ラキシスら実力派レディたちが宝塚記念で激走!?侮れない女たちの“現在地”

目次

名伯楽期待の牝馬、開花なるか/デニムアンドルビー

一昨年のジャパンカップ2着以降、ドバイに遠征したり、王道GⅠ路線を進んでいることから、名門・角居厩舎の中でも期待されていることが伝わってきます。

昨年はGⅠのみの出走で、6戦して掲示板が一度だけという結果でした。しかし内容を見ると、数字ほど負けていなということが分かります。

●ヴィクトリアマイル 7着→0秒4差
●天皇賞・秋 7着→0秒2差
●有馬記念 9着→0秒4差

そして前々走の阪神大賞典は距離の長さが不安視される中、懸念を払拭しての2着に好走しました。ここでもゴールドシップに0秒2差と食らいついた上、3着に0秒5も差を付けているのですから、並の牝馬でないことが分かります。

また阪神コースは【2-2-0-1】と得意な舞台で、唯一連を外したのは昨年の宝塚記念のみ。それでも人気以上に走り、掲示板は死守していますから立派の一言。ハイレベルなレースを経験した強みを生かせれば、昨年以上の結果も夢ではないでしょう。

大敗続きも鋭い差し脚は健在/ショウナンパンドラ

昨年の秋華賞優勝後、古馬を相手にするようになってから苦戦が続いており、一見すると買い材料がありません。

しかし同馬は、昨年もヴィクトリアマイルと同じ5月に行われたスイートピーステークスで、一番人気ながら5着に敗退。しかし8月の糸魚川特別(500万下)で古馬を一蹴し、その勢いを秋につなげたように、夏場に好走歴があります。

また敗れたとはいえ、昨年のエリザベス女王杯では上がり3位の33秒3。先のヴィクトリアマイルでは6位タイの33秒5(ヌーヴォレコルトと同タイム)で追い込んでいますから、末脚のキレ味は衰えていません。

着順だけで判断して軽視すると、痛い目を見るかもしれません。

超絶の末脚ですべてを飲み込む/ディアデラマドレ

重賞3勝にGⅠ3着と絶好調だった昨年から打って変わって、2戦連続7着と近走が振っていません。とはいえ、この敗戦には明確な理由があります。それはマイル戦だったということです。

新馬戦以降、マイル以下のレースを走ったことがないという戦歴の持ち主であり、勝った3つの重賞は1800m以上と中距離が得意なことは明白です。この負けはノーカウントと考えていいでしょう。

今年の二冠馬・ドゥラメンテや、昨年皐月賞と有馬記念を2着と好走したトゥザワールドなど、父キングカメハメハ×母父サンデーサイレンスという配合は中距離で結果を出していますから、血統面からも距離適性には太鼓判を押せます。

またここキャリア15戦のうち、8戦で上がり1位を記録。上がり4位以下は2回しかないという瞬発力も特筆すべき点です。

特に今年初戦のマイラーズカップでは負けはしたものの、31秒9という超弩級の上がりを計測しています。このレースの上がり2位は32秒5のフィエロなので、実に0秒6も上回っているのです。

一発の魅力を、どの馬よりも秘めている。それがディアデラマドレです。

まとめ

混合重賞、ましてGⅠともなると軽視しがちな牝馬ですが、改めて確認すると数字に表れない実力が見え隠れしているように思えます。

性別だけ、結果だけで判断すると思わぬ高配当を取り逃す可能性がありますから、春シーズンを気持ちよく締めくくるためにも、牝馬だからと言う理由だけで侮らないようにしましょう。

【関連記事】
トーホウジャッカルが宝塚記念で激走したら歴史的名馬になる可能性大?
ゴールドシップは宝塚記念で鉄板なのか?天皇賞馬にチラつく3つの不安要素
ゴールドシップと横山典弘、天皇賞春のロングスパートに隠された“思惑”とは?
横山典弘騎手の“ポツン騎乗”は本当に多いのか?天才の気まぐれの真相
彼女欲しけりゃペルーサになれ!稀代の愛され馬から学ぶ4つのモテテク

おすすめの記事