2019年10月27日、東京競馬場で天皇賞・秋(GⅠ/芝2000m)が行われる。今回は過去のデータやレース傾向を振り返り、当レースの勝ち馬候補を予想していく。
レースを楽しむ上でも馬券を買う上でも、勝ち馬の予想は欠かせない要素だ。明らかな傾向や注目のデータから、主役候補を導き出していこう。
人気が想定されるアーモンドアイ、アエロリット、サートゥルナーリア、ダノンプレミアム、ワグネリアンなどは過去の好走馬のデータと合致しているのだろうか?
なお、特に明記していない場合は過去10年のデータを対象とする。
目次
天皇賞(秋)の勝ち馬傾向
過去10年のデータを見ると、1番人気は【4・2・2・2】とまずまず安定している。5番人気が4勝し、7番人気も1勝と、大きな波乱はないものの一筋縄ではいかない。
ではここからは注目のデータをピックアップして紹介していこう。
予想参考データ① 東京の重賞を勝っている馬が中心
まず重賞実績に目を向けると、勝ち馬10頭中9頭が芝重賞の勝ち馬で、うち6頭がGⅠを勝っていた。
さらにコース実績を見ると、勝ち馬10頭中7頭が東京芝で重賞を勝っており、残る3頭には東京芝でオープン特別勝ちか重賞2着があった。
予想参考データ② 毎日王冠組、宝塚記念組が好成績
前走のクラス別成績は以下の通り。
オープン特別(0-0-0-3)
勝率 0.0% │ 連対率0.0% │ 複勝率0.0%
GⅢ(0-0-0-10)
勝率 0.0% │ 連対率0.0% │ 複勝率0.0%
GⅡ(8-5-7-98)
勝率 6.8% │ 連対率11.0% │ 複勝率16.9%
GⅠ(2-5-3-24)
勝率 5.9% │ 連対率20.6% │ 複勝率29.4%
また、前走着順は以下の通り。
前走1着(4-4-3-28)
勝率 10.3% │ 連対率20.5% │ 複勝率28.2%
前走2着(3-0-2-19)
勝率 12.5% │ 連対率12.5% │ 複勝率20.8%
前走3着(1-1-2-17)
勝率 4.8% │ 連対率9.5% │ 複勝率19.0%
前走4着(0-0-0-14)
勝率 0.0% │ 連対率0.0% │ 複勝率0.0%
前走5着(0-2-2-2)
勝率 0.0% │ 連対率33.3% │ 複勝率66.7%
前走6~9着(2-2-1-37)
勝率 4.8% │ 連対率9.5% │ 複勝率11.9%
前走10着以下(0-1-0-23)
勝率 0.0% │ 連対率4.2% │ 複勝率4.2%
勝ち馬全10頭の前走がGⅠかGⅡ。中でも毎日王冠組が4勝2着3回、宝塚記念組が2勝2着4回と好成績。
また、勝ち馬10頭中8頭が前走3着以内。残る2頭には、東京でGⅠを勝った実績があった。
予想参考データ③ 4、5歳が主力
年齢別成績は以下の通り。
3歳(0-2-1-11)
勝率 0.0% │ 連対率4.3% │ 複勝率21.4%
4歳(3-5-4-30)
勝率 7.1% │ 連対率19.0% │ 複勝率28.6%
5歳(6-3-4-33)
勝率 13.0% │ 連対率19.6% │ 複勝率28.3%
6歳(0-0-1-28)
勝率 0.0% │ 連対率0.0% │ 複勝率3.4%
7歳(0-0-0-27)
勝率 0.0% │ 連対率0.0% │ 複勝率0.0%
8歳以上(1-0-0-11)
勝率 8.3% │ 連対率8.3% │ 複勝率8.3%
予想参考データ④ 牝馬も活躍
牡・騸馬(9-8-9-132)
勝率 5.7% │ 連対率10.8% │ 複勝率16.5%
牝馬(1-2-1-8)
勝率 8.3% │ 連対率25.0% │ 複勝率33.3%
予想参考データ⑤ 勝率では関西馬が優勢
美浦(3-5-3-51)
勝率 4.8% │ 連対率12.9% │ 複勝率17.7%
栗東(7-5-7-88)
勝率 6.5% │ 連対率11.2% │ 複勝率17.8%
2019年の主役候補は?
5歳牝馬のアエロリットは、一昨年のNHKマイルCを含め重賞3勝。東京では他に、昨年の毎日王冠を勝ち、安田記念で2年連続2着と、コース実績が豊富だ。
4歳牝馬のアーモンドアイはメンバー最多となるGⅠ5勝の実績を誇る。うちオークス、ジャパンCと東京のGⅠを2勝しており、コース実績も申し分ない。
5歳牡馬のスワーヴリチャードは、東京で重賞を2勝し、GⅠでも2着1回、3着2回の実績がある。今年は宝塚記念3着からの参戦で、10着と大敗した昨年より臨戦過程はいい。
ともに芝2000mのGⅠを2勝しているアルアイン、サートゥルナーリアにもチャンスがある。