皐月賞2020の競馬予想分析!3つのデータから導く危険な人気馬

2020年4月19日、中山競馬場で皐月賞(GⅠ/芝2000m)が行われる。今回は過去のデータやレース傾向を振り返り、当レースの危険な人気馬を予想していく。

馬券を買う上で特に重要なのは「どの馬を買うか」ではなく「どの馬が消しか」を見極めることだ。

人気馬を「買わない」と判断できれば、余った資金を軸馬の買い足しや穴馬の追加購入に回すことができる。そして人気馬が馬券圏外になれば配当が跳ね上がる。

「人気だから押さえようかな」と毎回人気馬を買ってしまうと回収率は落ちていく。だからこそ「買わない人気馬」を見つけることがカギになってくるのだ。

果たして、人気が想定されるコントレイル、サトノフラッグ、サリオス、ヴェルトライゼンデ、クリスタルブラックらの中で危険なのはどの馬なのか。しっかり考察していこう。

東京開催だった2011年を除く過去10回のデータを参考にしていく。


目次

皐月賞の人気馬成績

過去10回のデータを見ると、1番人気は3勝、2着は1回、3着も1回。1倍台、2倍台、3倍台、いずれも微妙な状況で、勝ち切るほどの信頼度はない。

伏兵馬が台頭しやすい皐月賞。20倍台や30倍台以上でも勝ち鞍はあるため、ある程度の馬までチャンスがあると見るべきではないか。

ではここからは注目のデータをピックアップして紹介していこう。

予想参考データ① トライアル組の取捨選択

前走弥生賞組(1- 4- 3-35)
勝率 2.3% │ 複勝率 18.6%

前走スプリングS組(3- 1- 2-37)
勝率 7.0% │ 複勝率 14.0%

前走若葉S組(0- 4- 1-18)
勝率 0.0% │ 複勝率 26.3%

トライアル組の取捨選択をすると、まず弥生賞組だが、2010年のヴィクトワールピサ以来10年ほど勝てていない。ただ、辛くも馬券に1頭絡んでいる状況。1番人気1着ならそれでいいが、人気を裏切って権利をとれなかった馬、もしくはギリギリ権利をとれた馬、このいずれかが面白い。

スプリングステークス組は弥生賞組より厳しく、まずは2着以内。1着だった場合は前走5人気以内、2着だった場合は前走3人気以内が1つの目安になる。若葉ステークス組は、1番人気か1着、この2つが条件。なので、1番人気1着が一番いい。

若葉ステークス組に該当馬なし、スプリングステークス組はヴェルトライゼンデのみ。弥生賞組もサトノフラッグのみ。トライアル組から勝負したい人からすると、あっさり本命が決まりそうだが果たして

予想参考データ② 別路線組の取捨選択

今年はトライアルを使いながら皐月賞は出ないという選択をする陣営が多い。そのため、別路線組の存在感が例年以上に高い。

まず過去10回で4勝も挙げている共同通信杯組。1番人気か1着だが、勝つときはコンマ2秒以上の勝利、1番人気で敗れた場合も2着、コンマ1秒負けまで。残念なことに該当馬はいない。

去年のサートゥルナーリアはホープフルステークスからの直行だったが、1番人気1着、コンマ2秒の差をつけていた。コントレイルはこれをクリアしている。皐月賞を間に合わすためには直行、これが常識になるかどうか。

問題は朝日杯フューチュリティステークスからの直行だが、過去10年では馬券圏内に1頭も入っていない。ただ、同じコースのアーリントンカップ組は1番人気1着コンマ5秒勝ちで2着に入った馬がおり、サリオスはこれに近い。

予想参考データ③ ドスローにならず馬場が渋れば後ろ有利

残念なことだが、ここ最近は週末に天気が崩れることが多い。桜花賞も結構パワーをいる重馬場開催だったが、今年も馬場が悪化する可能性が高く、パンパンの良馬場になる可能性は低い。

稍重開催は過去10回で3回あったが、稍重でもペースは良馬場と変わらずに流れる。そのため、基本的に前は潰れ、上がり最速をマークする馬などがゴールに殺到してくる。そして、4コーナーまでにポジションを上げられる乗り方がよく、最後の直線だけで捌くのはしんどい。

例外は2018年で、この時は逃げ馬が思いっきり飛ばし、番手につけた馬がマイペースで走れたために前残りで決まった。どうしても逃げたいという馬がいない、1頭だけ飛ばして逃げる可能性は考えにくく、速いペースで逃げたとすれば、後ろの馬、末脚のある馬に勝機があるかもしれない。

2020年の危険な人気馬は?

クリスタルブラックは人気になる見込みだが、京成杯組は、来たとしても前走1番人気1着でそこから外れる。京成杯の勝ちタイムは十分だが、うまくハマった感もある。レベルが数段階上がる皐月賞で同じことができるかどうか。クリスタルブラックの好走条件に合致せず、危険な人気馬の一頭になりそうだ。

また、サリオスは2つ目の消しデータに合致している。血統的に2000でも足りるといえば足りるが、母サロミナの産駒の傾向はマイル、1800まで。2000まで持たせられるのかだが、2週間の隔離期間を耐えて今週から騎乗するレーン騎手の腕でどうか。

反対にサトノフラッグは危険なデータに一つも当てはまらない。重馬場だった前走は武豊騎手の好騎乗で勝ち、同じ競馬を皐月賞でできれば問題ない。そこはルメール騎手がなんとかするだろう。重馬場でのタイムも十分、中山は2戦2勝、ここはどうにかしたい。人気馬の中で最も不安要素が少ないのは、サトノフラッグと言えそうだ。

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