2018年1月28日、京都競馬場でシルクロードステークス(GⅢ/芝1200m)が行われる。ダイアナヘイロー、アレスバローズ、ナックビーナス、ファインニードル、ディバインコード、セイウンコウセイらが出走を予定しているが、どんなレースが展開されるのか?台頭する可能性を秘めた伏兵は果たしているのか?
今週には最終追い切りが美浦、栗東の東西トレーニングセンターで行われた。これを受けて、体調や仕上がり具合を一週前の調教と最終追い切りから考察していく。
目次
最終追いきり診断
今回は上位人気が予想される馬を中心に見ていくことにしよう。
ナックビーナス・牝5歳(美浦・杉浦厩舎)
評価A-
1週前追い切り
1月19日美浦南Wコース(稍)
5F73秒4―58秒1―43秒8―15秒1
調教助手が乗って馬なりで追う。レース間隔が詰まっているため、軽めの内容だが時計自体が平凡。
最終追い切り
1月24日美浦南Wコース(稍重)
5F68秒5―53秒1―38秒4―12秒2
田面木調教助手が騎乗してデジタルフラッシュ(4歳上1000万下)と併せ馬。5馬身追走しての追い切りだったが、鞍上の指示に素早く反応し、スピード任せに加速すると最後の1Fも鋭く伸びてクビ差先着した。
使い込まれているが馬体の細さもなく、力強い動きを見せている。
セイウンコウセイ・牡5歳(美浦・上原厩舎)
評価A
1週前追い切り
1月17日美浦南Wコース(良)
5F66秒8―51秒4―37秒7―12秒3
体調が相当に良いのか、動きも良く素晴らしいタイムが出ている。前走時よりもはるかに上向いていている。
最終追い切り
1月24日美浦南Wコース(稍重)
5F69秒2―52秒8―38秒2―12秒2
単走で追われたものの、体調が良いのか行く気満々で走っていた。ラスト1Fは気合いを付けて強めに追ったが、馬体を沈めて加速しいくらでも伸びて行きそうな脚色だった。
寒い時期に入って調子はピークに来ているようだ。
ファインニードル・牡5歳(栗東・高橋厩舎)
評価B+
1週前追い切り
1月18日栗東坂路(重)
4F51秒2―36秒9―24秒2―12秒4
川田騎手が騎乗しての追い切りだったが、動きは悪くなかった。ただ、まだ太め感があり軽快さには欠けていた。
最終追い切り
1月24日栗東CWコース(稍重)
6F81秒8―66秒1―52秒0―38秒8―12秒0
時期的に絞りにくくなっているが、1週前追い切り時よりは多少スッキリした馬体に見えた。川田騎手を背にして馬なり単走だったが、ラスト1Fは強めに追って反応も良く、脚も良く伸びており好タイムをマーク。
先に目標があるため仕上がり自体は八分程度に見える。
ダイアナヘイロー・牝5歳(栗東・福島厩舎)
評価A
1週前追い切り
1月17日栗東坂路(稍重)
4F51秒9―37秒3―24秒4―12秒2
強めの追いで負荷をかけた走りをしている。意欲的な調教で走れているため体調は良さそう。
最終追い切り
1月24日栗東坂路(稍重)
4F52秒3―37秒8―25秒1―12秒8
単走で入ると楽な感じでスタート、そのまま走るが2Fから12秒台のラップを揃えてマーク。1週前に目一杯に近い追い切りを行って力強い動きを見せていたので最終追い切りは馬なりだったが、きっちりと時計はマークしている。
キングハート・牡5歳(美浦・星野厩舎)
評価B+
1週前追い切り
1月17日美浦坂路(良)
4F53秒6―39秒0―25秒2―12秒3
一杯に追って良馬場にしては少し物足りない時計。全体的な雰囲気は悪くないが調子が上がっているとは言い切れない。
最終追い切り
1月24日美浦坂路(重)
4F55秒3―40秒5―26秒5―12秒7
美浦南Dコースで軽く流したあと坂路入り。重馬場の上に開門から20分以上経っており、かなり荒れた状態。真っ直ぐに走ることが出来ずに外目から内に切れ込みながら手前を変えたところで大きくよれた。
しかし荒れた状態でこのタイムならまずまずの仕上がり。全体的には悪くない。
近走不振ながら、調教だけならセイウンコウセイが抜群の動き。冬場だけに絞れず動きが悪い馬も多く、注意が必要だろう。