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2018年10月28日、東京競馬場で天皇賞秋(GⅠ/芝2000m)が行われる。レイデオロ、アルアイン、スワーヴリチャード、ミッキーロケット、サングレーザーらが出走する。

ミッキーロケットは前走の宝塚記念で悲願のGⅠ制覇を果たしてから直行でこのレースに挑む。香港の強豪ワーザー以下を退けた前走は強さを感じたが、果たして今回の舞台とメンバーでどうか。

今回はそのミッキーロケットが抱える3つの不安要素を取り上げてみたい。


不安要素① 直行ローテに一抹の不安

宝塚記念から直行のローテーションでこの天皇賞秋に臨んで、馬券に絡んだ馬を過去10年リストアップしたい。

2009年 スクリーンヒーロー 2着
2010年 ブエナビスタ 1着
2012年 ルーラーシップ 3着
2013年 ジェンティルドンナ 2着
2014年 ジェンティルドンナ 2着
2017年 キタサンブラック 1着
サトノクラウン 2着
レインボーライン 3着

注目すべき点は2点。

1点目は、昨年3着のレインボーラインを除いて、前走の宝塚記念より前に既にGⅠ(海外含む)勝ちがあったという点。そのレインボーラインも後に今年の天皇賞春を勝ったように、ぶっつけではある程度格のある馬でなければ通用しない印象を受ける。

そして2点目は、そのレインボーラインを除いて天皇賞より前に左回りでの勝利があったという点である。

そう考えると、ミッキーロケットは前走の宝塚記念が初GⅠ勝利であり、キャリアを通して左回りの勝利がない。

昨年は超のつく不良馬場で、2400m以上のGⅠで既に馬券圏内が合った馬が上位を独占するという近年にない傾向であっただけに、それを度外視したとすると、少しミッキーロケットには苦しい材料になる。

昨年を含めても、データ上は3着がギリギリといったところか。

不安要素② スピードが要求される府中2000m

近10年の勝ち馬を見てみると、意外にもマイル実績が重要だったりするように、やはりスピード能力が重要なこの天皇賞秋。天皇賞秋の前に、2000m以下のレースで重賞勝利があるかどうかを一覧にしてみる。

2008年 ウオッカ ◎☆
2009年 カンパニー ◎☆
2010年 ブエナビスタ ◎☆
2011年 トーセンジョーダン ◎
2012年 エイシンフラッシュ ◎
2013年 ジャスタウェイ ◎☆
2014年 スピルバーグ
2015年 ラブリーデイ ◎
2016年 モーリス ◎☆
2017年 キタサンブラック ◎

重賞初勝利だったスピルバーグを除いて、全て天皇賞秋より前に2000m以下の重賞で勝利がある。マイル重賞にしても☆をつけた5頭が勝っている。

このデータを見る限り、2000m以下の重賞で勝鞍のないミッキーロケットに向くようなレースとは言いづらい。

不安要素③ 自身の距離適性も?

最後はそのスピード能力に関係する部分であるが、ミッキーロケット自身の距離適性も少し2000mからズレているのではないかという指摘だ。ミッキーロケットが出走した重賞レースと着順を距離別に見てみよう。

<1800m>
スプリングS 5着

<2000m>
皐月賞 13着
大阪杯 7着
天皇賞秋 14着
中日新聞杯 2着

<2200m>
京都記念 4着
宝塚記念 6着
京都記念 7着
宝塚記念 1着

<2400m>
神戸新聞杯 2着
日経新春杯 1着
京都大賞典 4着
日経新春杯 4着

<3000m超>
菊花賞 5着
天皇賞春 4着

やはり2400m以上での安定感が光る。初GⅠ制覇を果たした今年の宝塚記念(2200m)も稍重の馬場でパワーとスタミナが問われる馬場だった。逆に2000m以下は好走例に乏しい。3歳時の成績は度外視するにしても、ほぼベストなレースをした昨年の中日新聞杯(GⅢ)でもメートルダール相手に勝ち切れなかったのは少し懸念が残る材料だろう。

まとめ

以上、ミッキーロケットが抱える不安材料について分析した。主にスピード面で懸念があり、左回りでの勝利がないと言う点も気になる材料だ。

今回はそれでなくとも府中の2000mがいかにも合いそうな馬が揃っているように、ミッキーロケットにとっては厳しい戦いになりそうだ。

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