競馬で落鉄の原因と影響はどの程度あるのか?蹄鉄のプロに話を聞いた

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競馬を見ていると、定期的に必ず挙がる話題がある。

「落鉄がなければ……」

競馬ファンならこのフレーズ、よく聞きますよね? 近年で言うとハープスターのオークス、ドゥラメンテのドバイシーマクラシックなどが思い出されます。

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目次

落鉄の原因は?

競馬では競走馬の蹄の摩耗を防ぐために、装蹄師(そうていし)というプロが馬の脚に蹄鉄を打ち込みます。

その道のプロが打ち込むわけですから、簡単には外れません。

しかし、競走馬は時速60キロという凄まじいスピードで芝やダートをかけていきます。何かの反動や少しのズレが原因となり、蹄鉄が外れることがあるのです。

蹄鉄のプロの見解は?

そして2016年の日本ダービーでもこの話題が挙がることになりました。ダービー馬の栄冠を手にしたマカヒキと接戦を演じたサトノダイヤモンドが、落鉄していたというのです。

しかしながら、「落鉄ってどの程度影響があるの?」ってことは意外と知らないのではないでしょうか? 人間に当てはめて考えてみると「100mを走っている途中に靴が脱げた」というようなことなのでかなり影響がありそうですが、実際のところ、わかっていない人が多いと思います。

そこで、“蹄鉄のプロ”公益社団法人『日本装削蹄教会』で常務理事を務める楠瀬良氏(※取材時点)にこの疑問をぶつけてみました。

落鉄が与える影響とは?

――落鉄が、競走結果に与える影響は、どの程度なのでしょうか?

統計的に、競走途中に落鉄したケース、蹄鉄が外れて(蹄が)裸で走ったケースでどのような影響が出るのか、科学的なデータはありません。

データを取る場合、同じ体調の馬を100頭手に入れて平均値を出さなければいけないですから。

(落鉄が影響する)可能性はありますが、現実的に科学的に証明することは難しいですね。

――では蹄鉄をつける意味を、今一度教えていただけますか?

蹄鉄をつける理由は蹄の消耗を防ぐことになります。(何も履かないで走ると)消耗しますし、落鉄しても蹄が減ってしまいます。

――どんな蹄鉄が競走馬にとって良いのでしょう?

なるべく軽い蹄鉄がいいですね。一番理想なのは何も履かせないことですが、(蹄鉄がないと)蹄が減ってしまいます。その辺りのジレンマはみんなが抱えていることではないでしょうか。


要するに「落鉄の影響を証明する科学的なデータは(取材の時点で)ない」とのこと。ただし、「蹄が減ってしまう」ことは確かなので「可能性はある」ということですね。

競走馬の蹄鉄は陸上選手のスパイクに似ていますが、陸上界でよく言われるのは……

・スパイクを履いたほうが地面から受ける反動が小さく、ダメージを受けにくい=速く走れる
・スパイクを履かない分、脚が軽くなるため、裸足の方が速い

ということ。どちらももっともな意見で、どちらの面でも「こっちのほうが速い」という学術的な論文は発表されていて「どちらとも言えない(シチュエーションによる)」というのが一つの結論になるようです。

競馬において落鉄は敗因の一つとして挙げられることが多いですが、科学的には証明されていないデータ、ということになります。もちろんそれが正しい可能性もありますが、正しくない可能性もある。

ハッキリとした結論を導き出せなくて恐縮ではありますが、「落鉄=敗因」という認識は必ずしも正しくない、と思った方が良さそうですね。

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