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今週から夏の開催が開幕する福島競馬場でラジオNIKKEI賞が行われる。3歳馬によるハンデ戦ともあり、毎年穴馬の台頭が目立つレース。秋に控える牡馬クラシック第3冠の菊花賞を見据え、各陣営が賞金加算を目論んでいることも予想を難しくされる要因といえそうだ。今年も例年同様に確固たる馬が見付からず混戦ムード漂うレースとなりそう。

その様な中で伏兵的な存在と目されているのが、ダノンシャンティ産駒の2勝馬キューグレーダーである。前走の500万下では、上がり33.2秒を計時する圧巻の内容を披露した同馬。今回はキューグレーダーが他の有力馬を蹴落として初の重賞制覇となるのか、その可能性について探っていくことにする。


ポイント①血統背景

まず過去10年におけるラジオNIKKEI賞の勝ち馬のうち10頭中10頭がサンデーサイレンス系の種牡馬の産駒である事実を頭に入れていて欲しい。スタミナ・底力よりも瞬発力に特化した馬に向く傾向が強い福島コースだけに、瞬発力に秀でた馬を多く送り出すサンデーサイレンス系との相性が良いのだろう。

また1頭の種牡馬に偏った傾向ではなく、ディープインパクト、ステイゴールド、マンハッタンカフェ、ダンスインザダークなどサンデーサイレンス系の種牡馬達が満遍なく勝利を収めていることも、非常に大きなポイントとなりそうだ。キューグレーダーはフジキセキを父に持つダノンシャンティ産駒のサンデーサイレンス系で、血統条件を満たしている馬といえる。

ポイント②前走、東京コース組が好走

前項と重複するが、福島コースは脚抜きの良い軽いコースで行われることから、瞬発力に秀でている競争馬にとって向くコースであり、それは東京コースでもいえること。

その為か、過去10年間の勝ち馬のうち、実に8頭が前走にて東京コースを使われていた馬である。無論、東京コースを使われていただけではなく、好走を果たしていることも条件にはなるものの、前走が東京コースであることは見逃せない点ではないだろうか。

キューグレーダーに関して述べると、前走は東京コースで1着。1番人気の支持を受けて快勝した背景からも舞台の適正は申し分ない1頭であるだろう。

ポイント③陣営サイド

更に過去10年間のラジオNIKKEI賞において突出しているポイントが関東馬であることと、前走の人気である。関西馬と関東馬を比べた場合、輸送距離で利を持つ関東馬が好成績を収めている。過去10年で関東馬による優勝は8回。また前走のレースで、単勝1~3番人気に支持された馬の成績も過去10年のうち8勝と素晴らしい結果を残している。

またキューグレーダーの馬主であるシルクレーシングは福島馬主協会に所属しており、キューグレーダーにとって初の重賞の舞台が福島であることも忘れてはならない事実。そんな陣営サイドの盤石な布陣もキューグレーダーを後押しすることのできる要因のひとつだ。

まとめ

混戦模様のラジオNIKKEI賞。その中で、キューグレーダーは今走における条件好転の上積みが多いといえる1頭だろう。ただし、デビュー戦・未勝利戦以来となる1800mの距離、C.ルメール騎手からの乗り替わりとマイナス要素が決してないわけではないが、重賞レースを勝ち切るだけの能力は兼ね備えている馬だけに楽しみが大きいのも事実。今週末の競馬開催でも楽しみながら、キューグレーダーに主眼を置いていただければ幸いだ。

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