武豊の日本ダービー全成績…キズナやディープインパクトで史上最多の5勝

3歳馬の頂点を決める日本ダービー(GI/芝2400m)。競走馬として一生に一度の晴れ舞台に18頭のサラブレッドが挑む。

武豊騎手は前走の京都新聞杯で手綱をとって賞金を上積みし、ダービーへの出走を確定させたポルトドートウィユに騎乗予定。

そんな武騎手と日本ダービーの歴史を振り返ってみよう。


目次

反撃の狼煙を挙げた2013年

武豊騎手は25回騎乗して5勝を挙げている。最近では2013年のキズナでの制覇が記憶に新しい。後方待機から直線で大外に持ち出すと、豪快に伸びて差し切り勝ちを収めた。東日本大震災の復興支援の合言葉と同じ名前を名付けられた同馬の勝利に勇気づけられた人も少なくないだろう。

 

9度目の正直

しかし武騎手も初制覇には時間を要していたのだ。初挑戦から実に9度の挑戦を重ねながら勝利を挙げられていなかった。その時点で数多のGIレースを制し、天才の名をほしいままにしていたのだが、ダービーだけは勝てずにいた。

そんなとき、武騎手はスペシャルウィークに出会ったのだ。新馬戦から手綱をとり続け、皐月賞では上がり最速をマークしての3着だった。そして迎えた日本ダービー、1番人気に支持されたスペシャルウィークは直線半ばで先頭に立つと、後続を突き放す圧勝劇を演じ、武騎手は遂に夢を掴んだ。

 

名牝の仔や英雄とともに

その翌年には自身が主戦騎手を務めていた名牝ベガの仔、アドマイヤベガに騎乗すると、思い切った追い込み策が決まって、史上初のダービー連覇を成し遂げた。また2002年には皐月賞、NHKマイルカップともに3着と惜しい競馬が続いていたタニノギムレットに騎乗。日本ダービーでは見事な差し切り勝ちを決め、大一番で結果を出して見せた。

さらに2005年には後の無敗の3冠馬であり、キズナの父親であるディープインパクトの手綱をとり、単勝1.1倍の圧倒的な支持に応えて優勝した。

 

平成のダービー男と呼ばれる武豊騎手が今年は素質馬ポルトドートウィユをどのように導くのか、注目したい。

武豊騎手│日本ダービー全成績

馬名性齢人気着順
トーセンスターダム牡3516
キズナ牡31
アルフレード牡3813
ロッカヴェラーノ牡31215
リーチザクラウン牡35
ブラックシェル牡36
タスカータソルテ牡3711
アドマイヤムーン牡33
ディープインパクト牡31
アドマイヤビッグ牡3614
サイレントディール牡34
タニノギムレット牡31
クロフネ牡32
エアシャカール牡31
アドマイヤベガ牡32
スペシャルウィーク牡31
ランニングゲイル牡32
ダンスインザダーク牡31
オースミベスト牡33
フジノマッケンオー牡35
ナリタタイシン牡33
シンホリスキー牡3619
ハクタイセイ牡32
タニノジュニアス牡3710
コスモアンバー牡31616

集計期間:1988. 5.29 ~ 2014. 6. 1

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