高松宮記念2018の最終追い切り分析…レッドファルクスらの調教評価は?

2018年3月25日、中京競馬場で高松宮記念(GⅠ/芝1200m)が行われる。レッドファルクス、レッツゴードンキ、ファインニードル、セイウンコウセイ、ダンスディレクター、ダイアナヘイロー、レーヌミノルらが出走する。どんなレースが展開されるのか?台頭する可能性を秘めた伏兵とは?

今週には最終追い切りが美浦、栗東の東西トレーニングセンターで行われた。これを受けて、体調や仕上がり具合を一週前の調教と最終追い切りから考察していく。


目次

最終追いきり診断

今回は上位人気が予想される馬を中心に見ていくことにしよう。

セイウンコウセイ・牡5歳(美浦・上原原厩舎)

評価A

3月14日1週前追い切り美浦南Wコース(良)

5F66秒3―50秒6―37秒4―12秒4

松田騎手が騎乗して単走強めでの追い切りで好時計をマーク。一叩きされて馬体をスッキリ見せ、中身とともに充実した状態で出走できそうな雰囲気。

3月21日最終追い切り美浦南Wコース(良)

5F65秒6―50秒1―37秒3―12秒9

1週前同様に一杯に攻めての追い切り、前走叩いた上積みが大きく元気一杯に走っている。強く追ってもよれることはなく、スピード感ある走りを見せて体調はピーク。完璧な仕上がりで本番を迎えられそうだ。

ダンスディレクター・牡8歳(栗東・笹田厩舎)

評価A

3月14日1週前追い切り栗東坂路(良)

4F51秒8―38秒1―25秒0―12秒4

3歳の未勝利馬相手の併せ馬を一杯に追っての調整。前哨戦を回避した影響は感じられない好時計をマーク。

3月21日最終追い切り栗東坂路(不良)

4F54秒6―40秒0―25秒9―12秒8

坂路でモアイ(3歳500万下)と馬なり併せ馬。先行するモアイを1.1秒差を追走して楽々ととらえると2馬身先着。水分を含んだ馬場のため時計は掛かったが動きは軽く、ラストの伸び脚は完調と思わせる仕上がり具合だった。

ファインニードル・牡5歳(栗東・高橋厩舎)

評価A

3月15日1週前追い切り栗東CWコース(良)

7F94秒7―78秒3―63秒7―49秒8―37秒0―12秒1

マイハートビート(3歳オープン)との併せ馬で1.0秒差を追走し先着。CWコースでの自己ベストをマーク。1週前でこれだけ走れれば文句なし。

3月21日最終追い切り栗東坂路(不良)

4F54秒3―39秒5―25秒7―12秒8

川田騎手が手綱を取っての調整。単走馬なりで掛かるしぐさも見せずに力強く駆け上がっている。水分を多く含む馬場のため時計は出ていないが力強い走りで合格点のでき。

レッツゴードンキ・牝6歳(栗東・梅田厩舎)

評価A-

3月15日1週前追い切り栗東坂路(良)

4F49秒2―36秒3―24秒5―12秒6

岩田騎手が跨がっての追い切りは自己ベストをマークする好タイムを記録。前半に刻んだラップタイムから上がりがかかったのも仕方ない。

3月21日最終追い切り栗東坂路(不良)

4F53秒2―38秒3―25秒3―12秒8

単走強めで追った最終調整は降り続く雨で不良発表。重い馬場を苦にせずしっかりと走れているのには好感が持てる。時計は普段よりも掛かっているが1週前にほぼ仕上がっているため、気にする必要はない。

レッドファルクス・牡7歳(美浦・尾関厩舎)

評価A

3月15日1週前追い切り美浦南Wコース(良)

5F69秒9―54秒2―39秒7―12秒5

ダノンアイリス(4歳上1000万下)との併せ馬。全体時計は速くないものの、動きは悪くない。1週前として相当なレベルまで仕上がっていると見るべき。

3月21日最終追い切り美浦南Wコース(良)

5F69秒0―54秒2―39秒7―12秒5

ダノンアイリス(4歳上1000万下)を4馬身先行させた併せ馬。ラスト1Fで気合いが入れられると反応よく加速しゴール前で僚馬をとらえて併入、2週続けてしっかりと負荷をかけた調整ができて仕上がりは万全。落ち着きもあって不安はなさそう。

人気上位馬は全て順調な仕上がり具合で、出来落ちや調子の上がらない馬はいない。ガチンコでの実力勝負が見られる電撃の6ハロン戦になりそうだ。

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