武豊騎手の日本ダービー全成績一覧丨悲願の初勝利、連覇、歴代最多勝の軌跡

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競馬ファンにとって「日本ダービー」は特別な存在であり、その舞台において長きにわたり輝きを放ち続けてきたのが武豊騎手である。2022年にはドウデュースとのコンビで見事な勝利を収め、自身6度目のダービー制覇を成し遂げた。本記事では、武豊騎手の日本ダービー全成績を最新情報で振り返りつつ、各勝利の背景や名馬たちとの絆を深掘りしていく。

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目次

武豊騎手の日本ダービー全成績一覧(1988年〜2025年)

以下は、1988年から2025年までの武豊騎手による日本ダービー全騎乗成績の一覧である。

馬名人気着順調教師勝ち馬
1988コスモアンバー16番人気16着中村均サクラチヨノオー
1989タニノジュニアス7番人気10着古川平ウィナーズサークル
1990ハクタイセイ2番人気5着布施正アイネスフウジン
1991シンホリスキー6番人気19着岩元市三トウカイテイオー
1993ナリタタイシン3番人気3着大久保正陽ウイニングチケット
1994フジノマッケンオー5番人気4着中村好夫ナリタブライアン
1995オースミベスト3番人気8着小林稔タヤスツヨシ
1996ダンスインザダーク1番人気2着橋口弘次郎フサイチコンコルド
1997ランニングゲイル2番人気5着加用正サニーブライアン
1998スペシャルウィーク1番人気1着白井寿昭
1999アドマイヤベガ2番人気1着橋田満
2000エアシャカール1番人気2着森秀行アグネスフライト
2001クロフネ2番人気5着松田国英ジャングルポケット
2002タニノギムレット1番人気1着松田国英
2003サイレントディール4番人気4着池江泰郎ネオユニヴァース
2004アドマイヤビッグ6番人気14着橋田満キングカメハメハ
2005ディープインパクト1番人気1着池江泰郎
2006アドマイヤムーン3番人気7着松田博資メイショウサムソン
2007タスカータソルテ7番人気11着藤原英昭ウオッカ
2008ブラックシェル6番人気3着松田国英ディープスカイ
2009リーチザクラウン5番人気2着橋口弘次郎ロジユニヴァース
2011ロッカヴェラーノ12番人気15着中村均オルフェーヴル
2012アルフレード8番人気13着手塚貴久ディープブリランテ
2013キズナ1番人気1着佐々木晶三
2014トーセンスターダム5番人気16着池江泰寿ワンアンドオンリー
2015ポルトドートウィユ8番人気12着高野友和ドゥラメンテ
2016エアスピネル7番人気4着笹田和秀マカヒキ
2017ダンビュライト7番人気6着音無秀孝レイデオロ
2018ジャンダルム11番人気17着池江泰寿ワグネリアン
2019メイショウテンゲン10番人気10着池添兼雄ロジャーバローズ
2020サトノフラッグ4番人気11着国枝栄コントレイル
2021ディープモンスター7番人気16着池江泰寿シャフリヤール
2022ドウデュース3番人気1着友道康夫
2023ファントムシーフ3番人気8着西村真幸タスティエーラ
2024シュガークン8番人気7着清水久詞ダノンデサイル

歴代のダービー勝利馬とその背景

スペシャルウィーク(1998年) ※初勝利

1998年、日本ダービーで武豊騎手はついに念願の初制覇を果たした。その相棒が、サンデーサイレンス産駒のスペシャルウィークである。デビュー前から評判の高かった馬で、3歳春にかけて順調にクラシック戦線を歩み、皐月賞では3着に惜敗したものの、能力の高さは誰もが認めるところだった。

ダービー当日は1番人気に支持され、東京芝2400mでの頂上決戦に臨んだ。道中は中団のやや前という絶好のポジションで折り合いをつけ、直線では持ち前の末脚を発揮して先行勢を一気に差し切った。最後は2着ボールドエンペラーに3馬身差をつける完勝劇。騎乗した武豊騎手は、ゴール後に涙を見せるほどの感激を味わった。

この勝利は、当時まだ未勝利だった「日本ダービー」というタイトルへの強い想いと、それを共に成し遂げたスペシャルウィークとの固い絆を象徴するものである。騎手としての武豊、そして競走馬としてのスペシャルウィークにとっても、大きな転機となる一戦であった。

この後、スペシャルウィークは天皇賞・春、ジャパンカップなどを制し、現役最強馬の一角として競馬史に名を刻む存在となる。まさに日本競馬の象徴的なコンビであり、武豊騎手のキャリアにおける「最初の伝説」とも言えるレースである。

アドマイヤベガ(1999年) ※連覇

1999年の日本ダービーは、前年にスペシャルウィークで初制覇を遂げた武豊騎手にとって、連覇が懸かった重要な一戦だった。相棒は名門・橋田満厩舎が送り出したアドマイヤベガ。父サンデーサイレンス、母ベガという超良血馬で、早くからクラシック候補として注目を集めていた。

皐月賞では人気を背負いながらも13着と大敗し、一時は評価を落としたが、ダービー前の立て直しに成功し、再び輝きを取り戻していた。レース当日は2番人気。府中の直線でアドマイヤベガは、絶妙なタイミングで外に持ち出されると、力強い末脚で他馬を差し切り、1着でゴール板を駆け抜けた。

この勝利により、武豊騎手は史上初となる“サンデーサイレンス産駒でのダービー連覇”を成し遂げ、前年のスペシャルウィークとの連続勝利という偉業を達成。アドマイヤベガはその後、ケガの影響で本格化する前にターフを去ったものの、そのインパクトは今なお語り継がれている。

また、この勝利は「名血×名手」の象徴とも言える一戦であり、武豊騎手が名実ともにダービーに愛される騎手であることを強く印象付けた瞬間でもあった。

タニノギムレット(2002年)

2002年、日本ダービーの主役は間違いなくタニノギムレットだった。父ブライアンズタイム譲りの力強さと粘りを持ち、クラシック戦線では安定した成績を残していたが、皐月賞ではアドマイヤドンに敗れ2着。それでも、東京コースでの適性と完成度の高さから、ダービーでは1番人気に推された。

レース当日は快晴。タニノギムレットは好スタートから中団に控え、武豊騎手が巧みにリズムを整えながら、最後の直線で満を持して外に持ち出す。長くいい脚を使う持ち味を最大限に生かし、ゴール前で他馬をねじ伏せるようにして抜け出した。2着シンボリクリスエスを退け、1着でフィニッシュ。武豊騎手にとってはダービー3勝目、そして三冠の中でも最も意識するレースでの勲章をまた一つ積み上げる結果となった。

タニノギムレットはこの一戦を最後に引退を余儀なくされたが、のちにダービー馬ウォッカの父としてもその名を残すことになる。競走馬として、種牡馬として、そして名牝を輩出した父として、競馬史に深く刻まれた存在である。

武豊騎手もまた、この勝利を「馬の力に助けられたレース」と語っており、名馬との強い信頼関係がもたらした勝利であったことがうかがえる。

ディープインパクト(2005年)

2005年の日本ダービーは、日本競馬史に残る「伝説の瞬間」として語り継がれている。主役はもちろん、デビューから無敗で皐月賞を制した天才馬・ディープインパクト。そして、その手綱を取るのは、すでにダービー2勝を挙げていた武豊騎手だった。

1番人気に支持されたディープインパクトは、誰もがその圧倒的な末脚に注目していた。レースでは後方から進め、直線に入ると武豊騎手が合図を送った瞬間、一気に加速。まるで次元の違うスピードで馬群を縫い、残り200mで先頭に立つと、最後は2馬身半差の完勝を演じた。

時計は2分23秒3。上がり3ハロンは33.0秒という驚異的な末脚。実況では「これは強い、これは強い、これは強い!」と連呼され、その場にいた観客の誰もがこの馬の規格外の能力に震えた。

この勝利で武豊騎手は自身4度目のダービー制覇を果たすと同時に、ディープインパクトとともに日本競馬の象徴的コンビとなった。その後、ディープは菊花賞、有馬記念、天皇賞(春)、ジャパンカップなど数々のビッグタイトルを獲得し、名実ともに「史上最強馬」としてその名を刻んだ。

武豊騎手にとっても、「こんな馬にもう一度出会えるだろうか」と語るほどの存在であり、このダービー制覇はそのキャリアにおいて最高峰のひとつであるとされる。

キズナ(2013年)

2013年、日本ダービーに戻ってきた武豊騎手にとって、この一戦は“復活のダービー”とも言える記念碑的なレースとなった。相棒は、父ディープインパクト、母キャットクイルという良血馬・キズナ。圧巻の末脚で毎日杯、京都新聞杯と連勝し、本番のダービーに臨んだ。

レース当日、武豊騎手にとっては4年ぶりのGⅠ騎乗。キズナは1番人気に推されながらも、「復帰途上の武豊にこの大舞台は荷が重いのでは」といった声も少なくなかった。しかし、その不安を一蹴する完璧な騎乗を披露する。

道中は後方でじっくりと脚を溜め、直線では馬場の外へ。府中の長い直線で、前を行くエピファネイアを追い詰め、ゴール直前で首差かわして差し切る。武豊騎手はガッツポーズを掲げながらゴール板を駆け抜けた。

この勝利は、2005年ディープインパクト以来となるダービー制覇であり、自身5度目のダービー勝利。さらにキズナはディープインパクト産駒としての初ダービー制覇という記念すべき存在でもあった。

武豊騎手はレース後、「この馬と出会えたことに心から感謝している」と語り、キズナとの深い絆を口にした。のちにフランス遠征を経て凱旋門賞にも挑戦するなど、夢の続きを一緒に歩んだ名コンビであった。

ドウデュース(2022年)

2022年、日本ダービーの舞台に再び武豊の名が輝いた。通算36回目のダービー挑戦で手綱を取ったのは、朝日杯FSの覇者であり、2歳チャンピオンでもあるドウデュース。前哨戦の皐月賞では外枠からの追い込みで3着に入り、その実力を改めて世に示していた。

迎えたダービー当日、ドウデュースは3番人気。1番人気は皐月賞馬ジオグリフ、2番人気には無敗のダノンベルーガが控える中で、ドウデュースと武豊のコンビには大きな注目が集まっていた。

レースでは後方からじっくりと構え、勝負どころの3〜4コーナーで外を回して進出。直線では大外から豪脚を繰り出し、先に抜け出したイクイノックスを力強く差し切る。タイムは2分21秒9と歴代でも屈指の好時計での優勝となり、ゴールの瞬間、東京競馬場は大歓声に包まれた。

この勝利により、武豊騎手は日本ダービー通算6勝目。自身が持つ最多勝記録を更新し、53歳という年齢でのダービー制覇は最年長記録でもあった。しかも、デビューから36年を経てなお頂点に立ち続ける姿に、競馬ファンからは「生きる伝説」「これぞ武豊」という称賛の声が溢れた。

レース後、「夢はまだ続いている」と語った武騎手の笑顔には、競馬への情熱と、ドウデュースとの信頼関係、そして“ダービー男”としての誇りがにじんでいた。ドウデュースはこの後も凱旋門賞など世界の大舞台に挑戦し、日本競馬の希望を背負う存在へと成長していく。

武豊騎手のダービーに懸ける想いと未来

長年にわたりトップジョッキーとして活躍してきた武豊騎手にとって、日本ダービーは単なるGⅠレースではない。騎手人生の集大成とも言える舞台であり、そこでの勝利は何よりも特別である。若手騎手が台頭する中でも変わらず第一線で挑戦を続ける姿は、多くのファンに勇気と感動を与え続けている。

2025年現在もその情熱は衰えることなく、武豊騎手は引き続きダービーという夢舞台に挑み続けている。

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