2019年11月10日、京都競馬場でエリザベス女王杯（GⅠ／芝2200m）が行われる。今回は過去のデータやレース傾向を振り返り、当レースの勝ち馬候補を予想していく。
レースを楽しむ上でも馬券を買う上でも、勝ち馬の予想は欠かせない要素だ。明らかな傾向や注目のデータから、主役候補を導き出していこう。
人気が想定されるクロノジェネシス、ラヴズオンリーユー、クロコスミア、スカーレットカラー、ラッキーライラックなどは過去の好走馬のデータと合致しているのだろうか？
なお、特に明記していない場合は過去10年のデータを対象とする。
目次
エリザベス女王杯の勝ち馬傾向
過去10年のデータを見ると、1番人気と2番人気がそれぞれ1勝、3番人気が3勝と、上位人気の信頼度はそれほど高くない。2桁人気の優勝もあり、波乱含み。
ではここからは注目のデータをピックアップして紹介していこう。
予想参考データ① 芝2000mでＶ実績が必要
まず距離実績に目を向けると、勝ち馬全10頭に芝2000m以上でＶか重賞2着があった。
なお、ここで重賞初制覇を飾った馬が4頭おり、重賞実績はあまり問われない。
予想参考データ② 秋華賞組かＧⅡ組が中心
前走のクラス別成績は以下の通り。
1000万下（0-1-1-5）
勝率 0.0％ │ 連対率14.3％ │ 複勝率28.6％
1600万下（0-0-0-19）
勝率 0.0％ │ 連対率0.0％ │ 複勝率0.0％
オープン特別（0-0-0-9）
勝率 0.0％ │ 連対率0.0％ │ 複勝率0.0％
ＧⅢ（0-0-0-26）
勝率 0.0％ │ 連対率0.0％ │ 複勝率0.0％
ＧⅡ（6-6-4-56）
勝率 8.3％ │ 連対率16.7％ │ 複勝率22.2％
ＧⅠ（4-3-5-26）
勝率 10.5％ │ 連対率18.4％ │ 複勝率31.6％
また、前走着順は以下の通り。
前走1着（2-4-3-33）
勝率 4.8％ │ 連対率14.3％ │ 複勝率21.4％
前走2着（2-3-1-18）
勝率 8.3％ │ 連対率20.8％ │ 複勝率25.0％
前走3着（2-0-3-10）
勝率 13.3％ │ 連対率13.3％ │ 複勝率33.3％
前走4着（2-0-0-12）
勝率 14.3％ │ 連対率14.3％ │ 複勝率14.3％
前走5着（1-1-0-9）
勝率 9.1％ │ 連対率18.2％ │ 複勝率18.2％
前走6～9着（1-1-2-31）
勝率 2.9％ │ 連対率5.7％ │ 複勝率11.4％
前走10着以下（0-1-1-30）
勝率 0.0％ │ 連対率3.1％ │ 複勝率6.3％
勝ち馬全10頭の前走が、9月以降のＧⅠかＧⅡ。2010、11年と連覇した外国馬のスノーフェアリーを除けば、3歳馬はいずれも秋華賞、古馬は府中牝馬Ｓか牡馬混合のＧⅡだった。
予想参考データ③ 3、4歳が主力
年齢別成績は以下の通り。
3歳（3-4-3-31）
勝率 7.3％ │ 連対率17.1％ │ 複勝率24.4％
4歳（5-3-6-41）
勝率 9.1％ │ 連対率14.5％ │ 複勝率25.5％
5歳（2-2-1-50）
勝率 3.6％ │ 連対率7.3％ │ 複勝率9.1％
6歳（0-1-0-13）
勝率 0.0％ │ 連対率7.1％ │ 複勝率7.1％
7歳以上（0-0-0-8）
勝率 0.0％ │ 連対率0.0％ │ 複勝率0.0％
予想参考データ④ 関東馬に妙味あり
美浦（3-2-2-39）
勝率 6.5％ │ 連対率10.9％ │ 複勝率15.2％
栗東（5-8-8-101）
勝率 4.1％ │ 連対率10.7％ │ 複勝率17.2％
外国（2-0-0-3）
勝率 40.0％ │ 連対率40.0％ │ 複勝率40.0％
関東馬は単勝回収率250％で、妙味がある。
2019年の主役候補は？
中心となるのは、秋華賞を制したクロノジェネシス。オークスで3着の実績があり、距離延長も問題ないだろう。
4歳のスカーレットカラーは前走の府中牝馬Ｓで重賞初制覇を飾った。距離延長がカギになるが、マーメイドＳで3着の実績があり、大きな割り引きは必要ない。
同じ4歳のラッキーライラックは阪神ＪＦを含めて重賞3勝を誇り、実績はメンバー上位。2000m以上では、オークス3着の実績がある。
関東馬のシャドウディーヴァはフローラＳ2着、秋華賞4着の実績があり、一発の可能性を秘める。
無敗のオークス馬ラヴズオンリーユーは、休み明けとなる点がどうか。
