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2018年9月17日、中山競馬場でセントライト記念(GⅡ/芝2200m)が行われる。出走予定馬には、ダービー馬レイデオロの全弟で3戦3勝のレイエンダ、好騎乗でダービー3着のコズミックフォース、皐月賞3着のジェネラーレウーノなどがいる。菊花賞のトライアルレースだが、期待の新星がどこまでやれるのか、そこに注目だ。

過去10回の中山競馬場で開催されたセントライト記念のデータを見ると、1番人気が勝ったのは3回2着2回とまずまずだが、着外は4回ある。しかし、上位馬はいずれも同じような成績となっており、つかみどころがない状況と言える。それだけ流動性があり、堅い時は堅く、荒れる時は荒れるといったはっきりした結果になりやすい。

過去にはキタサンブラックが勝利するなど、菊花賞のトライアルレースとして何とか面目は保っている。今年は春の実績馬がやや少ないが、レイエンダにとってはまさに試金石と言える。


データ① 差しが決まる中山の秋

先週の中山開催は開幕週だったが、軒並み人気馬が勝った。外に回して勝ったミッキーグローリーなどを含め、開幕週ならではの逃げ残りのイメージは残らず、安全に外に出しても勝てるような状況だったと言える。ここ2年はセントライト記念でも差しが決まりやすく、上がり3ハロンで最速だった馬が勝っている。馬場改修はここ数年の話だが、逃げ馬はよほど大逃げを打ち、2010年のヤマニンエルブのような勝負手を放つしかない。

グレイルは少し後ろ過ぎて、ここで届くかどうか。中山の2200メートルはかなりスタミナが問われる。血統的にやや不安が残る。ジェネラーレウーノがどこまで器用に立ち回れるかだが、今回は同型が多い。よほど器用さを見せないと切れ味勝負で負けてしまう。得意の中山でなんとかしたいところだ。

データ② ダービー組以外なら勢いを求める

セントライト記念で始動する組の多くは前走がダービーだったケースが多く、これまでに5勝している。ダービーで勝った馬はここを選ばないが、皐月賞で勝った馬などはここを使って堅実な結果を残す。ダービーに出たというだけで惨敗でも不問となる。しかし、それ以外の馬は着順が問われる。古馬重賞なら話は別だが、条件馬などはとにかく掲示板に入る、もちろん勝っていればなおのこといい。

意外なことに非根幹距離と呼ばれる1800メートルや2200メートルの条件戦で好走した馬がここでもよく走る。勢いと距離、この2つで弾いていくが、そうなるとレイエンダは少し嫌いたい。実は前走函館だった組は10頭出走して1頭も馬券に絡んでいない。嫌うならそんなものか。札幌を含めても良績に乏しく、それを割り引いても勝ち負けになるかどうかで勝負するしかない。

データ③ その他データあれこれ

距離別成績を見ると、当然ダービー組が強いため2400メートルに良績が集まるが、1800メートルと2200メートルで合わせて5勝と非根幹距離の強みが出ている。2000メートルには勝ち星がないが連対はある。1800メートル未満になると着外しかなく、ここは厳しい。NHKマイルカップ2着のギベオンには嫌なデータである。求められるものが明らかに異なり、スタミナが問われるので血統的にそれがどうか。ベストはマイルといったところか。

中山での実績というものがここでは問われる。皐月賞馬は確実に馬券になるように、中山で良績のある馬はここでも成績を残す。直線の坂を上るところからスタートし、外回りで一気に下り、最後の直線でまた上がる。うまく乗らないとかなりしんどいというのはそういうところにある。レイエンダの死角はここにもあった。ここまで大事に乗られてきた分、急坂に対応できるか。

まとめ

レイエンダをどう捉えるかが勝負だが、箱入り娘ならぬ箱入り息子のレイエンダにこの距離は厳しいか。天皇賞秋のようなレースの方が向いているがいかんせん賞金が足りない。だからこそここを使うわけだが、レイエンダの走りは23日のオールカマーに出走予定のレイデオロにとっても重要だ。弟が激走すればこれ以上ない後押しになるが、沈めば怪しくなる。

もちろん経験値では全く異なるが、あとはどう乗るか。ルメール騎手のエスコート次第、中山で抜群の勝利センスを見せるだけに期待を持たせる圧勝か、目を覆うほどの惨敗か2つに1つではないか。

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