7月7日、福島競馬場で七夕賞(GⅢ/芝2000m)が行われる。今回は過去のデータやレース傾向から、激走の可能性がある穴馬を予想していく。
馬券を買って回収率100%超を目指す上でカギになるのが、正確に穴馬をピックアップできるかどうかだ。
人気馬ばかり買っていても馬券では勝てない。穴馬選定の精度を高めることが、馬券で勝つことに直結してくるのだ。
今回、人気が想定されるのは、ロシュフォール、タニノフランケル、ミッキースワロー、ストロングタイタン、ブラックスピネルらだが、上位に割って入るのはどの人気薄馬になるのか?
なお、中山開催となった2011年を除いた過去9年のデータを対象とした。
目次
七夕賞の配当傾向
過去9年を見ると、三連単の最高額配当は2018年の2,563,330円で、その他に2015年(1,006,440円)にも100万超えの配当が出ている。また全ての年で万馬券が出ており、積極的に穴馬を狙いたい。
単勝オッズは最高配当が2018年(10,080円)で、2012年(5,440円)や2010年(1,980円)でも人気薄の馬が優勝している。人気馬が優勝する年が多いものの、軸を穴馬から選ぶのも一つの手だろう。
馬連は最高配当が2018年(23,250円)で、2012年(16,450円)や2014年(15,840円)含めて9年中4回で万馬券決着となっており波乱の傾向が強い。
ではここからは注目のデータをピックアップして紹介していこう。
予想参考データ① 好走血統に注目
父系はディープインパクト産駒を中心にサンデーサイレンス系種牡馬産駒の活躍が目立つ。非サンデー系ではミスタープロスペクター系やノーザンダンサー系も近年活躍しておりこれらの産駒に注目したい。
また、総じて豪州型ノーザンダンサー系の血も持つ馬が父系・母系問わず活躍している印象があり、こちらの傾向にも注目したい。
2018年 マイネルサージュ(4人気/父ハービンジャー)
2017年 ゼーヴィント(1人気/母母父Dayjur)/マイネルフロスト(5人気/母母父Dayjur)/ソールインパクト(7人気/母父Exchange Rate)
2014年 ニューダイナスティ(10人気/母母父Danzig)/マイネルラクリマ(1人気/父チーフベアハート)
2013年 マイネルラクリマ(1人気)
予想参考データ② 負担重量に注目
激走馬の斤量に注目すると軽ハンデの馬が激走する傾向が強く、ハンデ戦らしい結果が見られる。
2018年 メドウラーク(11人気/54kg)/パワーポケット(12人気/50kg)
2017年 ソールインパクト(7人気/53kg)
2016年 オリオンザジャパン(11人気/53kg)
2015年 ステラウインド(8人気/56kg)/マデイラ(16人気/52kg)
2014年 ニューダイナスティ(10人気/55kg)
2013年 トレイルブレイザー(7人気/58kg)/タガノエルシコ(8人気/55kg)
2012年 アスカクリチャン(14人気/55kg)/ミキノバンジョー(7人気/55kg)
2010年 ドモナラズ(11人気/52kg)/アルコセニョーラ(6人気/54kg)
トレイルブレイザー、ステラウインドを除くと50-55kgでの激走が目立つ。特に53-55kgの重量負担馬が傾向として狙いやすい。
予想参考データ③ 関東所属騎手に注目
関西所属騎手の参戦は少ないものの、基本的に激走馬の鞍上は関東所属騎手が中心の状況である。
2018年 メドウラーク(11人気/丸田恭介騎手)/パワーポケット(12人気/江田照男騎手)
2017年 ソールインパクト(7人気/大野拓弥騎手)
2016年 オリオンザジャパン(11人気/内田博幸騎手)
2015年 ステラウインド(8人気/蛯名正義騎手)/マデイラ(16人気/大野拓弥騎手)
2014年 ニューダイナスティ(10人気/吉田豊騎手)
2013年 トレイルブレイザー(7人気/北村宏司)/タガノエルシコ(8人気/田辺裕信騎手)
2012年 アスカクリチャン(14人気/内田博幸騎手)
2010年 ドモナラズ(11人気/柴田善臣騎手)/アルコセニョーラ(6人気/武士沢友治騎手)
2019年の穴馬候補は?
以上のデータから面白そうなのはソールインパクト、エンジニア、ロードヴァンドールだ。
ソールインパクトは2年前にも好走歴がある。斤量もそれほど負担を負わされずに今年も好走が期待される。
エンジニアも近走成績から人気を集めないと思われるが、血統背景からは条件に合致する。他、鞍上や負担重量も激走条件を満たしており2桁人気馬も度々圏内に飛び込んでくるレースだけに注目したい。
ロードヴァンドールは血統背景は条件を満たさないがstorm cat系もノーザンダンサー系では好走傾向にあることに注目したい。