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2018年10月28日、東京競馬場で天皇賞秋(GⅠ/芝2000m)が行われる。アルアイン、スワーヴリチャード、ミッキーロケット、サングレーザー、レイデオロらが出走するが、どんなレースが展開されるのか? 台頭する可能性を秘めた伏兵とは?

今回は“惑わされたくないデータ”を紹介していく。今年の天皇賞秋の出走メンバーを見ていくと、例年のメンバー構成とはやや異なっていることが分かる。

メンバー構成が違えば傾向も変わってくる。傾向が変わるなら過去のデータはあまり当てはまらなくなる。今回はそういった“今年は使えないかもしれないデータ”を集めた。


外枠不利は該当しない?

天皇賞秋といえば「内枠有利、外枠不利」が鉄則だ。東京芝2000mはスターとしてからすぐにコーナーを迎えるため、外枠に入るとどうしてもロスが多くなってしまう。

このため、どんな有力馬でも外枠に入ると「大幅に割引が必要」となってしまうわけだ。

特に天皇賞秋は格式高いGIレースであり、フルゲートで行われることが多い。実力馬が揃うGIで多頭数なら少しの不利が致命傷になる。だから外枠の成績が芳しくないのだ。

実際、過去10年で8枠の成績は(0−0−2−27)と連対馬ゼロ。なんとか馬券圏内に入った2頭はステファノスとイスラボニータで、どちらも前年の天皇賞秋で好走実績があった。そのクラスの馬でないと好走は難しいわけだ。

だから今年も……と言いたいところだが、今年は様相が異なっている。

登録段階で出走想定頭数は15頭とフルゲートを割っている。しかもここからワグネリアンやディアドラが回避を表明し、多くても13頭立てになることが確実になっている。

13頭立てといえばフルゲートなら7枠の一番内側。仮に12頭立てになったなら、フルゲート時なら6枠ということになる。

もちろんそれでも1、2枠に比べればロスが増える可能性は高いが、例年の外枠に比べれば不利は大幅に軽減されると考えられる。少頭数の場合は道中で動きやすく、挽回もしやすい。

そうなると、今年は一概に「内枠有利、外枠不利」と言えないかもしれないのだ。

毎日王冠組優勢ではない?

近年の天皇賞秋の“王道ローテ”といえば毎日王冠からの参戦だ。特に毎日王冠で上がり最速、上がり2位としっかりとした末脚を使った馬は天皇賞秋で好走する傾向にあった。

・毎日王冠で上がり2位以内
・天皇賞秋で10番人気以内

この条件に当てはまる馬の成績を見てみると……

2017.10.29 グレーターロンドン 9着 6人気
2017.10.29 サトノアラジン 18着 5人気
2016.10.30 アンビシャス 4着 4人気
2016.10.30 ルージュバック 7着 3人気
2015.11.1 ステファノス 2着 10人気
2015.11.1 アンビシャス 5着 4人気
2014.11.2 スピルバーグ 1着 5人気
2013.10.27 ジャスタウェイ 1着 5人気
2013.10.27 コディーノ 5着 4人気
2012.10.28 ジャスタウェイ 6着 8人気
2011.10.30 ダークシャドウ 2着 2人気
2010.10.31 ペルーサ 2着 4人気
2009.11.1 カンパニー 1着 5人気

不良馬場開催で末脚の適正が求められなかった昨年を例外とすれば、ほとんどの年で好走馬が出ている。しかも過去10年で3勝と、全くあなどれないデータなのだ。

もっとも、残念なことに今年は毎日王冠1、2着馬に加えて上がり上位を叩き出した馬たちが総じて回避してしまった。

今回登録しているキセキ、ステファノス、アクションスターはそれぞれ上がり6、8、13位と強調できる成績を残せていない。

となると、今年は「毎日王冠組優勢」とは必ずしも言えないわけだ。

距離短縮組の不利はなし?

例年なら京都大賞典組やオールカマー組、あるいは宝塚記念からの休み明けで臨む馬たちは馬券面で嫌われる対象になっていた。

実際、前走で2200メートル以上の距離を走っていた馬の成績は芳しくなかった。特に穴馬の激走は全く望めず、過去10年で4番人気以下の馬は(0−1−2−58)と燦々たる成績だった。

しかし、今年は前述の通り毎日王冠組の層が薄い。

そうなると「京都大賞典組やオールカマー組は割引」と判断するのは時期尚早だろう。

ましてや今年はサングレーザーやマカヒキが札幌記念から、スワーヴリチャードが安田記念から参戦するなど、王道ローテを歩んできていない馬も有力馬も多い。

単純にローテーションの比較で良し悪しを判断するのは難しい状況と言えそうなのだ。

まとめ

いかがだっただろうか?

平成最後の天皇賞は例年とはやや違った様相を呈してきている。

最終的に例年の傾向を信じるのもよしだが「例年とは少し違う」ということも頭に入れながら馬券を組み立てていくのが良さそうだ。

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