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2018年9月17日、中山競馬場でセントライト記念(GⅡ/芝2200m)が行われる。

今年の最大の注目は、何と言ってもレイエンダ。昨年のダービー馬レイデオロの全弟で、早くから「レイデオロ級」とも「素質は兄以上」とも言われ、大きな期待を集めた。それに応えて2歳7月のデビュー戦を快勝したが、その後に骨折が判明。長期休養を余儀なくされ、春のクラシックへの出走は叶わなかった。

しかし今年5月に復帰すると、約10か月ぶりとなった500万下・夏木立賞をあっさりと勝ち、続く1000万下もノーステッキで快勝。3戦全勝とした。

過去3戦に続いて、今回も1番人気に支持されることが濃厚。ここもあっさりと通過して、秋の主役に躍り出るのか。その可能性を探っていく。


期待① 底知れぬ大器

ここまで3戦全勝。いずれもほとんど追われるところなく楽々とメンバー最速の上がり3Fをマークしており、完勝と言える内容だった。

前走の1000万下・松前特別は、好位から楽な手応えで抜け出すと、ノーステッキで2着に2馬身差をつけて楽勝。年長馬が相手とは思えないような貫禄を見せつけた。余力十分に叩き出した勝ちタイムは1.59.3。前週の函館記念よりも0.5秒速く、時計面も強調できる。これまで全力を出したことはない感じで、全く底を見せていない。

兄と同様に強烈な瞬発力が武器で、鞍上の指示に従順なレースセンスも兼備。今のところ、競馬をする上での大きなウィークポイントは見当たらず、血統背景からも将来性はかなり高い。

期待② 余裕のあるローテーション

陣営は早くから秋初戦をセントライト記念に定め、復帰戦となった5月の夏木立賞から2か月以上の間隔を空けて前走を消化。そこからまた約2か月空いて今回と、余裕のあるローテーションを組んできた。

前走にしても、函館の滞在競馬で負担やストレスをできるだけ軽減。レースでも消耗は少なかったはずで、予定通りにかなりいい状態で今回を迎えられるだろう。

不安① 一線級と初対戦

これが重賞初挑戦。同世代の一線級とは初めて対戦することになり、その力関係は全くの未知数だ。

ダービー馬ワグネリアンと皐月賞馬エポカドーロが出走する翌週の神戸新聞杯ほどでないとはいえ、セントライト記念にも、ダービー3着のコズミックフォース、皐月賞3着のジェネラーレウーノ、NHKマイルC2着のギベオンなど、春に覇を競った強豪が顔を合わせる。

少なくともこれまで戦ってきた相手とはレベルが格段に違うはず。さらに、初めての中山、1Fの距離延長と、やってみないとわからない部分が多いことは間違いない。

不安② 多頭数とペース変化への対応

過去3戦で最も出走頭数が多かったのは、前走の11頭。これまで少頭数のスローペースしか経験していないという点は気になるところだ。中山芝2200mはコース形態上、3コーナーあたりから急激にペースアップする独特な流れになることもあり、緩急のあるペースに対応できるかがカギになる。

加速力に優れ、自ら動いていける脚もあるだけに、そのあたりは問題なさそうだが、やはりキャリア3戦で重賞未経験というのは、重賞で好走したりGⅠに出走したりしている馬に比べれば、経験という面では不利になる。過去3戦はいずれも馬群の外を回っての楽勝だっただけに、揉まれたり馬群に包まれたりする競馬になったときに、これまで見えていなかった思わぬ弱みを露呈してしまう可能性があるということは、考慮しておかなければならないだろう。

まとめ

この後は菊花賞でラスト1冠を狙うか、ジャパンCで早くも兄弟対決が実現かと、既に今後の予定に注目が集まっているレイエンダ。それだけ期待の大きさは計り知れないということだが、まずはここで結果を出すことが先決となる。遅れてきた大物は、満を持して迎える重賞初挑戦でどんなパフォーマンスを見せるか。

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