2017年11月12日、京都競馬場でエリザベス女王杯(GI/芝外回り2200m)が行われる。ミッキークイーン、スマートレイアー、ヴィブロス、ルージュバックらが出走するが、どんなレースが展開されるのか? 台頭する可能性を秘めた伏兵とは?
開催に際し、競馬TIMES編集部では予想の参考になりそうなデータをいくつかピックアップして紹介する。
人気、血統、枠順、ローテーションなど、予想のポイントになりそうなデータとは?
なお、3歳馬に関しては好走の明確な傾向が出ているため、今回は古馬を対象に検証していくこととする。
▶エリザベス女王杯2017の予想データ分析…3歳馬好走傾向の条件とは?
目次
ポイント1 前走GIII以下は消し!
エリザベス女王杯は最強牝馬決定戦だ。生半可な実力で好走できるレースではない。
やはり、GIやGIIといったレベルの高いクラスで戦ってきた馬でないと、好走は難しい。
前走クラス | 着別度数 |
---|---|
新馬 | 0- 0- 0- 0/ 0 |
未勝利 | 0- 0- 0- 0/ 0 |
500万下 | 0- 0- 0- 0/ 0 |
1000万下 | 0- 0- 1- 2/ 3 |
1600万下 | 0- 0- 0- 17/ 17 |
OPEN特別 | 0- 0- 0- 6/ 6 |
G3 | 0- 2- 1- 30/ 33 |
G2 | 5- 4- 4- 43/ 56 |
G1 | 0- 0- 1- 2/ 3 |
前走クラス | 勝率 | 複勝率 | 単回値 | 複回値 |
---|---|---|---|---|
新馬 | ||||
未勝利 | ||||
500万下 | ||||
1000万下 | 0.0% | 33.3% | 0 | 120 |
1600万下 | 0.0% | 0.0% | 0 | 0 |
OPEN特別 | 0.0% | 0.0% | 0 | 0 |
G3 | 0.0% | 9.1% | 0 | 14 |
G2 | 8.9% | 23.2% | 228 | 132 |
G1 | 0.0% | 33.3% | 0 | 50 |
集計期間:2007.11.11 ~ 2016.11.13
GIII以下になると、好走率が極端に落ちている。GI、GII組から買う馬を選ぶのがセオリーだ。
ポイント2 キャリア21戦以上は消し!
牝馬は非常にデリケート。しかも、繁殖という未来が待っていることを、馬も本能で分かっている。だから、多くの馬はキャリアを重ねると走る気がなくしてしまう。調教師の言う「お母さんになる準備」を始めていくわけだ。
特にキャリア20戦を越えて第一線で活躍できる馬はほんの一握りである。
キャリア | 着別度数 |
---|---|
21戦~ | 1- 2- 1- 50/ 54 |
キャリア | 勝率 | 複勝率 | 単回値 | 複回値 |
---|---|---|---|---|
21戦~ | 1.9% | 7.4% | 42 | 52 |
集計期間:2007.11.11 ~ 2016.11.13
基本的にキャリアの浅い馬を選んでいくべきだろう。
ポイント3 前走、後方待機組は消し!
脚質を見ていくと、位置取りが後ろになればなるほど成績が落ちている。前走の脚質別の成績が以下だ。
前走脚質 | 着別度数 |
---|---|
平地・逃げ | 0- 2- 0- 10/ 12 |
平地・先行 | 2- 2- 1- 22/ 27 |
平地・中団 | 3- 2- 5- 39/ 49 |
平地・後方 | 0- 0- 1- 29/ 30 |
前走脚質 | 勝率 | 複勝率 | 単回値 | 複回値 |
---|---|---|---|---|
平地・逃げ | 0.0% | 16.7% | 0 | 196 |
平地・先行 | 7.4% | 18.5% | 308 | 122 |
平地・中団 | 6.1% | 20.4% | 91 | 49 |
平地・後方 | 0.0% | 3.3% | 0 | 10 |
集計期間:2007.11.11 ~ 2016.11.13
逃げ、先行組の成績が圧倒的に高い。
ここでは対象馬が多い中団組までセーフとし、後方組は切っていく。
ポイント4 休み明けは消し!
牝馬は調整が難しいため、順調に使われているかどうかが大きな判断基準となる。
間隔 | 着別度数 |
---|---|
連闘 | 0- 0- 0- 0/ 0 |
2週 | 0- 0- 2- 1/ 3 |
3週 | 0- 0- 0- 6/ 6 |
4週 | 3- 2- 4- 62/ 71 |
5~ 9週 | 3- 4- 0- 22/ 29 |
10~25週 | 0- 0- 0- 11/ 11 |
半年以上 | 0- 0- 1- 1/ 2 |
間隔 | 勝率 | 複勝率 | 単回値 | 複回値 |
---|---|---|---|---|
連闘 | ||||
2週 | 0.0% | 66.7% | 0 | 190 |
3週 | 0.0% | 0.0% | 0 | 0 |
4週 | 4.2% | 12.7% | 44 | 46 |
5~ 9週 | 10.3% | 24.1% | 341 | 156 |
10~25週 | 0.0% | 0.0% | 0 | 0 |
半年以上 | 0.0% | 50.0% | 0 | 75 |
集計期間:2007.11.11 ~ 2016.11.13
休み明けになると、ほとんど好走例がない。叩いてここに臨んできている馬を選んでいくべきだろう。
ポイント5 父ノーザンダンサー系は消し!
エリザベス女王杯の好走血統を見ていくと、父ノーザンダンサー系が苦戦していることが分かる。
父ノーザンダンサー系
(0−2−0−16)
他の血統の馬を選んでいくべきだろう。
まとめ 消しデータを取り除くと?
では、ここまで挙げてきた消しデータを取り除くと、どのような成績になるのだろうか?
着別度数 |
---|
5- 2- 2-14/23 |
勝率 | 複勝率 | 単回値 | 複回値 |
---|---|---|---|
21.7% | 39.1% | 469 | 190 |
集計期間:2009.11.15 ~ 2016.11.13
なんと、好走率は39%超、回収率も320%オーバーという極めて優秀な成績となっている。
今年はこのデータに該当する馬を軸に添えてみても、いいかもしれない。