2017年12月2日、中山競馬場でステイヤーズステークス(ステイヤーズS/GII/芝3600m)が行われる。
アルバート、フェイムゲーム、プレストウィック、グランアルマダらが出走するが、どんなレースが展開されるのか? 台頭する可能性を秘めた伏兵とは?
中でも人気を集めそうなのが、ステイヤーズS連覇中のアルバートだ。同一重賞3連覇を達成できるのか、ポイントに迫っていこう。
目次
ポイント① 臨戦過程
まずはローテーションについて。今秋のアルバートはオールカマー、アルゼンチン共和国杯を使われここが3走目。距離不足と思われたオールカマーは7着に敗れた。
しかし、4コーナーでのごちゃつきに巻き込まれたところもあり始動戦としてはまずまずだろう。
次のアルゼンチン共和国は4着。伸び負けたが58,5キロの斤量が響いた可能性が高い。480キロ程度とそこまで大型馬ではなく初めて背負ったこのハンデは厳しかった。
それでもしぶとく伸びて来た走りに衰えは感じない。また3走目となるが、この馬は初重賞も使われながらの4連勝目で記録しておりむしろ叩き良化型と見える。
適性条件を大事に使われてきてもおり、6歳でも馬は元気。ローテーションも万全だ。
ポイント② 最高の相棒ムーア
そして何より鞍上ムーアが心強い。
ここまで4回騎乗しての戦績は3-0-1-0とほぼ完ぺき。アルバートが勝った3つの重賞はすべてムーアが鞍上で、他の騎手では重賞未勝利だ。
今年のダイヤモンドSなどは残り400でもまだブービーの位置だったが力強く差し切り。決して瞬発力に長けたタイプの馬ではないが、ムーアが跨った時の決め手は強烈だ。
先週はサトノクラウンに乗り損ねたムーアも3連覇とタイトルへの意気込みは強いだろう。
ポイント③ ライバル不在と本気度
またメンバー構成や条件もアルバートを推せる理由の1つだ。
登録馬が10頭に過ぎず、ライバルと呼べる馬も少ない。少頭数になれば紛れも起こりにくく、エンジンのかかり遅いアルバートには都合が良い。
少々後ろの位置取りからでもスムーズに進出ができるはず。所謂「いつものメンバー」ならその大将に負けは許されない。
アルバートはG1では4戦して最高で5着。そしてこのG2の1着賞金は6200万円。この秋最大の現実的な目標に堀厩舎本気の仕上げが見られそうだ。
まとめ
以上のようにアルバートには非常に良い条件がそろう。有馬記念の前哨戦と言うよりは、この馬にとって今シーズンの総決算。軽視するのは、危険そうだ。