2019年11月30日、中山競馬場でステイヤーズステークス(GⅡ/芝3600m)が行われる。今回は過去のデータやレース傾向を振り返り、当レースの勝ち馬候補を予想していく。
レースを楽しむ上でも馬券を買う上でも、勝ち馬の予想は欠かせない要素だ。明らかな傾向や注目のデータから、主役候補を導き出していこう。
人気が想定されるアルバート、オジュウチョウサン、チェスナットコート、メイショウテンゲン、リッジマンなどは過去の好走馬のデータと合致しているのだろうか?
なお、特に明記していない場合は過去10年のデータを対象とする。
目次
ステイヤーズステークスの勝ち馬傾向
過去10年のデータを見ると、1番人気は6勝と強い。8番人気の10歳馬が優勝した例もあり、波乱もある。
ではここからは注目のデータをピックアップして紹介していこう。
予想参考データ① 長距離重賞で好走実績が必要
まず距離実績に目を向けると、勝ち馬10頭中8頭に芝3000m以上の重賞で3着以内の実績があった。残る2頭はともに芝2500mのGⅡで3着以内の実績があった。
予想参考データ② 長距離重賞から参戦する馬が中心
前走のクラス別成績は以下の通り。
1600万下(1-4-2-23)
勝率 3.3% │ 連対率16.7% │ 複勝率23.3%
オープン特別(1-3-0-16)
勝率 5.0% │ 連対率20.0% │ 複勝率20.0%
GⅢ(0-0-0-10)
勝率 0.0% │ 連対率0.0% │ 複勝率0.0%
GⅡ(7-3-7-52)
勝率 10.1% │ 連対率14.5% │ 複勝率24.6%
GⅠ(1-0-1-5)
勝率 14.3% │ 連対率14.3% │ 複勝率28.6%
また、前走距離は以下の通り。
前走1600m以下(0-0-0-1)
勝率 0.0% │ 連対率0.0% │ 複勝率0.0%
前走1800m(0-0-1-4)
勝率 0.0% │ 連対率0.0% │ 複勝率20.0%
前走2000m(0-4-1-24)
勝率 0.0% │ 連対率13.8% │ 複勝率17.2%
前走2200m(0-0-0-7)
勝率 0.0% │ 連対率0.0% │ 複勝率0.0%
前走2400m(2-5-2-19)
勝率 7.1% │ 連対率25.0% │ 複勝率32.1%
前走2500m(6-1-6-42)
勝率 10.9% │ 連対率12.7% │ 複勝率23.6%
前走2600m(1-0-0-9)
勝率 10.0% │ 連対率10.0% │ 複勝率10.0%
前走3000m(1-0-0-2)
勝率 33.3% │ 連対率33.3% │ 複勝率33.3%
勝ち馬全10頭の前走が芝2400m以上のレース。中でもアルゼンチン共和国杯組が6勝と強い。
予想参考データ③ 高齢馬も活躍
年齢別成績は以下の通り。
3歳(2-1-0-6)
勝率 33.3% │ 連対率50.0% │ 複勝率50.0%
4歳(1-2-4-16)
勝率 4.3% │ 連対率13.0% │ 複勝率30.4%
5歳(3-2-1-31)
勝率 8.1% │ 連対率13.5% │ 複勝率16.2%
6歳(2-2-2-30)
勝率 5.6% │ 連対率11.1% │ 複勝率16.7%
7歳(0-1-1-14)
勝率 0.0% │ 連対率6.3% │ 複勝率12.5%
8歳(1-1-0-10)
勝率 8.3% │ 連対率16.7% │ 複勝率16.7%
9歳(0-1-1-3)
勝率 0.0% │ 連対率20.0% │ 複勝率40.0%
10歳(1-0-0-4)
勝率 20.0% │ 連対率20.0% │ 複勝率20.%
11歳以上(0-0-1-1)
勝率 0.0% │ 連対率0.0% │ 複勝率50.%
予想参考データ④ 牝馬は苦戦
牡・騸馬(10-10-10-107)
勝率 7.3% │ 連対率14.6% │ 複勝率21.9%
牝馬(0-0-0-5)
勝率 0.0% │ 連対率0.0% │ 複勝率0.0%
予想参考データ⑤ 関西馬がやや優勢
美浦(5-2-5-65)
勝率 6.5% │ 連対率9.1% │ 複勝率15.6%
栗東(5-8-5-47)
勝率 7.7% │ 連対率20.0% │ 複勝率27.7%
2019年の主役候補は?
中心となるのは、昨年の覇者リッジマン。近走は相手が強く大敗が続いているが、ひと叩きされて得意の条件に替われば、前進が見込める。
アルバートはこのレースを2015~17年に3連覇。現役屈指のステイヤーで、今年も有力になる。
モンドインテロはこのレースで3着が2回ある。今年はその2回よりメンバーが手薄と言え、チャンスは十分。
チェスナットコートは昨年の日経賞で2着の実績がある。長距離経験が豊富で、巻き返しがあっても不思議はない。
メイションテンゲンは今年の弥生賞を制覇。キャリアが浅い分、長距離レースの経験自体が少ないが、実績はメンバー上位だ。