「ちょっと多すぎないですか?(苦笑)」
最近、武豊騎手が頭を悩ませている“伝説”がある。それが、GIにおける“ピンク帽回数”の多さだ。GIの枠順発表後、武豊騎手が“ぼやく”のは、もはや通例となっている。それほど、8枠を引く回数が多いと感じているようだ。
実際に調べてみると、確かに多い。2011年以降のGIにおける枠順数を見てみると……
1枠:9回
2枠:9回
3枠:6回
4枠:14回
5枠:3回
6枠:10回
7枠:6回
8枠:22回
ご覧のとおり、8枠が断トツに多い。7、8枠は3頭入ることが多いため、必然的に数は増える。といっても、7枠と比較しても8枠の数は異常な多さだ。
実はこの数字、JRAの騎手の中で断トツの多さでもある。2011年以降の8枠の騎乗数をランキングにしてみると……
順位 騎手名(8枠回数/騎乗数)
1位 武豊騎手(22回/79回)
2位 福永祐一騎手(16回/77回)
3位 岩田康誠騎手(14回/76回)
4位 横山典弘騎手(13回/58回)
5位 川田将雅騎手(10回/63回)
騎乗数がさほど変わらない岩田騎手や福永騎手と比較すると分かりやすい。横山典騎手の確率もなかなかではあるが、やはり武豊騎手の8枠数は際立っている。
今年も早速、高松宮記念で8枠を引いた。果たして、この記録は今後も続いていくのだろうか?
ちなみに武豊騎手の8枠における成績は(0−0−1−21)。馬券に絡んだのは2011年の阪神ジュベナイルフィリーズにおけるサウンドオブハート(1番人気)の3着があるのみだ。相性は決して良くない。
となると、競馬界の数々の最多記録を更新してきた武豊騎手にとって、“最も伸びてほしくない記録”であることは間違いなさそうだ。