2018年3月25日、中京競馬場で高松宮記念(GⅠ/芝1200m)が行われる。レッドファルクス、レッツゴードンキ、ファインニードル、セイウンコウセイ、ダンスディレクター、ダイアナヘイロー、レーヌミノルらが出走する。どんなレースが展開されるのか?台頭する可能性を秘めた伏兵とは?
開催に際し、競馬TIMES編集部では予想の参考になりそうなデータをいくつかピックアップして紹介する。人気、血統、枠順、ローテーションなど、予想のポイントになりそうなデータとは?
目次
ポイント1 人気薄は消し!
ほとんどの馬が前哨戦を使って挑む。GⅠ・高松宮記念ではこれまでの実力に加え、調子の見極めがしやすいこともあって実力人気共に兼ね備えている馬が順当に活躍できている。そのため、人気別に集計した場合、単勝6番人気以下になるような馬の成績は奮わない。(集計期間:2007. 3.25 ~ 2017. 3.26)
人気 | 着別度数 |
---|---|
6-18人気 | 0- 4- 2-123/129 |
勝率 | 複勝率 | 単回値 | 複回値 |
---|---|---|---|
0.0% | 4.7% | 0 | 41 |
過去10回の結果から見ると、ここ2年は馬券圏内に入ってきた馬はいない。2015年に単勝6番人気で2着に入ったハクサンムーンが最後となっていて、基本的には消しと判定していいだろう。(※以降、5番人気以内を対象に集計)
ポイント2 レース間隔9週以上は消し!
レース間隔からポイントを探すと長期に限らず、休養明け初戦の出走馬の成績が奮わない。上半期のスプリントGⅠは高松宮記念のみということもあり、春の大目標として調整を進めてくる馬も多い。自然と1回ないしは2回レースに出走してから挑む馬が結果を出せている。
レース間隔 | 着別度数 |
---|---|
9週以上 | 0- 1- 1- 4/ 6 |
勝率 | 複勝率 | 単回値 | 複回値 |
---|---|---|---|
0.0% | 33.3% | 0 | 56 |
過去に2着3着に食い込めた2頭は共に前走がGⅠ(スプリンターズS・香港S)で高松宮記念も単勝1番人気に支持されたものの、勝つことはできなかった。
ポイント3 関東馬は消し!
競馬界は西高東低と言われて久しい。しかも、高松宮記念は栗東トレーニングセンターに近い中京競馬場で開催される。輸送の面でも関東馬よりさらに有利となることもあって関西馬がきっちりと結果を残すことが出来ている。
所属 | 着別度数 |
---|---|
関東馬 | 2- 2- 3- 8/15 |
勝率 | 複勝率 | 単回値 | 複回値 |
---|---|---|---|
13.3% | 46.7% | 82 | 90 |
過去10回では2017年に初めて馬券圏内に入った3頭の内2頭が関東馬となった。しかし、それでも鞍上は関西所属の騎手であったように、関東馬に関東の騎手が騎乗して3着以内に入ることは殆どない。
ポイント4 前走6着以下は消し!
今年も登録頭数が23頭と多頭数となったスプリント路線では、GⅠに出走するために賞金も積み重ねなければならないこともあって勝ち抜き戦の様相を呈している。また、前走で調子を上げていないと高松宮記念では好走することはできず、掲示板を確保できなかった馬の挽回は難しい。
前走着順 | 着別度数 |
---|---|
6着以下 | 0- 0- 1- 7/ 8 |
勝率 | 複勝率 | 単回値 | 複回値 |
---|---|---|---|
0.0% | 12.5% | 0 | 20 |
2017年に前走の香港Sで12着に敗退した後に高松宮記念に出走して3着に入ったレッドファルクスのみが、馬券圏内に入ってきた馬。基本的には消しと判断していいだろう。
ポイント5 前走5番人気以下は消し!
前走の着順だけでなく、前走の段階でも他馬との比較で上位人気に支持されるような実力馬でないと、高松宮記念で活躍することはなかなか難しい。
前走人気 | 着別度数 |
---|---|
5番人気以下 | 0- 0- 0- 6/ 6 |
勝率 | 複勝率 | 単回値 | 複回値 |
---|---|---|---|
0.0% | 0.0% | 0 | 0 |
高松宮記念で単勝6番人気の馬の中には前走で人気がなくても本番で2着3着に食い込むことが出来た馬もいるにはいるが、稀といえる。
まとめ 消しデータを取り除くと?
では、ここまで挙げてきた消しデータを取り除くと、どのような成績になるのだろうか?
着別度数 |
---|
8- 3- 5- 7/23 |
勝率 | 複勝率 | 単回値 | 複回値 |
---|---|---|---|
34.8% | 69.6% | 184 | 126 |
集計期間:2007. 3.25 ~ 2017. 3.26
なんと、好走率は約7割、回収率も150%超を弾き出し極めて優秀な成績となった。今年はこのデータに該当する馬を軸に添えてみても、いいかもしれない。