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2019年4月14日、中山競馬場で皐月賞(GⅠ/芝2000m)が行われる。サートゥルナーリア、アドマイヤマーズ、ヴェロックス、ニシノデイジー、サトノルークスなど有力馬が揃ったが、過去10回で4回勝ち馬を出している共同通信杯組の中で、朝日杯を制したアドマイヤマーズを退けたダノンキングリーに注目が集まっている。

ダノンキングリーの前走共同通信杯は、アドマイヤマーズがややスローで逃げる展開の中、4番手で競馬を進める。最後の直線、アドマイヤマーズも余力を残しつつ追い出しをかけたが、それを上回る末脚を炸裂させ、直線半ばで交わし、最後は1馬身以上の差をつける完勝。上がり3ハロンのタイムは32秒9とまさに驚異的だった。

サートゥルナーリアを倒すならアドマイヤマーズと言われているが、克服すべきポイントなどがいくつかあり、それをクリアできるかが大きな鍵となりそうだ。


ポイント① 共同通信杯のレベル

2月の重賞として長い歴史を誇る共同通信杯だが、7頭立ては過去30年で最少頭数だった。少なくても9頭立てという中で7頭は非常に少ない。

少頭数だとタイムは期待できないものだが、勝ちタイム1分46秒8は史上2位の好タイム。7頭立てを思えばレベルは高いものと見るべきだろう。

しかもラップを作ったのはアドマイヤマーズであり、それを考えるとアドマイヤマーズは負けて強しの内容。それを上回ったダノンキングリーも評価していい。

もう1つ注目したいのは最後の上がりの脚である。ゴールまでの3ハロンは33秒3だったが、このタイムは過去10年で最速のタイムだ。

33秒台が出たのは2014年のイスラボニータと2012年のゴールドシップ。なんと2頭とも皐月賞を制している。これは心強いデータではないか。

勝ちタイムのレベルもその内容も申し分ない。アドマイヤマーズも怖いが、ダノンキングリーも十分サートゥルナーリアを倒すだけの素質はある。

ポイント② ダノンキングリーの血統

ダノンキングリーの母マイグッドネスは、コテコテのアメリカダート血統の馬で、ダート短距離で大活躍したダノンレジェンドはダノンキングリーの半兄にあたる。

父ディープインパクト産駒はダノンキングリーを含め3頭いるが、全姉ミッキーグッドネスは芝でこそ勝てたが1800メートルまで。クラシックとは縁がなかった。

全兄ミッキーマインドも芝ではマイルまで、結局ダートに活路を見出すことになる。早い時期に強く、1800メートルまでなら大丈夫な血統、こうなると不安も出てくる。

血統的に芝2000メートルでも問題なしと太鼓判を押せる状態にはない。本番の皐月賞で重馬場にでもなれば鉄板級だが、距離が長くても対応できるか。

ポイント③ 戸崎圭太騎手の調子

馬7人3と言われるが、クラシックなどになると馬6人4、それ以上になってしまうほど、クラシック競走は特別であり、そう簡単には勝てない。

ダノンキングリーに騎乗する戸崎圭太騎手だが、ここ2年は全体的に勝ち切れず、リーディングを取り続けた時代が懐かしく思えるほど、流れは変わってしまった。

といっても、6年連続100勝を挙げているが、全体的なアベレージは現時点でやや悪くなっており、調子自体はまだまだといったところ。

去年はエポカドーロで皐月賞を制しているが、多少人気がないところで気楽に乗れた面もあり、人気を背負う今年、同じようなパフォーマンスが果たしてできるのか。

まとめ

ダノンキングリーが持つ素質は一線級といってもおかしくはない。しかし、それは1800メートルまでの裏付けに過ぎず、マイルの方がもっといい可能性はある。共同通信杯は7頭立て、スムーズにレースが出来ただけで、果たして同じようなパフォーマンスをトリッキーな中山で出来るか。2戦目ひいらぎ賞は中山のマイル、大外15番枠で快勝してみせた。あとは距離だろう。

戸崎騎手の調子も気になるところ。先日は突然の代打騎乗で川崎の重賞を制しており、状態自体は悪くない。期待も不安も入り混じるが、どちらに転ぶのか、4月14日が楽しみだ。

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