根岸S2018の競馬予想分析…復活をかけるノンコノユメが克服すべき要素とは?

再びGⅠ舞台の主役に名乗りをあげるために豪脚復活となるか――。

2018年1月28日、東京競馬場で根岸ステークス(GⅢ/ダート回り1400m)が行われる。3歳時からコパノリッキーやホッコータルマエなどのトップホースと好勝負を繰り広げてきたノンコノユメも6歳となり、古豪の域に達しつつある。

気性難から去勢手術を受けて再出発をするも復帰後は1年以上勝ち星を上げられずにいるが、しのぎを削ってきたライバル達が引退していく中で再びGⅠ獲りに向けて名乗りを挙げたいところだ。

今回は復活にかけるノンコノユメの期待と不安材料及び当日注目すべき点を述べていく。


目次

不安①初の1400m

これまで、ノンコノユメは1600-2000mの距離を中心に使われてきており、キャリア20戦目にして初めて1400m戦を経験することになる。

トワイニング産駒は比較的適応できる距離の幅が広い印象を受ける。しかし、1400m特に東京コースに限ると(2-3-1-50)(集計期間 2011年1月~2017年12月)と決して得意な条件とは言えない。

東京ダート1600mは(4-1-1-2)と相性の良いノンコノユメだが、この200mの距離短縮に果たして対応できるかが疑問である。

ポイント①内田騎手への乗り替わり

前走まではC.デムーロ騎手が手綱を取っていたがそれ以前はC.ルメール騎手と長らくコンビを組んできた同馬。しかし、今回再びルメール騎手が手綱をとるかと思われたが内田騎手と初めてのコンビを組むこととなった。気性難があり乗り慣れた騎手から代わるとなると初めてのコンビで実力を発揮できるものか不安がよぎるところである。

騎手との相性について言えば、今回テン乗りにつき当日走ってみるまでわからないところである。しかし、過去の傾向を見てみると前走からの乗り替わりで好成績を残している馬達も多くいるため(過去10年の成績;4-6-3-66)、必ずしもマイナス材料になるとは限らない。

また、今回手綱を取る内田騎手といえば東京ダートコースでの好成績を残しているのもポイントである。同レースでは過去にアドマイヤロイヤル(2015年)・セントラルコースト(2009年)など人気薄の馬で上位争いをしている実績もあり、同馬にとっては心強い存在と言えよう。

期待①過去の実績馬の好走歴

芝馬に比べるとダート馬のほうが息の長い活躍を見せることが多い傾向にあるが、それでも若い馬の勢いは無視できない。このレースに関しても過去10年で4・5歳馬の成績が(6-6-4-33)と勝率 12.2%、複勝率32.7%であるのに対して、6・7歳馬は(4-4-6-97)の勝率3.6%、複勝率12.6%となっており分が悪い。

しかし、複勝圏内に入った馬達の特徴を見てみるとグレープブランデー(2016年3着)、アドマイヤロイヤル(2015年3着)など近走不信であっても過去に重賞実績のあった馬達が人気薄で好走している傾向にある。過去の人気薄での激走馬と比べるとそこそこの人気になりそうなノンコノユメであるが過去の統一GⅠ勝ちやチャンピオンズカップ2着の実績を考えるとここで好走してもおかしくはない。

まとめ

いかがであっただろうか。近走大きく崩れてはいないものの着外が続いている同馬。また、得意の東京コースながら初距離・テン乗りという不安もあり取捨に悩む存在である。しかし、過去の実績が重視される傾向にあるこのレースの傾向から必ずしも無視できる存在でもなく当日の気配も含めての検討が必要であろう。

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