人気
1番人気【2・1・1・6】
2番人気【1・1・1・7】
3番人気【2・3・1・4】
9番人気以下が3勝し、重賞に格上げされた2015年は馬単9万円超、3連単295万円超となるなど、かなり波乱含み。
結論
中心となるのはフロンテアクイーン。重賞は未勝利ながら、2着5回の実績がある。エリザベス女王杯からの臨戦過程も強調材料になる。
昨年の覇者ミスパンテールは、重賞3勝と実績は最上位。ただ、昨年より3kg重いトップハンデ56kgを背負う点で、やや割り引き。
プリモシーンはマイル重賞を2勝し、うち1勝は中山のフェアリーS。実績は申し分ないが、3歳という年齢を考慮すれば、55kgは実質的にトップハンデとなるだけに、その点をどう見るか。
準オープンを勝って臨むカイザーバル、ディメンシオン、フローレスマジック、レッドオルガも有力。中でもカイザーバルはGⅠ3着の実績が光る。