2018年9月16日、阪神競馬場でローズステークス(GⅡ/芝1800m)が行われる。カンタービレ、サラキア、フィニフティ、センテュリオ、サトノワルキューレらが出走するが、どんなレースが展開されるのか? 台頭する可能性を秘めた伏兵とは?
当コーナーでは、過去のデータやレース傾向から勝ち馬を導き出していく。なお、特に明記していない場合、過去10年を対象とする。
目次
データ① 実績
勝ち馬10頭中6頭が重賞勝ち馬。もう3頭には、重賞2着かオープン特別勝ちの実績があった。例外の2頭は、夏に古馬相手の500万下を勝っていた。
データ② 前走
勝ち馬10頭中8頭の前走がオークス。残る2頭は、夏に古馬相手の500万下を勝っていた。オークス組が中心になり、それ以外では夏に古馬と戦って力をつけた勢いのある馬に注意を払いたい。
前走着順を見ると、勝ち馬10頭中9頭が4着以内で、うち5頭が1着。掲示板外から巻き返して優勝した2008年マイネレーツェルは、阪神で重賞を勝った実績があった。
データ③ 所属
美浦【3・1・2・ 11】(勝率17.6%、連対率23.5%)
栗東【7・9・8・110】(勝率 5.2%、連対率11.9%)
優勝した関東馬はいずれも阪神のGⅠで3着以内の実績があった。
データ④ 人気
1番人気【4・2・1・3】
2番人気【1・1・1・7】
3番人気【0・0・2・8】
7番人気以下が3勝と波乱含み。
結論
オークス出走馬は4頭いるが、そこで掲示板に載った馬は不在。絶対的な信頼を寄せられる馬はおらず、波乱の可能性は十分にあると見ていい。
それでも、今回のメンバー中でオークス最先着の6着だったサトノワルキューレが一応の中心になる。2走前にフローラSを勝っており、実績は申し分ない。
同じオークス組のカンタービレは、今回のメンバーでもう1頭の重賞勝ち馬。実績面では上位だ。
春の実績馬が心許ないのであれば、狙いが立つのは夏に条件戦を勝った上がり馬。その筆頭はサラキアだろう。8月に小倉の500万下を1番人気でレコード勝ち。春にGⅡで4着が2回あり、勢いだけでなく実績もまずまずだ。
同じく古馬相手の500万下を勝ったセンテリュオは、ここまでに4戦して連対を外していない安定感が光る。
古馬相手の500万下を勝った後、1000万下で2着だった関東馬のウラヌスチャームもチャンスは十分。同じ関東馬で、桜花賞と阪神JFでともに4着だったトーセンブレスにも妙味がある。