タグ:ベルカント

武豊騎手の騎乗ぶりが最高だった2つの理由とは?北九州記念制覇の理由を紐解く


天才の手綱さばきが光ったレースだった――。

8月23日に小倉競馬場で北九州記念(GIII/芝1200m)が開催され、2番人気のサクラバクシンオー産駒ベルカント(牝4)が押し切り勝ちを収めた。同馬はサマースプリントシリーズで連勝を飾ったわけだが、その影に武豊騎手の存在があったことを忘れてはならない。

名手は以下にしてベルカントを1着に導いたのか? 改めて振り返っていこう。


逃げないという判断

レース前、ベルカントはハナを主張する可能性が高いと見られていた。2枠3番という逃げやすい枠順、キャリアを通じてほとんどが逃げか2、3番手の競馬をしていること、そして前走アイビスサマーダッシュで1000mの競馬を経験したことなど、「逃げるだろう」と考える根拠はいくつもあった。

そんな中、武豊騎手は「逃げない」という選択をした。

好スタートを切ると無理に押していかずに馬なりで追走し、先頭から離れた5番手につけた。ベルカントが先団にとりつかない競馬をするというのはかなり珍しい。

しかしこの判断こそ、ベルカントが重賞連覇を果たした最大の要因になったと考えられる。

【次のページヘ】武豊騎手の馬場読みの正確さが勝利を導く?

ページ:

1

2 3

ベルカントの血統や将来性は?北九州記念1着馬を徹底検証


8月23日に小倉競馬場で北九州記念(GIII/芝1200m)が開催され、2番人気のサクラバクシンオー産駒ベルカント(牝4)が押し切り勝ちを収めた。

戦前はハナを主張すると思われたベルカントだったが、武豊騎手はスタートしても無理に前へいかず。4、5番手につけて直線を迎えると、満を持して追い出して前の馬たちを一蹴。後続も退け、前走のアイビスサマーダッシュに続いて重賞連勝を果たした。

ベルカントの血統や将来性はどういったものなのだろうか? 徹底的に検証していこう。


血統評価は?

ベルカントは父サクラバクシンオー、母セレブラール、その父ボストンハーバーという血統。

サクラバクシンオーは言わずと知れた名スプリンターで、ボストンハーバーもスピードに溢れるボールドハーバーの系統だ。スピードに優れた血統であることは間違いない。

ただし、サクラバクシンオー×ボストンハーバーだと単なるスピード馬になりがち。スピードがあるだけの馬だと、重賞ではコケてしまうことが多い。

そこで登場するのが母母父のSir Tristramだ。Sir Tristramはニュージーランドで7回、オーストラリアで6回、リーディングサイアーを獲得した南半球の大種牡馬。スピードとスタミナを兼ね揃えた血統のため、母系に入ることで奥行きが増していると考えられる。

これで重賞4勝目。前に行けるダッシュ力が衰えなければ、秋の大舞台でも活躍できるかもしれない。

【次のページヘ】目標はスプリンターズS!展望は?


ページ:

1

2

ベルカントの血統や将来性は?アイビスサマーダッシュ1着馬を徹底検証

(C)minafl

2日に新潟競馬場で行われたGⅢ・アイビスサマーダッシュ(芝直線1000m)は、好ダッシュから外ラチ沿いを確保したベルカントが、抜群の手応えのまま持ち前のスピードを見せつけ圧勝。ここ最近は凡走続きだったが、3歳春のフィリーズレビュー以来の重賞3勝目を挙げ、再び軌道に乗れるかどうか。

ベルカントの血統はどのようなものなのか、徹底分析を行っていく。


血統評価は?

ベルカントは父サクラバクシンオー、母セレブラール、その父ボストンハーバーという血統。サクラバクシンオー産駒の当レース制覇は、08年と09年と連覇したカノヤザクラに続いて3度目。サクラバクシンオーは直線1000mコースに相性のよい血統で、父としてはコースが出来て以降全種牡馬中最多の33勝を挙げている(そのうち牝馬が20勝)。

さらに、母父のボストンハーバーもコースに相性の良い血統で、今回を含めて通算(4-1-1-9)。こちらも内3勝を牝馬が挙げている。母セレブラールも1200m戦で4連対したスプリンターだった。距離の融通性が比較的利きやすい2~3歳時には1400m重賞を2勝したが、古馬になった今は純然たるスプリンター。もともと高いスピード能力を持つ彼女にとって距離短縮はプラスで、血統も千直向きであったことが勝因だろう。

次走は北九州記念の予定だが、このレースはほとんどの年が差し決着になるレース。下りスタートの小倉1200mにハイレベルなメンバーが集うため、自ずと先行争いが激しくなるためだ。実際1200m戦になってからの9年、馬券に絡んだ27頭中11頭が4角の通過順が8番手以降だった。逃げあるいは先行脚質のベルカントにとって、いい材料とは言えないだろう。

また、アイビスSDに出走したのちに北九州記念に出走した馬は(2-0-3-42)で、アイビスSDを勝利後、次走で北九州記念に出走した馬は(0-0-2-3)。1000m戦のあとの、スタミナも要求される1200m戦とあって決していい成績とはいえない。久々の勝利で復活の狼煙をあげたベルカントだが、果たして小倉の地で待ち受ける試練を乗り越えられるだろうか。

【関連記事】
アストラエンブレムの血統や将来性は?素質馬のパフォーマンスは重賞級か
シルバーステートの血統や将来性は?重賞級な理由とGI馬になりきれないワケ
ワントゥワンの血統や将来性は?ハープスターと同配合の素質馬の課題
武豊騎手と社台グループの現在地とは?確執や絶縁説はオカルトだった?
彼女欲しけりゃペルーサになれ!稀代の愛され馬から学ぶ4つのモテテク


Facebookもチェック!

競馬TIMESについて

keiba_times_atoz1

投稿・執筆者募集

093524

公式Twitter&FB

Twitter_logo_blue FB-f-Logo__blue_72

カテゴリー

アーカイブ

写真提供

競馬TIMESでは以下の写真家の方々にご協力いただいております

写真家一覧

※写真提供は随時募集しております。お問い合わせフォームからご連絡いただければ幸いです

ページ上部へ戻る